更新：2020年6月29日

むーばぶるたいぷ

Movable Type / ムーバブルタイプ

Webやアプリ上のコンテンツの管理・配信ができるCMS(コンテンツ管理システム)の1つ

別名 MT

Movable Typeとは、Six Apart社が提供する、Webやアプリ上のコンテンツを管理・配信することができるCMS(コンテンツ管理システム)の1つです。MTと略されることもあります。アクセス負荷に強く、Six Apart社の子会社である日本法人企業が開発を担当していることから信頼性が高いという特徴があります。現在、Movable Typeは国内5万サイト以上に導入されています。
最新バージョンであるMovable Type 7では、Webサイトの管理だけでなく、様々な形態で受け手にコンテンツを届けるハブとしてリリースされています。

Movable Typeの機能

Movable Typeの主な機能について4つ挙げます。

①コンテンツの作成・更新・投稿
誰でも簡単にコンテンツの作成・管理ができるような編集画面になっており、CMS初心者にもわかりやすいデザインです。

②運用・管理
ブログやwebサイトごとにシステムやテンプレートなどを管理できるユーザーを設定できるなど、細かなユーザーの権限設定が変更可能です。複数人でWebサイトを運営したい場合に便利です。

③プラグインによる機能の拡張
プラグインによってフォームを挿入したりソーシャルサービスと連携したりすることができます。プラグインは公式サイトからインストールすることができ、複数のプラグインを導入してサイトに欲しい機能を付け加えることができます。

④コンテンツの構造化
最新バージョン(2020年6月時点)であるMovable Type 7で新たに実装された機能で、ブロック単位でコンテンツを構成・制作することで、複数のコンテンツの管理を簡単におこなうことができます。

Movable Typeのメリット

Movable Typeのメリットを2つ挙げます。

①アクセス負荷に強い
Movable Typeでは、サイトを公開する際に静的なHTML(誰がアクセスしても内容が変わらないHTMLページ)を生成するためページ表示速度が早く、ストレスなく閲覧できる環境をユーザーに提供できます。また、Movable Typeは高負荷に対応できるサーバー機能があり、アクセスが集中しても比較的問題なくページが表示することができます。

②サポートが充実している
CMSとして世界的に有名なWordPressはオープンソースですが、Movable TypeはSix Apart社が提供するCMSです。そのため、Movable TypeではSix Apart社からの公式なサポートを受けることができます。

Movable Typeのデメリット

Movable Typeのデメリットを2つ挙げます。

①コストが高い
Movable Typeは個人利用は無償ですが、商用利用は有償です。また、拡張機能のためのプラグインを導入するにも追加の料金がかかる場合が多いです。他にも、レンタルサーバ代やメンテナンス代として、初期費用だけでなくランニングコストもかかります。

②CMSの動作が重い
Movable Typeは静的HTMLを生成してサイトを公開するという仕様なため、Movable Type自体の操作性があまりよくありません。

Movable Typeでよく使われるプラグイン

Movable Typeでは、Six Apart社やサードパーティから機能を拡張するためのプラグインが提供されています。
例えば、公式サイトでは多様なフォームを貼り付けることのできる「Movable Type.net」や、Movable Typeをスマホ対応にするための「ケータイキット for Movable Type」などのプラグインが公開されています。