IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月23日

まねたいず

マネタイズ

サービスを収益化すること、無料で提供していたサービスを収益化すること

別名
英字

POINTマネタイズとは

マネタイズの広義の意味は「サービスを収益化すること」です。しかし、現在では特にインターネットに関連したビジネス用語として使われることが多く、その場合「無料で提供していたサービスを収益化すること」という意味で使われます。
インターネット関連のサービスでは、初めは利用者拡大のために無料でサービスを提供し、ある程度サービスが普及したら課金型のオプションサービスを追加したり、広告を導入したりすることで収益を得ようとするケースが多くあります。このようなケースにおいて、無料で提供していたサービスからどのように収益を上げるか、という部分がマネタイズにあたります。

マネタイズモデル4つ

インターネット分野でのマネタイズのモデルは、主に4つの種類があります。課金モデル、広告モデル、ECモデル、仲介モデルです。

課金モデルとは

課金モデルとは、サービスを利用するユーザーに課金を促し、収益を得ようとするモデルをいいます。基本は無料で使えますが、より高機能なサービスを利用するために無料会員とは別に有料会員を設けています。無料のサービスを全員に体験してもらうことで、もっと便利な機能としてユーザーに課金を促すことができるというメリットがあります。スマートフォンのゲームや、Youtubeやクックパッドなどのプレミアム会員などがこれに当たります。

広告モデルとは

広告モデルとは、サービスに広告を掲載し、サービスを使用しているユーザーが広告を見ることで、サービスの運営会社が広告出稿者から収益を得ることができるというモデルをいいます。広告モデルで重要なのがユーザーの数であり、サービスを利用し広告を見るユーザーが多いほど高い収益を得ることができます。例として、Googleの検索エンジンを用いた検索連動型広告や、人気のブログやwebサイトなどに掲載されるバナー広告やディスプレイ広告などが挙げられます。

ECモデルとは

ECモデルとは、自身のwebサイトで商品を販売し、その対価として収益を得るモデルです。例えば、楽天やAmazonなどの様々なECサイトがこれに当たります。商品が売れるたびに手数料を貰ったり、その商品をサイトに掲載するためにお金をとるパターンがあります。ECモデルで成功すれば多額の収益を上げることができる一方、失敗すれば在庫を抱えてしまうというデメリットがあります。

仲介モデルとは

仲介モデルとは、「売り手」と「買い手」をマッチングさせ、その手数料で収益を得る仕組みです。ネットワークオークションやフリマアプリなどのマネタイズ方法は、この仲介モデルに当たります。仲介モデルを成功させるためには、十分な数の売り手と買い手を集める必要があり、多くの利用者をどう集めるかが成功のカギとなります。例えば、フリマアプリであるメルカリは、テレビCMやキャンペーンなどを通して利用者の拡大を図りました。

他にもサブスクリプションモデルなども

上記で挙げた4種類の方法の他にも、様々なマネタイズ方法があります。
例えば、サブスクリプションモデルです。サブスクリプションモデルは、ユーザーにサービスや商品を一定期間提供し、その利用期間や利用できるサービスの種類に応じて利用料金をもらうことで収益を得る仕組みです。adobeなどのソフトウェア利用や、音楽や動画の配信サービスなどが主な利用として挙げられます。
他にも、wikipediaのように利用者から寄付金を集めて収益化する寄付モデルや、利用者が使ったぶんだけ料金を支払ってもらう従量課金制型モデルなどもあります。

「マネタイズ」を調べた人はこの用語も調べています

マネタイズの使用例

1このサービスのマネタイズ方法を見直そう

適切なマネタイズ方法でなければ収益に繋げることは難しいです。サービスとその利用者に合ったマネタイズ方法の選定が大切です。

2このカフェはサブスクリプションモデルでマネタイズしてるらしいよ

例えば、月額3000円で1ヶ月の間何回でもコーヒーを飲むことができるカフェなどがあります。近年消費者のニーズに合わせて、新たなマネタイズ方法を導入する店舗も少なくないです。ここでのマネタイズの意味は、単に「収益化する」という意味です。

3マネタイズがうまくいかなかったらどうしよう

提供しているサービスのマネタイズがうまくいかないと、そのサービスを提供し続けることは難しいでしょう。サービスを拡大させる際には、どのようにして収益化するか考えながら着手しましょう。

4その企画はいい案だけど、マネタイズするのは難しいね

せっかく良いサービスの案が出たとしても、マネタイズがうまくいかなければ実際に事業として進めることは難しいです。企画を考えると同時にマネタイズのことも考えておくべきでしょう。

5閲覧数が増えてきたし、そろそろマネタイズすればこのサイトで収益を得られるぞ

インターネットサービスでは、最初はとにかく利用者を増やし、利用者がある程度増えてからマネタイズするといった手法がよく取られます。広告モデルなどでは閲覧数が非常に重要なため、まずは収益よりも利用者を増やすことに注力することがあります。

マネタイズに関係した気になる話題

マネタイズの語源

マネタイズという言葉は英語の「monetaize」から派生し、もともとは「貨幣を鋳造すること」「通貨を発行すること」といった意味で使われていました。しかし、2007年ごろからインターネット分野でのビジネス用語として使われるようになり、現在、日本ではマネタイズといえば「インターネットの無料のサービスから収益を得ること」といった意味で使われることが多くなりました。

最新のマネタイズ戦略

マネタイズ戦略は、消費者のニーズに合わせて適切に変化させる必要があります。
例えば、近年の消費者の行動として、サービスや商品を「所有」するのではなく必要な時だけ「利用」するという行動が多くなったため、サブスクリプションモデルがよく用いられるようになりました。例をあげれば、映画をDVDとして「購入」するのではなく、スマートフォン動画配信サービスを利用して視聴するといった一時的に「利用」するというニーズが増えたことで、最近ではNetflixやHuluなど、月額の使用料によって映画やドラマが見放題というサービスがよく見られるようになりました。
最近では飲食店でもサブスクリプションモデルが用いられるようになるなど、消費者のニーズに合わせてマネタイズ方法は様々な変化を遂げています。


マネタイズに関連する記事

この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします