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記事タイトルWordPressを安全に更新するための作業手順
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/wordpress-update-procedure/
記事タイトルWordPressを安全に更新するための作業手順
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/wordpress-update-procedure/
POINTこの記事をざっくり言うと
WordPressのアップデートは2種類ある
WordPressを更新する前はバックアップをとる
WordPressは手動でだけでなく自動更新することも可能
Wordpressでは、バグの修正・セキュリティの向上・新機能の追加のため、頻繁にバージョンアップをおこなっており、更新が必要な場合はダッシュボードや各管理画面で以下のように通知が表示されるようになっています。
このような場合、「WordPress 5.3.2」や「今すぐ更新してください」をクリックすると、WordPressを更新することができますが、安全に更新するためには正しい手順と準備が必要です。
今回は、Wordpressを安全に更新するための手順を方法解説します。
WordPressのアップデートの種類と更新時の不具合
「メジャーアップデート」と「マイナーアップデート」
WordPressのアップデートには、以下の2種類があります。
●マイナーバージョンアップ
●メジャーバージョンアップ
●マイナーバージョンアップ
小さな不具合の改善やセキュリティホールの修正が目的で、月に数回おこなわれます。
マイナーバージョンアップは表示や動作に影響する可能性が低いため、Wordpress標準機能の自動更新にデフォルトで有効になっている場合も多いです。
●メジャーバージョンアップ
大きな機能追加・改善がおこなわれるバージョンアップです。数ヶ月に1度おこなわれ、管理画面のレイアウトが変更される、古い機能が使えなくなる、今まで使用していたプラグイン・テーマが使用できなくなるなど問題が発生する場合があります。
アップデート時におこなう更新時の不具合
WordPressを更新する際、以下のような不具合が考えられます。
・何らかの理由で更新に失敗するとサイトがダウンする可能性がある
・更新は正常に出来ても、今までのプラグインやテーマが使用できなくなる可能性がある
・サイトのレイアウトが崩れてしまう可能性がある
・サイト側に害はないが管理画面のレイアウトが変わる可能性がある
基本的に、プラグイン・テーマも、更新を前提に丁寧な作りがされているため問題が発生する可能性は低いですが、不具合が起こってしまった時のリスクが大きいので、バックアップを取っておくなどの対策は必要です。
WordPressメジャーバージョンアップの更新を安全に済ませる手順
以下では、メジャーバージョンアップの更新作業を安全におこなう手順を解説します
手順は以下のようになっています。
①メンテナンスをおこなうことを関係者や利用者に伝える
②メンテナンスページの制作
③バックアップの作成
④メンテナンスページの表示
⑤更新作業
⑥表示・動作確認
⑦メンテナンスページの解除
①メンテナンスをおこなうことを関係者や利用者に伝える
WordPressを更新している間は、WordPressを編集したり、サイトを利用することができなくなります。
したがって、メンテナンスをおこなう旨を関係者やサイト訪問者に向けて通知します。
●関係者向けの通知
本体の更新中に操作を行うとトラブルの原因となります。
例えば、バックアップを復元する場合、更新中の編集内容が消えてしまうこともあります。
そのため、WordPressを複数間で運用している場合、更新作業中はWordpressの作業をおこなわないよう伝えます。
また、更新をおこなう日時も早めに伝えましょう。
●訪問者向けの通知
トラブルを避けるため、メンテナンス中はWebサイトの利用ができないことをサイト上のお知らせやメールで伝えましょう。
②メンテナンスページの制作
サイトの訪問者に向けたメンテナンスページを制作します。
基本的に、Wordpressの更新中はデフォルトのメンテナンス画面が表示されます。
しかし、場合によっては、崩れてしまっている状態でアクセスできてしまう可能性もあります。
したがって、メンテナンスモードにできるプラグインを使用し、メンテナンスページが正常に表示できるようにしましょう。
メンテナンスページに掲載する情報は主に以下の3つです。
・メンテナンスをおこなうことのお詫び文
・メンテナンス開始日時と終了日時
・メンテナンス中の問い合わせ窓口
メンテナンスモードにできるプラグイン「WP Maintenance Mode」使い方
今回はプラグイン「WP Maintenance Mode」を使ってメンテナンスページを制作する方法をご紹介します。
WP Maintenance Modeでは、有効化・無効化の操作だけでメンテナスページを表示させることができます。
プラグインをインストールするには、管理画面のサイドバー「プラグイン」→「新規追加」を選択。
プラグインの検索画面が表示されるので、検索窓に「WP Maintenance Mode」を入力。
インストールをおこない有効化します。
WP Maintenance Modeには、デフォルトのメンテナンス画面が設定されていますが、自分でカスタマイズすることも可能です。
カスタマイズする時は「設定」→「WP Maintenance Mode」でおこないます。
以下の画面が表示されるので、「デザイン」をクリック。

