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InDesignで文字組みを縦書き(縦組み)に設定する方法

日本語のテキストをデザインしていると縦組み(縦書き)のレイアウトを作成することがあるかと思います。InDesinでは縦組みのレイアウトを作成できるので今回はその方法を解説します。

カテゴリ: InDesign

本記事では、InDesignで文字組みを縦書き(縦組み)レイアウトに設定する方法について説明します。

縦組みのドキュメントを作成するための基本知識

縦組みのレイアウト設定方法を解説する前に、縦組みに関する基本知識を確認しておきましょう。

綴じ方について

書籍や冊子を作成する上で、最初に考えておかなければいけない項目の一つとして「綴じ方」があります。「綴じ方」には、「左綴じ」 と「右綴じ」があります。表示を上にした状態で、綴じられている部分が左側にあるものが「左綴じ」 、綴じられている部分が右側にあるものが「右綴じ」です。

この「綴じ方」は、文章を読む目線の流れと大きく関係しています。文字組みが横書きの書籍や冊子の場合、目線は左から右へ移動し行は上から下へ移動するのでZ型の流れになり、ページ送りは左から右へ行っていくので「左綴じ」になります。

一方で、文字組みが縦書きの書籍や冊子の場合、目線は上から下へ移動し、行は右から左へ移動するのでN型の流れになり、ページ送りは右から左へ行っていくので「右綴じ」になります。

近年は、ビジュアルのコンテンツが多い雑誌や実用書などを中心に日本語のテキストも横組みでレイアウトされる冊子も多くあります。しかし、単行本・文庫本・新書など、テキストがメインの日本語書籍では今も縦書きが主流です。

InDesignで縦書きの書籍や冊子を作成する場合は、新規ドキュメントを作成する際に「綴じ方」を「右綴じ」に選択しておく必要があります。

横書きで「左綴じ」のドキュメントの中に、コラム枠を作って一部だけ縦組みを配置するということもできますが、テキスト中心のドキュメントを作成することがあらかじめ分かっている場合は、「右綴じ」を選択しておきましょう。

「レイアウトグリッド」と「マージン・段組」の違い

「レイアウトグリッド」は原稿用紙のようにマス目がガイドで表示される作業モードです。これに対し「マージン・段組」は、ガイド等特に設定されていない作業モードです。両者の違いは、作業の進め方の部分での違いであり、作成されるドキュメントに違いが出る訳ではありません。

例えば、単行本・文庫本・新書など、本文のレイアウト等にあらかじめフォーマットが設定されている書籍の場合は「レイアウトグリッド」のほうが編集しやすく、ビジュアルが中心の雑誌やパンフレットなど、自由度の高いデザインが必要な冊子の場合は「マージン・段組」のほうが編集しやすいといった違いです。

縦組みのレイアウトを設定する方法

縦組みのレイアウトを設定するには、いくつかの方法がありますので以下に紹介します。

縦組み文字ツールを使って縦組みのレイアウトを設定する方法

まず、縦組み文字ツールを使って縦組みのレイアウトを設定する方法を説明します。

1.縦組み文字ツールを選択

画面左側にあるツールパネルから縦組み文字ツールを選択します。

2.テキストフレームを作成

縦組み文字ツールを使ってテキストフレームを作成します。

3.テキストを入力

作成したテキストフレームに、テキストを入力する、もしくは流し込みを行います。

縦組みグリッドツールを使って縦組みのレイアウトを設定する方法

「マージン・段組」のドキュメントを作成した場合も、縦組みグリッドのテキストフレームを作成できます。ここでは、縦組みグリッドツールを使って縦組みのレイアウトを設定する方法を説明します。

