Google Workspaceで新プラン・新機能が発表!Microsoftとどっちがいい?

セルリア編集部 2021.06.17

日本時間の6月14日、Googleアカウントを持っている人全てがオフィススイート「Google Workspace」を利用できるようになることと、また発表に際し新プランが追加されることが発表されました。

「Google Workspace」とはGoogleが提供するオフィススイート

Google WorkspaceとはGoogleが提供している”オフィススイート”です。
”オフィススイート”とは、企業向けのソフトウェア(例:ワープロソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト など)を1つにまとめたもので、代表的なものにはMicrosoft 365(開発元:Microsoft)・JUST Suite(開発元:ジャストシステム)などがあります。

Google Workspaceの特徴

GoogleはGmailをはじめ、GoogleドキュメントやGoogleドライブなど色々なツールを提供しています。

これらは個人でGoogleアカウントを作成して利用することもできますが、組織ベースで考えると社員が増えるたび登録や手続きを行うのは大変ですよね。
また、個人で利用する

そこでGoogleは「Google Workspace」として提供している各ツールを強化し、オフィススイートかつグループウェアとして販売しています。

画像引用:
https://workspace.google.co.jp/intl/ja/

公式ブログにて「全Googleアカウントユーザーが利用可能であること」を発表

Googleは「Google Japan Blog」にて「Google Workspace をすべてのユーザーに」という表題で、Googleアカウントを持っている人であれば誰でもGoogle Workspaceを利用できることを発表しました。

画像引用:
https://japan.googleblog.com/2021/06/google-workspace.html

Googleは「アカウントを持っている人なら誰でも使える」ということを特に強調しており、ブログ内で発表されたプロモーション映像ではバンド活動やフットサルのような「一見Webシステムが全く関係していないことでもGoogle Workspaceが使えること」を発表しています。

ビジネスだけでなくプライベートの活動にもGoogle Workspaceが役立てられるということから動画から伝わってきます。

個人事業主向けの新たなプラン「Individual」

Googleアカウントを持っている全てのユーザーが使えるということで、今回Googleは新たな料金プランを発表。

現在Google Workspaceでは、以下の4つのプランを展開しています。
・月額680円の「Business Starter」
・月額1,360の「Business Standard」
・月額2,040の「Business Plus」
・より大きな組織向け「Enterprise」

これに加え、小規模の個人事業主向けの「Individual 」を間も無くリリースすることを発表しています。
Google Workspace Individualには、GoogleドキュメントやGmailなどおなじみの機能に加え、スマート予約サービスやメールメーケティングの機能なども利用できると発表されています。

画像引用:
https://japan.googleblog.com/2021/06/google-workspace.html

Googleのツールを強化し1カ所で管理できるように

さらにGoogleが「Google Japan Blog」で発表したところによると、Google Workspaceを利用しているユーザーに向けて新機能をリリース。
これまで共有された写真やドキュメントなどのコンテンツを確認するにはそれぞれのツールへのアクセスが必要でしたし、Google Workspaceがビジネス向きのツールとはいえプロジェクト管理は別途で行うなど、それぞれが独立していました。

しかし今回のリリースで、業務に必要なものを「Google Chat」に集約し、「Google Chat」で運用できるように。
シームレスにコンテンツの共有やプロジェクトの割り振り、コミュニケーションが行えるようになります。

画像引用:
https://japan.googleblog.com/2021/06/google-workspace.html

なお、2021年夏に「Google Chat」はGoogleの新しい作業ホーム「space」として名前が変わります。

「Google Workspace」の狙い

新しい料金プランを展開し、より機能を強化した「Google Workspace」。
その背景には競合ツールであるMicrosoft 365や、同じくMicrosoftが提供している「Microsoft Team」の存在があるものと思われます。

「Microsoft 365」「Microsoft Team」とは

Microsoft 365とはその名前の通りMicrosoftが提供しているオフィススイートです。
文章を作成するWordや表計算ソフトExcel、プレゼンテーション資料に便利なPowerPointやメールツールであるOutlookを始め、通話ツールSkypeやクラウドフォルダOneDriveなどが1つにまとまっています。

Microsoftはすでに「家庭向け」「一般法人向け」「大企業向け」「教育機関向け」を想定して料金プランを展開しており、より市場を拡大しています。

一方Microsoft Teamはチャットやツールだけでなくドキュメントや写真、ビデオへのアクセスが簡単にでき、共同作業もできるようになっています。

Microsoftを意識した新機能・新プランを展開か

Microsoft 365が一個人から個人事業主を含む全ての法人などをターゲットにMicrosoft 365を展開していることを受け、Googleも新機能・新プランを展開したものと推測できます。

というのもMicrosoftは先日個人(家庭)向けのMicrosoft Teamをリリースしています。
企業や行政などの大きな組織だけでなく家庭という小さく無数にあるコミュニティをターゲットとすることで、より市場を拡大することを狙っています。

新たな市場を獲得するための料金プランと機能

そこでGoogleは今回、
●小さなコミュニティでも活用できる料金プランを追加し市場を拡大する
●競合ツールを上回るような機能を追加する
という2つを実現させ、Google Workspaceのシェアを拡大させることを狙っているのではないでしょうか。

今後、Google WorkspaceとMicrosoftでオフィススイートのトップを争うことになることが伺えます。

Google WorkspaceとMicrosoft 365どっちがいいの?

