IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月27日

とっぷれべるどめいん

トップレベルドメイン / top level domain

ドメインの一部で、ドットで区切られた文字列のうち最も右にある要素のこと

別名
英字

POINTトップレベルドメイン / top level domainとは

トップレベルドメインとは、ドメインの一部で、ドットで区切られた文字列のうち、最も右にある要素のことです。例えば、「https://digitor.jp/dictionary/」というURLでは、「min-web.com」がドメイン名であり、「.com」がトップレベルドメインです。他にも、よくドメイン名に使われる「.jp」や「.net」もトップレベルドメインに含まれます。
トップレベルドメインを略してTLDと呼ぶこともあります。

トップレベルドメインは最も上位の階層における識別名を表しており、用途や組織種別ごとに設定されたドメインや(gTLD)、国や地域ごとに割り当てられドメイン(ccTLD)が用いられます。また、2012年にトップレベルドメインの新設が自由化されたことにより、企業名や一般名詞など多くの独自ドメインが生まれ、広く広まりました。

トップレベルドメインの種類

トップレベルドメインの種類について、大きく4つ挙げます。

①分野別トップレベルドメイン(gTLD)です。国や地域といった地理的な制限なしにどこからでも登録、利用できるドメインです。例えば、「.com」や「.net」、「.org」などがあります。

②国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)です。国や地域などの領域ごとに割り当てられるドメインのことを指します。国別トップレベルドメインは世界中の国や地域を2文字で表しています。例としては、日本であれば「.jp」、アメリカであれば「.us」、韓国であれば「.kr」などが挙げられます。

③スポンサー付きトップレベルドメイン(sTLD)です。sTLDはTLDごとに特定の集団を代表するスポンサーを持っているという特徴があります。例として、「.edu」や「.coop」、「.museum」などが挙げられます。

④インフラ用トップレベルドメイン(.arpa)です。他のドメインと異なり、.arpaは一時的な利用のために用いられており、従来のARPANETのホスト名からドメイン名への移行のために使用されていたものです。ただし、現在は様々なインターネットインフラ用に使用されているため、gTLDと見なされることもあります。

トップレベルドメインとSEOの関係性

GoogleのSEO担当者によると、トップレベルドメインのうち、分野別トップレベルドメインはSEOに無関係であるとされています。そのため、「.com」や「.net」のどちらであっても検索順位に影響を及ぼすことはありません。

一方で、国別トップレベルドメインはSEOに影響する場合もあります。例えば、アメリカ用の製品を発信する場合に、ドメイン名が「.us」でないとSEOで不利になってしまうことがあります。

トップレベルドメインを取得するには

2012年より、分野別トップレベルドメイン取得のための制限が緩和され、独自のトップレベルドメインの取得が簡単にしやすくなりました。トップレベルドメインを取得するには、創設を希望するトップレベルドメインを、ドメインに関する国際組織であるICANNへ受付期間内に申請し、所定の審査を突破する必要があります。

また、トップレベルドメインの取得には初年度価格と更新価格、移管価格の大きく3の費用がかかります。移管費用とは、ドメインを管理する管理業者を帰る際に発生する費用なので、基本的には初年度費用と更新価格がコストとなります。各ドメインごとに価格は異なります。

「トップレベルドメイン / top level domain」を調べた人はこの用語も調べています

トップレベルドメイン / top level domainの使用例

「トップレベルドメインを『.jp』にすることで、日本のサイトであることをわかりやすく伝えることができるね」

「.jp」は日本に割り当てられた国別トップレベルドメインです。「.jp」をトップレベルドメインに指定することで、URLから日本のサイトであることをユーザーに示すことができます。

「トップレベルドメインを取得したいけどお金がかかるなあ」

トップレベルドメインを取得するには初年度価格と更新価格、移管価格の大きく3の費用がかかります。

「ホームページを新しくするついでに独自ドメインに切り替えよう」

トップレベルドメインの種類はSEOにあまり関係ありませんが、独自ドメインであればSEOに効果があるでしょう。自社サイトなどを運営する場合は独自ドメインを取得することがおすすめです。

「最近様々なトップレベルドメインを見かけるね」

2012年にトップレベルドメイン取得に必要な条件が緩和されたことで、様々な種類のトップレベルドメインが創設されました。例えば、企業名である「.ntt」や「.canon」などが追加されました。

トップレベルドメイン / top level domainに関係した気になる話題

SEOの面では独自ドメインの取得がオススメ

ホームページを運営する際には、SEOの観点から独自ドメインを取得することがおすすめです。独自ドメインであればコンテンツがドメインに蓄積され、検索エンジンからの評価につながります。一方、サブドメインなど、独自ドメインでなければそういった評価を得ることができなくなります。
また、同じドメインのサイトがGoogleからペナルティを受けた場合、自社のサイトまでペナルティを受ける可能性もあります。
このように、独自ドメインの取得はSEOの観点から推奨されています。

ドメインの一種「セカンドレベルドメイン」とは

セカンドレベルドメインとは、トップレベルドメイン直前に記されているドメインで、Webサイトの属性を表すものです。例としては、jpの前にあるco(企業) やor(監査法人、宗教法人などの組織や団体),ed(学校などの教育期間),go(政府系機関)があります。
加えて、セカンドレベルドメインはSEOに関係ないと言われています。例えば、「.co.jp」と設定することにより「日本の企業のサイトである」とユーザーに安心感を与えることができるかもしれませんが、検索順位には大きく影響しないでしょう。

そもそもドメインやディレクトリ名などから構成される「URL」とは

URL(Uniform Resource Locator)とは日本語では統一資源位置指定子と訳され、ホームページアドレスとも呼ばれています。インターネット上のファイルの住所を意味します。複数の要素から成り、情報を分類するための文字列です。
URLは一般的にプロトコル、スキーム、ホスト名、トップレベルドメイン、セカンドレベルドメイン、サードレベルドメイン、ディレクトリ、ファイル名から構成されています。


トップレベルドメイン / top level domainに関連する記事

この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします