IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月12日

しすてむえんじにあ【えすいー】

SE / システムエンジニア

クライアントの要求に応じてシステムの大まかな設計をする、いわばシステム開発における上流工程を担当するエンジニアのこと

英字

POINTSE / システムエンジニアとは

SE(システムエンジニア)とは、クライアントの要求に応じてシステムの大まかな設計をする、いわばシステム開発における上流工程を担当するエンジニアのことです。システムに関する設計だけでなく、予算や人員、進捗管理などのマネジメント業務も担当します。

企業や開発チーム、プロジェクトによってSEの仕事内容は変わることがあり、プログラミングとプロジェクトマネジメントの両方を担当することもあります。

SEの主な仕事内容

SEの主な仕事内容は、①要求分析・要件定義、②基本設計、③詳細設計、④テストからなります。

①要求分析・要件定義
クライアントがどのようなシステムを求めているのかヒアリングをおこない、システムの全体像を決定します。

②基本設計
要件定義した情報をもとに、システムの基本的な設計をおこないます。具体的にどんな機能を実現するのか、どんな画面にするか、操作性はどうするかなど決めます。

③詳細設計
プログラマーが実際にプログラミングをおこなうために必要な詳細な設計をおこないます。どのような技術や仕組みを用いて基本設計した機能を実現するかなどを決定します。

④テスト
詳細設計したシステムをプログラマがプログラミングした後、システムが設計通りに動作するかテストします。時に、プログラマや品質管理部門と共に確認します。

この4つが主な仕事ですが、テストが終わった後のシステムの保守・運用・管理もSEが担当することがあります。

SEの仕事内容は会社によって異なる

SEの仕事内容は会社や開発チームなどによって異なります。システムの導入をするとき、要件定義の上流からテストや運用といった下流まで全ての過程に関わるSEもいれば、基本設計や詳細設計などから関わり始めるSEなども存在します。

また、SEの中でも、社内SEと呼ばれる働き方もあります。社内SEは、主に社内システム開発や運用、インフラの整備を行います。社内SEが社内からのパソコン関連の問題の相談役となっている部署もあります。

SEとプログラマーの違い

広義の意味ではプログラマーもSEの1種です。SEとプログラマーの違いは、主な業務としてプログラミングをするかしないかという点です。

システムエンジニアは、顧客からシステム要件をヒアリングし、プログラマーに渡すための設計書を作成し、プログラミング部分はあまりおこなわないことが多いです。
それに対し、プログラマーは、プログラミング言語を用いて仕様書に沿ったプログラミングをおこなうことが主な仕事となります。

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SE / システムエンジニアの使用例

「プログラミングもできるSEになりたいな」

SEはプログラミングを主な業務としませんが、プログラミングに関する知識はSEの仕事をする上で大いに役立つ可能性があります。

「A会社の社内SEとして働くことになった」

社内SEは主に社内のシステムやインフラの開発や保守・運用をおこないます。大きな会社ではクライアントのシステム開発を担当するSEと社内SEが別れていることもあります。

「SEとして、顧客の要件定義はしっかりやらないとね」

要件定義をしっかりおこなわないと、顧客が求めるシステムが実現できないかもしれません。顧客からのヒアリングはSEにとってとても重要な仕事です。

「SEはプログラミングばかりしているイメージがあったけど違うんだね」

SEの仕事はシステム開発の要件定義や基本設計などが主な仕事で、プログラミング言語を用いた開発などはプログラマが担当します。

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システム開発における上流工程・下流工程とは

システム開発は、主に、要件定義→設計→開発→テスト→納品という流れで開発されます。その中でも、要件定義から設計までを「上流工程」、開発からテストまでを「下流工程」と呼びます。

上流工程とは、システム開発における初期段階です。要求分析・要件定義、スケジュール作成、システムの基本的な設計などが上流工程にあたります。主にSEが担当する工程です。

下流工程とは、上流工程で決められた使用や機能の実現のために開発、テストなどをおこなう工程です。主にプログラマーが担当しますが、SEが下流の開発やテスト、運用に携わることもあります。

SIerとは

Sierとは、システムインテグレーターのことで、システム開発における全ての業務を担当する企業のことをいいます。SierとSEの言葉は似ていますが、SEはシステム開発を担当する人、SIerはシステム開発を担当する企業という違いがあります。SIerはSEを採用し、クライアント企業のITシステムの導入・運用を支援します。

SIerの仕事内容は企業によって異なり、大手のSIerはコンサルティング業務や要件定義が主な仕事ですが、下請けのSIerはプロジェクト管理や品質チェックがメインの業務となります。


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