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Twitter広告の効率的な出稿方法と予算の決め方

Twitterの広告には、広告を表示させる場所に応じて料金形態や表示内容が異なります。少しややこしく感じますが、広告を最大限活用するためには仕組みを理解する事が非常に重要です。Twitter広告の種類や出稿方法、CVに繋がるコツを紹介します。

カテゴリ: Twitter

Twitter広告とは

自分のタイムライン上にフォロワーやフォロワーのリツイート・いいね以外で企業・個人のプロモーションや商品のツイートが出てきたり、トレンドを閲覧しても広告が出てくる事があります。 これがTwitter広告です。

上記2つはプロモツイートとプロモトレンドという種類の広告ですが、Twitterの広告はそれ以外にも存在します。 Twitterを使用しているユーザーは国内に4500万人と非常に多く、利用者も10代から20代が多くそのユーザー層に向けた広告媒体として非常に優秀です。

このユーザーの一部または全体に対して、自身のツイートやアカウントを広告費をかけて発信する事で、自分の商品やサービスを広める事が可能になります。

Twitter広告で何ができる?

Twitter広告の特徴を押さえておく事が広告の効率的な運用につながります。 メリットは大きく分けて4つです。

若者にリーチできる

Twitterを使用している年齢は10〜20代、30代前半が多く、無作為に広告を出稿したとしてもその年代にリーチできる確率が高まります。 若者特有の口コミ・拡散力を使って流行を生み出す可能性を秘めています。

ターゲットの属性や行動を細かく指定できる

住んでいる地域や趣味・興味があることから、広告を出稿するアカウントの関連性が高いユーザーまで幅広い項目からターゲットを絞り込む事ができます。 広告の種類によっては広告を表示させただけでは課金されない種類の広告もあるため、ターゲットをしっかりと把握することは広告の費用対効果を高める効果も期待できます。

拡散が期待できる

例えば、広告をリツイートされる事で課金されるタイプの広告以外の場合は虹拡散が期待できます。 ターゲットが拡散したくなるような広告を出稿できれば、自然に広告が拡散され大きな効果をもたらします。 広告が拡散をされた先で別のユーザーが閲覧・リツイートなどのアクションを起こした場合、広告費の変動は起きないため、広告のクリエイティブにこだわってターゲットが拡散したくなるような広告にする事で、費用対効果を多い時は数倍にも高める広告を作成可能です。

広告費をコントロールできる

Twitterの広告の種類には、広告場所を買い取る方式ではなく、最高予算を決めて広告を出稿できる種類の広告があります。 最高の予算を低く設定する事で一度の広告掲載料を抑える事ができますが、その分表示回数などは減ってしまいます。 広告費と表示回数のバランスを見極める事が重要です。 また、広告費と表示回数のバランスをとってくれる機能もTwitterには存在するので、初めての方はこの機能の使用がおすすめです。

Twitter広告の費用

Twitter広告には、買取形式とオークション形式が採用されています。 買取方式の広告は金額が高いため後述します。 最も目撃する自分のタイムライン上に掲載される広告はオークション形式で課金が行われており、Twitter広告を運用する上で1番身近な課金方法です。

オークション方式は同じターゲットを指定している他の入札者と広告費をオークションにかけ、広告費が高い方の広告が表示されるシステムです。 Twitterはユーザーが流動的なため、細かく設定する事で広告に興味がないユーザーにいかに広告を表示させないかが重要です。

このオークション方式の課金方法の中にも、さらに細かく種類が存在します。

自動入札

単価を決められない場合、最小限の費用で最大限の効果が出るように自動で入札額が最適化されます。 広告予算をどのように運用すればいいかわからない場合や、自動化したい場合におすすめの方法です。

上限入札単価

Twitter広告は広告を見たユーザーが指定された行動をとった場合に課金される方式を採用されています。 その行動1つごとに上限いくら支払うかを設定できます。 相場感がわかっている場合や、成果を細かくコントロールしたい場合におすすめの方法です。

目標入札単価

フォロワーの増加や、特定の行動を目的とする場合に利用される事が多いです。 上限入札とは異なり1日あたりの平均額が目標値に近づくように調整されます。

広告の種類と特徴

Twitter広告には様々な種類があり、用途によって効率よく使い分ける事ができればTwitter広告の効果を最大限に発揮する事ができます。 目的やターゲット、広告したい内容やCVをしっかりと理解して最適な広告方法を選択しましょう。

