Web型MaaSで観光客を誘導!洛北への観光を促して中心部の混雑緩和を検証

セルリア編集部 2020.10.28

京都市中心部の混雑解消を実現するため京都市・京都市観光協会など4つの団体が連携し、Web型MaaS「奥京都MaaS」の実証実験を洛北エリアにて開始しました。

観光都市・京都が抱える課題

お寺・神社といった古き良き日本の建物や文化、街並みが根強く残っている京都。
かつて政治の中心部だった京都は、今や日本を代表する観光地となっており、一年を通して多くの観光客が訪れています。

京都には色々な見所がありますが、特に、寺社仏閣や美術館、博物館、多数の土産店が立ち並ぶ京都の中心部は非常に人気が高く、
●観光客で溢れかえっていて歩くのもままならない
●人混みで思ったより時間が取られて十分に観光できない
という状況が続いていました。

混雑を緩和するため洛北エリアへの観光を促す

観光客による混雑を緩和するには、他の地域で観光客を誘導させる必要があり、そこで着目されたのが「京都の奥座敷」と呼ばれる大原・八瀬、鞍馬・貴船の洛北エリアです。
洛北エリアには、木船神社や鞍馬寺、八瀬 もみじの小径など様々な見所があります。

ただ、京都駅から1時間かかることや現地での交通の便が中心部ほど充実していないことから、ある程度の人は集まるものの、混雑緩和につながるほどの集客がなかなかできないのが課題でした。

このような背景から、京都市や京都市観光協会は、叡電を運営する京阪ホールディングス株式会社やツアーの企画なども行う東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)とともに、Web型MaaS「奥京都MaaS」を開発しました。

出典:奥京都MaaS

Web型MaaS「奥京都MaaS」の狙い

Maas(マース)とは、交通機関などが開発を進めているサービスで、ルート検索から電車やバス、タクシーの支払いまでを一貫してできるようにするテクノロジーMobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)のことをさしています。

今回4社が連携して開発した「奥京都MaaS」では、モデルコースの紹介や非接触のデジタルスタンプラリーなどを実施。その効果がどれくらいあるのかを検証するのが狙いです。

他にも、「奥京都MaaS」では、市バス・叡電で使用できる周遊パスの販売、デジタル飲食チケットの配布、シェアサイクリングの実施なども行なっており、どれくらいの効果があるか調査します。


出典:奥京都MaaS

また、JR東日本アプリと連動しているため、電車の現在位置やあと何分で電車が来るのかを調べることもできます。

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Web型MaaSで観光客を誘導!洛北への観光を促して中心部の混雑緩和を検証

                           
セルリア編集部 2020.10.28

京都市中心部の混雑解消を実現するため京都市・京都市観光協会など4つの団体が連携し、Web型MaaS「奥京都MaaS」の実証実験を洛北エリアにて開始しました。

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観光都市・京都が抱える課題

お寺・神社といった古き良き日本の建物や文化、街並みが根強く残っている京都。
かつて政治の中心部だった京都は、今や日本を代表する観光地となっており、一年を通して多くの観光客が訪れています。

京都には色々な見所がありますが、特に、寺社仏閣や美術館、博物館、多数の土産店が立ち並ぶ京都の中心部は非常に人気が高く、
●観光客で溢れかえっていて歩くのもままならない
●人混みで思ったより時間が取られて十分に観光できない
という状況が続いていました。

混雑を緩和するため洛北エリアへの観光を促す

観光客による混雑を緩和するには、他の地域で観光客を誘導させる必要があり、そこで着目されたのが「京都の奥座敷」と呼ばれる大原・八瀬、鞍馬・貴船の洛北エリアです。
洛北エリアには、木船神社や鞍馬寺、八瀬 もみじの小径など様々な見所があります。

ただ、京都駅から1時間かかることや現地での交通の便が中心部ほど充実していないことから、ある程度の人は集まるものの、混雑緩和につながるほどの集客がなかなかできないのが課題でした。

このような背景から、京都市や京都市観光協会は、叡電を運営する京阪ホールディングス株式会社やツアーの企画なども行う東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)とともに、Web型MaaS「奥京都MaaS」を開発しました。

出典:奥京都MaaS

Web型MaaS「奥京都MaaS」の狙い

Maas(マース)とは、交通機関などが開発を進めているサービスで、ルート検索から電車やバス、タクシーの支払いまでを一貫してできるようにするテクノロジーMobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)のことをさしています。

今回4社が連携して開発した「奥京都MaaS」では、モデルコースの紹介や非接触のデジタルスタンプラリーなどを実施。その効果がどれくらいあるのかを検証するのが狙いです。

他にも、「奥京都MaaS」では、市バス・叡電で使用できる周遊パスの販売、デジタル飲食チケットの配布、シェアサイクリングの実施なども行なっており、どれくらいの効果があるか調査します。


出典:奥京都MaaS

また、JR東日本アプリと連動しているため、電車の現在位置やあと何分で電車が来るのかを調べることもできます。

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