東北大学とのプロジェクトで使用される「FASTALERT」

出典：FASTALERT 公式ページ

「FASTALERT」とは、株式会社JX通信社が提供しているサービスで、SNSにアップされる事故や火災、大雨や台風などによる災害、さらに停電や断水などのあらゆる「リスク情報」をAIが収集するシステムです。

事故や災害などが起こった際にAIがいち早く情報収集を収集してくれるので、即座のリスク対応や正しい情報の発信につなげることができます。そのため、キー局を中心としたテレビ局やガス会社、行政などあらゆる団体で取り入れられています。

予測・対策が難しい内水氾濫を分析する

内水氾濫とは、雨量などが多くなった時に起こりやすい水害。
大雨や台風によって街中で排水できなくなった際に、排水口やマンホールから水が溢れてしまう現象です。

河川の増水などによって起こる外水氾濫とは異なり、内水氾濫は浸水が起こっても痕跡が残りません。そのためデータ化することが難しく、予測・対策が行われにくい状況でした。

そこで、東北大学とJX通信社は、産学連携プロジェクトとして「みんなでSNSマッピングプロジェクト」を開始。
全国から集められた水害に関する情報を、内水氾濫の予測対策に役立てます。

災害もデータ化する時代に

AIの技術が進んだ今、これまでの記録やその土地の環境に関する情報があれば、災害の情報を記録するだけでなく、予測・対策を施すことができるようになりました。
地震や自然災害が多い日本だからこそ、今回のようなもっともっと進められるべきなのかもしれません。