IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月12日

まるうぇあ

マルウェア / Malware

不正かつ有害な動作をおこなう意図で作成された悪意あるソフトウェアやプログラムの総称

英字

POINTマルウェア / Malwareとは

マルウェアとは「malicious(悪意ある)」と「software(ソフトウェア)」をあわせた造語で、悪意あるソフトウェアやプログラムの総称です。不正かつ有害な動作をおこなう意図で作成されており、パソコンやスマホのデータを破壊したり、盗むなどの被害をもたらします。
マルウェアにはたくさんの種類が存在しますが、代表的なものとして、コンピュータウイルスやスパイウェア、ワームなどが挙げられます。

マルウェアの種類

主なマルウェアの種類として、「ウイルス」「ワーム」「トロイの木馬」「スパイウェア」「ランサムウェア」の5つが挙げられます。

・ウイルス
ウイルスとはマルウェアの一種で、コンピュータ内部に侵入し、データ破壊や動作の妨害などをおこなうプログラムです。他のファイルやコンピュータに感染し、拡散していくという特徴があります。

・ワーム
ウイルスとは異なり、ワームは独立して存在するプログラムです。分身することでハードドライブの容量を圧迫し、コンピュータの動作を遅らせるという特徴があります。

・トロイの木馬
トロイの木馬は、正当で無害なプログラムやファイルになりすまし、コンピュータに侵入するプログラムです。

・スパイウェア
スパイウェアとは、コンピュータ内部の情報を盗み、外部に流出させるプログラムを指します。インストールされていることに気付きにくいことが特徴です。

・スパイウェア
スパイウェアとは、コンピュータ内部の情報を盗み、外部に流出させるプログラムを指します。インストールされていることに気付きにくいことが特徴です。

マルウェアの感染経路

マルウェアの感染経路は様々ですが、主な感染経路として「Webサイトの閲覧」「メールからの感染」「ファイル共有ソフトによる感染」「USBメモリによる感染」「アプリのインストール」などが挙げられます。

・Webサイトの閲覧
Webサイトの中には、サイト内の写真や図にマルウェアが仕掛けられているものや、プログラムをダウンロードすると感染する仕組みになっているものがあります。

・メールからの感染
メールに添付されたファイルを開くと感染する仕掛けのものもあります。

・ファイル共有ソフトによる感染
ファイル共有ソフトも感染経路となる可能性があります。不特定多数の共有ファイルにマルウェアが埋め込まれている場合もあるので、注意が必要です。

・USBメモリによる感染
マルウェアの中には、USBメモリをパソコンに接続するとUSB内のプログラムが自動的に作動する機能を悪用したものもあります。

・アプリのインストール
アプリのインストールによる感染もあるので、インストールの際には注意しましょう。

マルウェアに感染した場合のリスク

マルウェアに感染した場合のリスクとして、「情報漏洩」「金銭的被害」「パソコンの悪用」の3つが挙げられます。

・情報漏洩
マルウェア感染による情報漏洩のリスクとは、個人情報の流出やファイルの改ざんなどの被害のことを指します。

・金銭的被害
金銭的被害としては、銀行口座やクレジット情報の漏洩による金銭トラブルなどが挙げられます。

・パソコンの悪用
マルウェアに感染すると、第三者によってパソコンが乗っ取られたり、サーバー攻撃の「踏み台」にされるといったリスクがあります。

マルウェアに感染した場合の対処方法

マルウェアに感染した場合の対処方法の1つとして、セキュリティソフトの使用が挙げられます。原因が特定できている場合は、ワクチンソフトを使用することも可能です。
また、不審なソフトウェアやアプリを削除することも有効です。身に覚えのないものがインストールされている場合があるからです。

最終的な手段として、パソコンやスマホの初期化が挙げられます。初期化により、当初のような動作環境に戻すことができる可能性があります。しかし、バックアップなどをおこなっていない場合、基本的にデータはすべて消えてしまうので注意が必要です。

マルウェアの対策方法

マルウェア感染によるリスクを避けるためには、事前に対策を講じておくことが重要です。
マルウェアの対策方法の1つとして、セキュリティソフトやアンチウイルスソフトの導入が挙げられます。これらのソフトを導入することで、端末保護のための検出や回避などの動作を自動的におこなうことが可能となり、管理する負担の軽減につながります。
また、OSやアプリケーションを最新の状態に保っておくことも重要です。定期的にアップデートをおこなうことで、感染のリスクを減らすことができます。
普段からアプリのインストールや、メールの開封に注意することも対策方法の1つです。不審なアプリや添付ファイルはマルウェアの感染経路となりうるので、注意が必要です。

マルウェア / Malwareの使用例

「我が社のパソコンもマルウェア対策としてセキュリティソフトを導入しよう」

マルウェアに感染した場合、情報漏洩やパソコンの悪用などのリスクがあります。個人だけでなく、会社全体として対策することも必要です。

「パソコンの動作が重いのは、マルウェア感染の兆候かもしれない」

マルウェア感染の兆候の1つに、パソコンの不審な動作が挙げられます。起動や動作が遅い場合、マルウェアに感染している可能性があります。

「マルウェアに感染しないため、メールの開封には十分に注意しよう」

メールの添付ファイルにマルウェアが仕掛けられていることもあるので、メールの開封にも注意する必要があります。

「ウイルス対策だけではなく、マルウェア全体の対策をおこなう必要がある」

コンピュータウイルスはマルウェアの一種なので、ウイルスの対策をおこなうだけでは不十分な可能性もあります。

マルウェア / Malwareに関係した気になる話題

マルウェアへの感染の兆候

マルウェアに感染している場合、パソコンやスマホの動作から感染の兆候が見られることもあります。
マルウェアへの感染の兆候の1つに、システムやアプリの不審な動作が挙げられます。パソコンの起動や動作速度が遅くなる、画面上に不審なメッセージや音楽が流れる、突然データが消えるなどの異変が起きた場合は注意が必要です。
また、発信履歴やメール履歴にも感染の兆候が見られる場合があります。身に覚えのないメールや、知らない電話番号への発信がある場合、マルウェア感染の疑いがあります。
他にも、過度なデータ量使用や、身に覚えのない支払い請求には注意が必要です。

マルウェア感染のチェック方法

マルウェア感染のチェック方法としては、「セキュリティソフト」「オンラインスキャンツール」「コントロールパネル」の3つが挙げられます。
セキュリティソフトを使う場合は、パソコンを完全にスキャンして検知しなければならないため、時間がかかってしまいます。無料のものも多いオンラインスキャンツールですが、セキュリティソフト同様、スキャンに時間がかかります。
簡単に調べる方法として、Windowsのコントロールパネルを使う方法が挙げられます。これはプログラムを開いて、インストールされているソフトウェアに不審なものがないかを実際に確認するという方法です。


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