共同研究の内容

今回の共同研究では、NTTが所有する人間の脳の活動を推定する「NeuroAI」と、株式会社阪神コンテンツリンクが提供している音楽系チャート「Billboard JAPAN」のデータを使用。
使用した楽曲やデータは、2016年12月〜2020年5月の期間に8種類のチャートで100位以内にランクインした2185曲と、2016年12月5日〜2020年7月20日の期間にBillboard Japan Hot 100に入っていた2047曲です。

これらの楽曲と「NeuroAI」を使用して、１秒ごとの脳活動の予測・楽曲の特徴の抽出、チャートデータを定量化し、アルゴリズムを構築するのを試みました。

未来のヒット曲を予測

研究の一環では、AIを使って深く分析したことで、どんな楽曲がランクインするのか週単位で定量化し、時系列の変化をグラフ化。そのうちの2016年12月5日〜2020年3月16日までのパターンをAIに学習させました。
さらに、急に聴かれるようになった楽曲をし評価したデータもグラフ化。こちらも同様にグラフ化し、AIに学習。

その結果、AIに未学習の2020年3月23日以降のデータを予測させたところ、かなり高い精度での予測に成功しました。

未来のヒットソングは予測できるのか

未来にヒットする楽曲が予測できれば、曲を聴いただけで将来売れる曲を歌っているアーティストを見つけることができるようになったり、AIが新人発掘のサポートを行ったりすることができるようになることが期待できます。

なお、今回の開発では、未来のヒット曲を予測するだけでなく、似ている楽曲でプレイリストを作成する、ヒットソングの特徴を可視化するということにも成功しています。

出典：PR TIMES

今回、分析に成功したことで、研究を行った３社はレコード会社などに対して、学習したAIを通してプレイリスト作成支援サービスやマーケティング支援サービスなどを展開すると発表しています。