IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

どうてきぺーじ

動的ページ

アクセスした時の状況に応じて、表示内容が変化するWebページのこと

POINT動的ページとは

動的ページとは、アクセスした時の状況に応じて、表示内容が変化するWebページのことです。動的ページでは、ユーザーの操作によってテキストや画像、映像が変化したり、操作する内容によって表示内容が変化します。例えば、ユーザーが書き込むことで内容が増える掲示板や、表示される内容がユーザーによって異なるショッピングサイト、会員制サイトなどが挙げられます。
動的ページを構成するためには、プログラミング言語を用いて開発する必要があります。主な拡張子としては、.aspや.php、.cgi、.pl、.shtmlなどが挙げられます。

動的ページのメリット

①アクセスごとに最新情報を表示することができる
動的ページは、アクセスがあるたびにページを生成するため、ユーザーは最新の情報を閲覧することができます。また、ページに検索機能がある場合は、リアルタイムでキーワード検索をおこない、ヒットしたページを閲覧することも可能です。

②ユーザーごとに異なる情報を表示することができる
動的ページは、ユーザーの操作に応じてページを生成するため、ユーザーごとに異なる情報を表示させることができます。ショッピングサイトにおける購入履歴やお気に入り機能は、動的ページの特徴を活かしたもので、静的ページでは実現することができません。

動的ページのデメリット

①Webページの読み込みに時間がかかる
動的ページにアクセスがあると、プログラムがWebサーバー上で実行され、中央処理装置であるCPUに負荷がかかります。そのため、読み込みに時間がかかり、表示速度が遅くなってしまう可能性があります。

②サーバーダウンが起きる可能性が高い
動的ページのデメリットとして、アクセスが集中した場合、サーバーダウンが起きやすいことが挙げられます。動的ページはアクセスごとにページを生成するため、サーバーへの負荷も大きくなります。アクセスが集中すると、同時に動く処理が増えるため、サーバーが対応しきれず、ダウンしてしまう可能性があります。

動的ページの種類

①クライアントサイド・スクリプト
クライアントサイド・スクリプトとは、閲覧する側が動的ページを生成する方式のことです。サーバーからクライアントに対してスクリプトを送り、クライアント側のブラウザがスクリプトを解釈・実行し、ページを生成します。代表的なものとして、JavaScriptやVBScriptなどが挙げられます。

②サーバーサイド・スクリプト
サーバーサイド・スクリプトとは、サーバー側が動的ページを生成するプログラムのことです。サーバーサイド・スクリプトには、主にCGIとPHPの2種類があります。
CGIとは「Common Gateway Interface」の略で、クライアント側のWebブラウザの要求に応じて、外部プログラムを呼び出し、その実行結果をクライアント側のWebブラウザに送信する仕組みのことです。
これに対してPHPとは、Webサーバー自身がスクリプトを実行し、動的ページを生成する方式のことです。CGIと比べ、サーバー側の処理が軽いのが特徴です。

「動的ページ」と「静的ページ」

「動的ページ」と比較される概念として、「静的ページ」が挙げられます。
動的ページとは、アクセスした時の状況に応じて、表示内容が変化するWebページのことです。ユーザーがアクセスするたびにページが生成されるので、ユーザーの操作によってテキストや画像を変更することができます。
これに対し、静的ページとは、アクセスした時の状況やユーザーの操作に関わらず、表示内容が変わらないWebページのことです。HTMLで生成されていて、「いつ、どこで、誰が見ても」同じ内容が表示されるという特徴があります。そのため、制作者がページを更新しない限り、表示内容が変化することはありません。企業・団体の紹介サイトなど、常に同じ情報を掲載する必要があるサイトに適しています。

動的ページの使用例

「動的ページはどのように構成されているのか?」

動的ページには、大きく分けて2つの種類があります。CGIやPHP、JavaScriptが使用されることが多いです。

「ショッピングサイトを動的ページとして構成したことで、売上が上がった」

ショッピングサイトを動的ページとして構成することで、ユーザーごとに購入履歴やお気に入りを表示することができます。ユーザビリティが向上するため、コンバージョン獲得を期待することができます。

「動的ページで構成するなら、サーバーの強化は必須だ」

動的ページは静的ページに比べ、サーバーにかかる負荷が大きいため、アクセスが集中するとサーバーダウンが起きてしまう可能性が高いです。

「動的ページと静的ページ、どちらで構成するか?」

構成するページの内容や目的よって、動的ページが適している場合と静的ページが適している場合があります。掲示板やショッピングサイトは動的ページ、企業サイトでは静的ページで構成されることが多いです。

動的ページに関係した気になる話題

静的ページのメリット

①動的ページに比べ、簡単にセキュリティ対策をおこなうことができる
動的ページを利用するためには、サーバー上にデータベースを設置する必要があるため、頻繁にセキュリティ対策をおこなわなければなりません。静的ページの場合、そのような手間がかからないため、比較的簡単にセキュリティ対策をおこなうことができます。

②サーバーにかかるコストを削減することができる
静的ページは動的ページに比べ、サーバーでおこなう処理が少ないため、サーバーにかかるコストを削減することができます。また、サーバーへの負荷が小さいため、サーバーダウンが起きる可能性も低いです。

③Webページの読み込みが速い
静的ページは、あらかじめ作成されたデータがサーバーからブラウザに送信されることで、デバイスの画面上に表示されます。そのため、Webページの読み込みが速く、ページがすばやく表示されます。

静的ページのデメリット

①最新情報をリアルタイムで反映させることが難しい
静的ページに変更・修正を加える場合、データを再度サーバーにアップデートする必要があります。静的ページに最新情報を反映させるためには、頻繁にページを更新しなければならないため、コストがかかってしまいます。

②ユーザーごとに異なる内容を表示することができない
静的ページの性質上、ユーザーごとに異なる内容を表示することはできません。


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