Google WorkspaceとMicrosoftどちらが今後主流となるかは要注目ですが、ユーザーとしては「どちらを利用したらいいか」が気になるところではあるかと思います。

そこで今回は簡単にGoogle WorkspaceとMicrosoft Teamを備えたMicrosoft 365を比較してみたいと思います。

料金について

Google Workspaceの料金体系は先ほど説明した通りです。

画像引用:
https://workspace.google.co.jp/intl/ja/pricing.html

月額680円の「Business Starter」、月額1,360の「Business Standard」、月額2,040の「Business Plus」のほか、より大きな組織向け「Enterprise」があります。
2021年夏に登場する「Individual」は「Business Starter」と「Business Standard」の中間くらいの価格になるのではと言われています。

一方、Microsoft Teamを備えたMicrosoft 365は以下のようになっています。

画像引用:
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/compare-microsoft-teams-options

Microsoft Teamのみなら無料ですが、他の機能を利用するのであれば「Microsoft 365 Business Basic」や「Microsoft 365 Business Standard」のいずれかの登録が必要です。

機能について

肝心の機能ですが、Google Workspaceでは全てのプランで以下の機能が使えるようになっています。
Gmail/Drive/Meet/Calendar/Chat/Currents/
Jamboard/Docs/Sheets/Slides/
Keep/Sites/Forms

どのプランでも使えるツールは同じですが、Google Workspaceの場合1ユーザーあたりに使えるクラウドのストレージ量やビデオ会議の参加人数が異なります。

一方、Microsoft 365では料金プランによって使えるツールが異なります。
「Microsoft 365 Business Basic」ではTeamsの他、MicrosoftExchange・MicrosoftOneDrive
MicrosoftSharePointが使えます。
「Microsoft 365 Business Standard」ではTeamsやMicrosoftExchange・MicrosoftOneDrive
MicrosoftSharePointの他にOutlookやWord、ExcelやPowerPoint、PublisherやAccessなどが使えるようになっています。

Microsoft 365はプランによってツールが変わるのが特徴です。

まとめ

Google Workspaceは今後ますますユーザーが増えていくことが予想されます。
検索エンジンではGoogleの独壇場となっていますが、オフィススイート市場でもそうなっていくのでしょうか。
今後の動向に注目ですね。

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Google Workspaceで新プラン・新機能が発表!Microsoftとどっちがいい?

                           
セルリア編集部 2021.06.17

日本時間の6月14日、Googleアカウントを持っている人全てがオフィススイート「Google Workspace」を利用できるようになることと、また発表に際し新プランが追加されることが発表されました。

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「Google Workspace」とはGoogleが提供するオフィススイート

Google WorkspaceとはGoogleが提供している”オフィススイート”です。
”オフィススイート”とは、企業向けのソフトウェア(例:ワープロソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト など)を1つにまとめたもので、代表的なものにはMicrosoft 365(開発元:Microsoft)・JUST Suite(開発元:ジャストシステム)などがあります。

Google Workspaceの特徴

GoogleはGmailをはじめ、GoogleドキュメントやGoogleドライブなど色々なツールを提供しています。

これらは個人でGoogleアカウントを作成して利用することもできますが、組織ベースで考えると社員が増えるたび登録や手続きを行うのは大変ですよね。
また、個人で利用する

そこでGoogleは「Google Workspace」として提供している各ツールを強化し、オフィススイートかつグループウェアとして販売しています。

画像引用:
https://workspace.google.co.jp/intl/ja/

公式ブログにて「全Googleアカウントユーザーが利用可能であること」を発表

Googleは「Google Japan Blog」にて「Google Workspace をすべてのユーザーに」という表題で、Googleアカウントを持っている人であれば誰でもGoogle Workspaceを利用できることを発表しました。

画像引用:
https://japan.googleblog.com/2021/06/google-workspace.html

Googleは「アカウントを持っている人なら誰でも使える」ということを特に強調しており、ブログ内で発表されたプロモーション映像ではバンド活動やフットサルのような「一見Webシステムが全く関係していないことでもGoogle Workspaceが使えること」を発表しています。

ビジネスだけでなくプライベートの活動にもGoogle Workspaceが役立てられるということから動画から伝わってきます。

個人事業主向けの新たなプラン「Individual」

Googleアカウントを持っている全てのユーザーが使えるということで、今回Googleは新たな料金プランを発表。

現在Google Workspaceでは、以下の4つのプランを展開しています。
・月額680円の「Business Starter」
・月額1,360の「Business Standard」
・月額2,040の「Business Plus」
・より大きな組織向け「Enterprise」

これに加え、小規模の個人事業主向けの「Individual 」を間も無くリリースすることを発表しています。
Google Workspace Individualには、GoogleドキュメントやGmailなどおなじみの機能に加え、スマート予約サービスやメールメーケティングの機能なども利用できると発表されています。

