POINTステージング環境/ Staging environmentとは
ステージング環境とは、システムやソフトウェアの開発において、本番の環境になるべく近い環境で動作や表示の確認をおこなう環境のことです。ハードウェアやOS、ネットワーク環境などについて、基本的には本番と同一のもの、もしくはできるだけ似たものが用意されます。
ステージング環境でのシステムは、実際にシステムを使うユーザーには公開されず、冗長構成など1部省略される構成要素がある場合もあります。
すてーじんぐかんきょう
本番環境になるべく似せた、動作や表示の確認をおこなうための環境
ステージング環境とは、システムやソフトウェアの開発において、本番の環境になるべく近い環境で動作や表示の確認をおこなう環境のことです。ハードウェアやOS、ネットワーク環境などについて、基本的には本番と同一のもの、もしくはできるだけ似たものが用意されます。
ステージング環境でのシステムは、実際にシステムを使うユーザーには公開されず、冗長構成など1部省略される構成要素がある場合もあります。
システム環境の活用場面として主に2つ挙げます。
①クライアントの要望に応じたシステムの修正、最終確認のために用いられます。本番環境でのリリースの前に、クライアントの要望に沿ったシステムの仕様・機能が実現されているかどうか、本番に近い環境で最終確認するために用いられます。
②セキュリティ向上・改善後の動作確認の場として用いられます。WordPressなどのコンテンツ管理システム、Webサーバー、OSの各種アップデートなどをする際は動作確認の環境としてステージング環境が必要です。ステージング環境で動作確認をすることで、本番環境でそのままアップデートをすると仕様が変わって動かなくなってしまったなどという事態を避けることができます。
ステージング環境を用いるときの注意点として、大きく3つ挙げます。
①本番環境に近い状況を用意することです。ステージング環境は本番環境へのリリースに向けた最終確認段階であることが多く、本番となるべく近い環境でテストすることが望ましいとされています。
②ステージング環境を構築するときは、本番環境でそのまま使えるディレクトリ構成にすることです。ステージング環境から本番環境に移行するときのミスを無くすために、なるべく近い構成にすると良いでしょう。
③絶対パスと相対パスの使い分けをすることです。絶対パスはローカル環境ではテストをおこなうことができないため、テストをする際には相対パスを用います。本番環境に移行する前に絶対パスと相対パスの入れ替えを忘れずにおこなうことが必要です。
ステージング環境という本番に近い環境でテストをすることで、本番環境での不具合を事前に防止することができます。
ステージング環境は本番環境に移行する前の最終確認段階です。なるべく本番と同様な環境を用意しテストします。
ステージング環境と本番環境の差があると、システムがテスト段階では動作したのに本番では動作しないということもありえます。ステージング環境はなるべく本番に近い環境を用意するのがよいでしょう。
「システムをデプロイする」とは開発したシステムを実行する環境に移行し、その環境で使用可能な状態にすることをいいます。開発環境から検証環境、ステージング環境から本番環境に移行することもそれぞれ同様にデプロイするといいます。
また、特に、ステージング環境など開発段階に合ったシステムを、本番環境に製品として一般ユーザーが使えるようにデプロイすることを「リリースする」といいます。