プロモツイート

ツイートをプロモーションする方法の広告です。 設定したターゲットのタイムライン上、検索結果画面、アカウントのプロフィールに広告が表示されます。 「プロモーション」という表記がつきますが、基本的には通常のツイートと同じ形で表示され、リツイートやいいね、返信が可能です。 動画や画像などと合わせて配信する事で目を引いたり、クリエイティブにこだわり拡散を狙うなど、汎用性が高い広告が出稿可能です。 広告を目にするユーザーの心を動かす目的を第一に出稿しましょう。

プロモアカウント

フォロワーを増やしたい場合に出稿する広告です。 おすすめのユーザー欄やターゲットのタイムライン上に広告主のアカウントがおすすめのユーザーとして表示されます。 フォローすると、ユーザーにとって有意義でお得な情報が手に入ると思わせるようなクリエイティブを制作しましょう。 フォローとリツイートで賞品が当たる!などは広告ではないですが、この手法と共通する部分が多いです。

プロモトレンド

検索ページやPC版のトレンド欄に表示される広告です。 オークション方式でなく、1日24時間買取方式で全ユーザーに対して広告を配信する事が可能です。 タグと短いテキストが投稿可能でかなり多くのユーザーにリーチし二次拡散を狙える広告ですが、買取方式のため価格は高いです。 日程により前後しますが、およそは400万円〜1188万円。

配信は認定代理店を通じて行う必要があるため、個人での出稿は難しいでしょう。 大企業が大きなキャンペーンを打つ時などに使われる広告枠です。

プロモトレンドスポットライト

プロモトレンドはテキストとタグの広告でしたが、それをアップグレードさせたものがプロモトレンドスポットライトです。 プロモトレンドと同じく、表示されるのは検索タブ内のおすすめやトレンドの場所ですが、静止画以外に6秒以内の動画かGIFを表示させる事ができます。

最初の2回は同じユーザーに対して動画広告が表示され、それ以降は通常のプロモトレンドが表示されます。 動画広告は画像やテキスト広告よりユーザーの目を引きやすく、より高い広告効果が見込めます。 こちらも買取式となっており非常に高額。さらに認定代理店を通じて行う必要があるため、個人での出稿は難しいでしょう。

ファーストビュー

ファーストビューは、ユーザーがその日の最初にタイムラインを開いた際に表示される動画広告枠です。 買取式の広告なため、プロモトレンドとセットで販売される事が多いですが、ファーストビュー単体でのファーストビューオンリーという広告も存在します。 ユーザーが広告を見飽きてしまう前にリーチできるため、動画広告としての効果は非常に高いです。 ただし、こちらも予算がないと難しい広告手法のため大企業や大きなキャンペーンの時などの使い方がメインになりそうです。

広告の出稿方法

買取式の広告はLINEが認定した代理店を通じて行う必要があるため、ここでは誰でも出稿可能なオークション形式の広告「プロモツイート」「プロモアカウント」の出稿方法を解説します。

まず、配信には広告アカウントが必要です。 自身のアカウントにログイン後、メニューバーにある「Twitter広告」に移動します。 請求先の情報や個人法人などの設定を行った後に広告配信の目的やターゲットを絞ります。

配信の目的を設定する

配信の目的は8つに分かれており、広告を見たユーザーにどのようなアクションをとってほしいかという指針で決定しましょう。

フォロワー

新しいフォロワーを増やしたい場合に選択します。

ツイートのエンゲージメント

リツイートやいいね等、ツイートへの反応を増加させたい場合に選択します。

プロモビデオの再生数

GIFや動画を観るユーザーを増やしたい場合に選択します。

ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン

自身のWebサイトに誘導し、CVを増やしたい場合に選択します。

アプリインストール数

アプリのインストール数を伸ばしたい場合に選択します。

アプリの起動回数

アプリをインストールしているユーザーに向けて、起動回数を増やしたい場合に選択します。

インストリーム動画再生数

ユーザーが他の動画を視聴する前に自分のプレロール広告を表示したい場合に選択します。

ブランド認知度の向上

ブランドの認知度を増加させたい場合に選択します。

ターゲットを決める

広告を配信するターゲットをしっかりと決めることは効率的な広告配信において重要度が高いです。 Twitter広告は詳細なターゲット設定が可能なのでしっかりと自分の商品やサービスの需要を把握して設定します。 地域・言語・性別・年齢・携帯キャリア・デバイス・新デバイスから設定できます。