画像引用:
https://japan.googleblog.com/2021/06/google-workspace.html

Googleのツールを強化し1カ所で管理できるように

さらにGoogleが「Google Japan Blog」で発表したところによると、Google Workspaceを利用しているユーザーに向けて新機能をリリース。
これまで共有された写真やドキュメントなどのコンテンツを確認するにはそれぞれのツールへのアクセスが必要でしたし、Google Workspaceがビジネス向きのツールとはいえプロジェクト管理は別途で行うなど、それぞれが独立していました。

しかし今回のリリースで、業務に必要なものを「Google Chat」に集約し、「Google Chat」で運用できるように。
シームレスにコンテンツの共有やプロジェクトの割り振り、コミュニケーションが行えるようになります。

画像引用:
https://japan.googleblog.com/2021/06/google-workspace.html

なお、2021年夏に「Google Chat」はGoogleの新しい作業ホーム「space」として名前が変わります。

「Google Workspace」の狙い

新しい料金プランを展開し、より機能を強化した「Google Workspace」。
その背景には競合ツールであるMicrosoft 365や、同じくMicrosoftが提供している「Microsoft Team」の存在があるものと思われます。

「Microsoft 365」「Microsoft Team」とは

Microsoft 365とはその名前の通りMicrosoftが提供しているオフィススイートです。
文章を作成するWordや表計算ソフトExcel、プレゼンテーション資料に便利なPowerPointやメールツールであるOutlookを始め、通話ツールSkypeやクラウドフォルダOneDriveなどが1つにまとまっています。

Microsoftはすでに「家庭向け」「一般法人向け」「大企業向け」「教育機関向け」を想定して料金プランを展開しており、より市場を拡大しています。

一方Microsoft Teamはチャットやツールだけでなくドキュメントや写真、ビデオへのアクセスが簡単にでき、共同作業もできるようになっています。

Microsoftを意識した新機能・新プランを展開か

Microsoft 365が一個人から個人事業主を含む全ての法人などをターゲットにMicrosoft 365を展開していることを受け、Googleも新機能・新プランを展開したものと推測できます。

というのもMicrosoftは先日個人(家庭)向けのMicrosoft Teamをリリースしています。
企業や行政などの大きな組織だけでなく家庭という小さく無数にあるコミュニティをターゲットとすることで、より市場を拡大することを狙っています。

新たな市場を獲得するための料金プランと機能

そこでGoogleは今回、
●小さなコミュニティでも活用できる料金プランを追加し市場を拡大する
●競合ツールを上回るような機能を追加する
という2つを実現させ、Google Workspaceのシェアを拡大させることを狙っているのではないでしょうか。

今後、Google WorkspaceとMicrosoftでオフィススイートのトップを争うことになることが伺えます。

Google WorkspaceとMicrosoft 365どっちがいいの?

Google WorkspaceとMicrosoftどちらが今後主流となるかは要注目ですが、ユーザーとしては「どちらを利用したらいいか」が気になるところではあるかと思います。

そこで今回は簡単にGoogle WorkspaceとMicrosoft Teamを備えたMicrosoft 365を比較してみたいと思います。

料金について

Google Workspaceの料金体系は先ほど説明した通りです。

画像引用:
https://workspace.google.co.jp/intl/ja/pricing.html

月額680円の「Business Starter」、月額1,360の「Business Standard」、月額2,040の「Business Plus」のほか、より大きな組織向け「Enterprise」があります。
2021年夏に登場する「Individual」は「Business Starter」と「Business Standard」の中間くらいの価格になるのではと言われています。

一方、Microsoft Teamを備えたMicrosoft 365は以下のようになっています。

画像引用:
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/compare-microsoft-teams-options

Microsoft Teamのみなら無料ですが、他の機能を利用するのであれば「Microsoft 365 Business Basic」や「Microsoft 365 Business Standard」のいずれかの登録が必要です。

機能について

肝心の機能ですが、Google Workspaceでは全てのプランで以下の機能が使えるようになっています。
Gmail/Drive/Meet/Calendar/Chat/Currents/
Jamboard/Docs/Sheets/Slides/
Keep/Sites/Forms

どのプランでも使えるツールは同じですが、Google Workspaceの場合1ユーザーあたりに使えるクラウドのストレージ量やビデオ会議の参加人数が異なります。

一方、Microsoft 365では料金プランによって使えるツールが異なります。
「Microsoft 365 Business Basic」ではTeamsの他、MicrosoftExchange・MicrosoftOneDrive
MicrosoftSharePointが使えます。
「Microsoft 365 Business Standard」ではTeamsやMicrosoftExchange・MicrosoftOneDrive
MicrosoftSharePointの他にOutlookやWord、ExcelやPowerPoint、PublisherやAccessなどが使えるようになっています。

Microsoft 365はプランによってツールが変わるのが特徴です。

まとめ

Google Workspaceは今後ますますユーザーが増えていくことが予想されます。
検索エンジンではGoogleの独壇場となっていますが、オフィススイート市場でもそうなっていくのでしょうか。
今後の動向に注目ですね。

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