「デザイン」ページでは、メンテナンスページのテキストや背景を編集できます。
メンテナンスページに掲載する情報は主に以下の3つです。
・メンテナンスをおこなうことのお詫び文
・メンテナンス開始日時と終了日時
・メンテナンス中の問い合わせ窓口
メンテナンスページを表示する際は、「一般」→「状態」の有効化にチェックを入れ、「あ設定を保存」をクリックすればメンテナンスページを表示できます。
③バックアップの作成
更新によって不具合が起こってしまった際、更新前の状態に復元しなければいけない場合もあります。
したがって、更新前にはバックアップを必ず作成します。
プラグイン「BackWPup」を使用してバックアップを取る方法
バックアップを作成する際は「BackWPup」というプラグインを使用します。
「WP Maintenance Mode」と同様に「BackWPup」をインストールし、有効化します。
サイドバーの「BackWPup」→「新規ジョブを追加」をクリック。

バックアップ名などを設定し「変更を保存」をクリックして完了です。
メンテナンスページの表示
メンテナンス日時になったら、メンテナンスページを表示させて更新作業に入ります。
メンテナンスが長引く場合はメンテナンスページの終了日時を随時更新しておきましょう。
⑤更新作業
バックアップ完了後、最新のWordpressをダウンロードします。
まずサイドバー「プラグイン」をクリック。
設定されているプラグインを「停止」します。
その際、メンテナンスモードとバックアップのプラグインはそのままにしておきましょう。
プラグインが停止できたら、管理画面の以下の部分をクリック。

「Wordpressの更新」という画面が表示されます。
「今すぐ更新」をクリック。

WordPressの更新が始まります。
更新が終了すると、新しいWordPressの管理画面が表示されるので、必要なプラグインを有効化させます。
⑥表示・動作確認
各ページや各機能が正常に動くかどうか確認します。
主に以下のページ・機能のチェックをしましょう。
・トップページ
・カテゴリーアーカイブ
・投稿ページ
・固定ページ
・検索ページ
・メールフォーラム
・その他プラグインによる表示動作など
また、サイトだけでなく、Wordpress管理機能の動作確認も必要です。
例えば、最低限以下のことをおこなうようにしましょう。・ログイン画面「パスワードをお忘れですか?」のメール送信
・投稿の新規追加・編集・削除の操作
・メディアの新規追加・削除の操作
・テーマの設定
・プラグインの動作・設定
・パーマリンク設定の確認
異常があった場合
サイトが表示されないなどの致命的な状態でなければ、す原因を調査し、改善するのが良いです。
例えば、原因となるプラグインやテーマを適切に調整しするといったことをおこないます。
もし、サイトが表示されなくなったという場合は、バックアップを復元し、前の状態に戻します。
⑦メンテナンスページの解除
表示と動作が正常であることを確認できたら、メンテナンスを解除してサイトを公開します。必要に応じて関係者やサイト利用者へメールなどで告知もしましょう。
自動でWordpressの更新を済ませる方法
Wordpressの更新は、プラグインや専用のコードを使って、自動でおこなうことも可能です。
プラグインを使って自動更新する
今回は、「Advanced Automatic Updates」を使用します。
「プラグイン」→「新規追加」からプラグインをインストール・有効化します。
有効化すると、サイドバーの「設定」に「アドバンスド自動更新」が追加されるのでクリック。

以下の画面では自動更新するものや更新する際に通知するメールアドレスの設定ができます。

各項目設定できたら、「変更を保存」をクリック。
バージョンアップが配信されるたびに、更新します。
コードを使って自動更新する
自動保存のコードは
|
add_filter( ‘allow_major_auto_core_updates’, ‘__return_true’ ); |
を使用します。
まず、「外観」→「テーマの編集」をクリック。

コードが表示されるので、文末に先ほどのコードをコピーします。
文末に「?>」がある場合、「?>」の直前にコードを貼り付けます。
自動更新にする際の注意点
自動更新を設定した際は、必ず定期的にバックアップを取りましょう。
バックアップがないと万が一、不具合が発生してしまった場合、対応できなくなってしまいます。
安全にWordPressを更新できるように、日頃から心がけましょう。
また、自動更新にする際は、マイナーアップデートやプラグインの更新のみが望ましいです。
メジャーアップデートを自動でおこなってしまうと、不具合が起こったまま訪問者にサイトを見られてしまう可能性があります。
まとめ
WordPressのバージョンアップには、メジャーアップデートとマイナーアップデートがあります。
このうち、メジャーアップデートは変更点も多いので、きちんとメンテナンスページを用意して、訪問者が戸惑わないように更新することが大切です。
一方、マイナーアップデートは、小さな不具合改善なので、自動更新でも問題ありません。
しかし、どちらも更新をおこなう前にバックアップを作成しておくことが大切です。
WordPressの更新通知がきたからといって、慌てて更新しないようしっかり準備をおこないましょう。
WordPressのバージョン確認方法と安全にバージョンアップする方法
Wordpressのバージョンを確認する方法は大きく分けて3つ存在し、それぞれの方法を紹介します。
WordPressでバックアップをとる方法【タイミング/用途別で解説】
バックアップの必要性とWordPressでバックアップをおこなうやり方を紹介します。
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