1.縦組みグリッドツールを選択

画面左側にあるツールパネルから縦組みグリッドツールを選択します。

2.縦組みグリッドのテキストフレームを作成

縦組みグリッドツールを使って縦組みグリッドのテキストフレームを作成します。

3.テキストを入力

作成したテキストフレームに、テキストを入力する、もしくは流し込みを行います。

縦組みで起こる現象を解決する

縦組みレイアウトで困ることは、欧文やアラビア数字など横組みで記載するテキストを挿入する場合に、どのように処理すればよいかわからないといった問題があることです。ここでは、その対応策として「縦組み中の欧文を回転」と「縦中横」という方という方法を紹介します。

縦組み中の欧文を回転させる方法

日本語の文章中に、英文などの欧文が挿入されていることはよくあります。 欧文が長いセンテンスや一塊の文章になっている場合は、文字が横になったままにしておくことが多いですが、単語の場合は欧文も縦書きにしたいというケースもしばしばあります。

そうした場合に役立つのが、以下で紹介する縦組み中の欧文を回転させる方法です。

1.メニューから「文字を選択」

上の画像の文章は、もともとは横書きで作成されており、文中に欧文やアラビア数字が混ざっています。このままだと、少し読みづらいので、横になってる欧文を回転させて縦にしてみましょう。

画面上部にあるメニューバーからウィンドウをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「文字」を選択します。

2.回転させたい文字を選択

「文字」を選択すると、文字パネルが表示されます。この状態で、テキストの中にある回転させたい文字を選択します。ここでは、rubyの文字を回転させてみます。

3.文字パネルで文字を90度回転させる

文字パネルに、文字を90度回転させる項目があります。この項目で文字を90度回転させるように、数値を入力・設定します。

上の画像のようにrubyの文字が縦書きで読み易いように回転できました。DTPというワードも、横になってるので回転させてあります。

縦中横を設定する方法

縦書きの文章中にアラビア数字が出てきた場合、デフォルトでは数字は横になっています。1桁の場合は前述の文字を回転させる方法で解決できます。

問題は、2桁以上の数字を縦書きの文中の中で縦に回転させたい場合です。そのまま数字を縦に回転させてしまうと、数字が間違って読まれてしまうケースも想定できるからです。

この問題を解決する方法が、以下に紹介する縦中横という機能です。縦中横とは、縦書きの文章中で、数字やアルファベットを横並びの状態で組み込む機能です。

1.縦中横を設定したい文字を選択

上の画像では、5.2ptと5.5ptという箇所で数字が横になっています。これを縦中横にしていきます。

テキスト中にある縦中横を設定したい文字を選択します。

2.文字パネルのオプションメニュー項目から「縦中横」を選択

文字パネルを開いて、パネル右上にあるハンバーガーメニューのアイコンをクリックすると、オプション項目のメニューが表示されます。文字を選択した状態で、このパネルにある「縦中横」を選択すると、縦中横の処理が実行されます。

上の画像のように、テキスト中にあるアラビア数字に縦中横が設定できました。単位のptもそのままだと、少し違和感があるので、ポイントとカタカナに置き換えました。だいぶ読み易い縦書きの文章になったことがわかると思います。

今回は、便宜上、小数点の数字を縦中横にしましたが、縦書き中の数字を縦中横にするのは一般的に2桁までになります。3桁以上の場合は、文字の回転によってアラビア数字も縦書きにする方法が一般的です。

小数点も3桁と同じくらいの横幅になりますので、基本的には縦書きにするか横のままにする表記にしておくほうが読み易いかもしれません。

縦組みで起こる欧文やアラビア数字の問題は、出版社などの統一事項や目的に合わせて最適な表記を選択できるように、ここで紹介した機能をしっかり使いこなせるようにしておきましょう。

まとめ

日本語のテキストを扱っていく上で、避けて通れないのが縦組み(縦書き)のレイアウトです。Webデザインからデザインの業界に入ったデザイナーの方などは、縦組みのレイアウトについては、慣れていない部分も多いかと思います。

本記事を参考にして、しっかりと縦組みレイアウトに関する各ツール・各機能や基本事項をマスターしておきましょう!

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
以下のフォームよりお問い合わせを受けつけておりますので、よろしければご利用ください。

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