さらに細かく設定できる

ターゲットのツイートや趣味・興味関心などからさらに細かくターゲットを絞りましょう。

フォロワー類似ユーザー

指定したユーザーのフォロワーに共通する興味関心を持つユーザーと、自身のフォロワーに似ている利用者をターゲティングします。

興味関心

カテゴリーから指定した興味関心を持つユーザーをターゲティングします。

キーワード・絵文字

指定したテキストや絵文字を含むツイートを行なったユーザーやそれに反応したユーザー、そのワードを検索したユーザーをターゲティングします。

映画とテレビ番組

リストから指定した映画やテレビ番組に関係するツイートをしているユーザーや、そのツイートに反応しているユーザーをターゲティングします。 (プロモツイートのみ選択できます)

イベント

リストから指定したイベントに関係するツイートをしているユーザーや、そのツイートに反応しているユーザーをターゲティングします。

テイラードオーディエンス

自身のWebサイトの訪問者のデータをもとに、特定のユーザーのみをターゲットにします。

会話トピック

ユーザーが関心のある会話トピックから選択してターゲティングします。

ツイートエンゲージャー

特定のツイートに対して反応したユーザーをターゲットにして再度広告を配信します。

広告のフォーマットを決める

広告にはテキストや、画像、動画など、様々なフォーマットが存在しています。 ターゲットの目に止まるような広告を作成し、商品・サービスをよく受け止めてもらうよう誘導する事が重要です。 商品とフォーマットそれぞれの強みを理解した上で最適なフォーマットを選択する事は、広告配信後の結果に大きく影響します。

広告効果を高めるコツ

広告は、ただ配信しても効果を最大化することはできません。 配信したいターゲットや、クリエイティブ、タイミングなどをしっかりと考え配信することで、広告の目的を達成する確率が上がります。 様々な施策を検討できますが、広告効果を高める施策に共通して言えることを紹介します。

ターゲットを正確に定める

自社や自分の商品、サービスをしっかりと把握しターゲットを選定します。 そのターゲットがTwitterに多く現れる時間帯や共通する趣味・興味を事前にリサーチする事が重要です。 Twitterユーザー属性と実際の属性の違いや行動予測を行う事で、競合が少ないワードでリーチする事ができれば、コストパフォーマンスの高い広告を出稿する事ができます。 ターゲットが大多数の場合でも細かく設定しましょう。 Webサイトのペルソナがしっかりと設定されていればそれをもとに作成するのがおすすめです。

クリエイティブにこだわる

広告の質にこだわることは二次拡散を狙う上では必須です。 単にデザインにこだわるだけでなく、拡散する事でユーザーにとってメリットがあるシステムや、商品・サービスの良さを伝えることを両立できる施策を実行しましょう。 二次拡散から別のユーザーがとったアクションは課金対象にならないため、クリエイティブの制作費をペイできてしまうほどの効果が得られる可能性が高まります。

広告だけでなくアカウントも活用する

ターゲットとなるTwitterユーザーは企業ではなく個人だということを再認識すると、企業じみた広告が拡散せれにくいのは必然です。 広告を配信するアカウントをしっかりと育てることを意識しましょう。 ユーザーとのコミュニケーションを意識して、ターゲットにとって有益な情報を発信し続ける事でフォロワーを獲得してから広告を運用する事が、拡散されるきっかけになります。

アカウントの運営がしっかりしていないと、ユーザーに不信感を与えてしまう原因になってしまい、狙った施策の効果が得られない可能性が高まります。 アカウントを運営する時点でしっかりとターゲティングを行い、ユーザーやフォロワーからの信頼度や親近感を持ってもらうのがTwitterに関わらず、ユーザーと距離が近いSNSの重要な運用ポイントです。

まとめ

Twitterの広告は予算次第で爆発的なリーチを獲得できますが、限られた予算の中で運用するには広告を効率よく配信したいと考える方が大半だと思います。 Twitter広告は例えるなら掛け算のようなもので、元々のアカウントがしっかりと運営されており、フォロワーの属性がターゲットと合致していれば低予算での拡散が見込めます。 まずはTwitterの運用方法を見直し最適化した上で広告の運用を行うのがおすすめです。

TwitterなどのSNSで爆発的に話題になることを指す「バズる」を作ることは容易にできる事ではありません。 確率をあげる施策や、「運」を引き寄せる確率をあげる施策を定期的に打ちながら運用する事で、結果的に「運良くバズる」を作る事ができます。

コンテンツマーケティングやSNSを使ったマーケティングはコストをかけるほど速度は早くなりますが、その分高額になっていきます。 しかし無料で行う場合は時間がかかってしまうため、予算とスピードのバランス感覚が大切です。

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