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記事タイトルInDesignでテキストの流し込みを行う方法
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/threading-text/
記事タイトルInDesignでテキストの流し込みを行う方法
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POINTこの記事をざっくり言うと
流し込みとはDTPソフトウェア上に取り込むこと
テキストフレームの段組みをしてから流し込む
流し込みの方法は3種類
本記事ではInDesignでテキストを流し込む方法について解説します。
流し込みとは
流し込みとは、WordやGoogleドキュメントといったテキストエディタで作成されたテキストデータを、InDesignなどのDTPソフトウェア上に取り込むことです。
あらかじめ作成されたテキストデータをコピー&ペーストして取り込んだり、ファイルデータをDTPソフト上に読み込むなどして流し込み作業を行います。InDesignには、この流し込みを行う機能が搭載されています。
流し込みの手順
基本的なテキストの流し込み方法について、テキストフレームの段組も含めて以下に説明します。
テキストフレームの段組み
テキストを流し込む前に、テキストフレームの段組み方法について説明します。書式を横組みにするか、縦組みにするかによっても段組のスタイルは変わってきますが、ここでは、縦組み右開きの雑誌の紙面を想定して段組してみましょう。
段組については以下の記事も参考にしてみてください。
▷InDesignで文字組みを縦書き(縦組み)に設定する方法
1.フレームを作成する
画面左側にあるツールバーからオブジェクトツール(長方形ツール・楕円形ツール・多角形ツール)、フレームツール(長方形フレームツール・楕円形フレームツール・多角形フレームツール)などでフレームオブジェクトを作成します。
もしくは、文字ツール(横組み文字ツール・縦組み文字ツール)、グリッドツール(横組みグリッドツール・縦組みグリッドツール)でテキストフレームを作成します。
2.文字ツールのカーソルでフレーム内をクリック
オブジェクトツール、フレームツールでフレームを作成した場合は、テキストフレーム化する必要があります。文字ツール(横組み文字ツール・縦組み文字ツールのいずれか)を選択した状態で、フレーム内をクリックするとこれらのフレームがテキストフレームに変換できます。
テキストフレームに変換できると、フレーム内にテキスト入力のカーソルが表示されます(縦組みの場合はフレームの右上に横棒、横組みの場合はフレームの左上に縦棒が表示される)。
3.プロパティパネルを開いてテキストフレームの「オプション」をクリック
テキストフレームを段組する方法は、いくつかありますが、ここでは最も作業効率の良い方法を紹介します。
選択ツールでテキストフレームを選択した状態で、プロパティパネルを開きます(メニューバーから開く場合はウインドウ>プロパティ)。
プロパティパネルを開くとパネルの下の方に、テキストフレームという項目があります(パネルが長いので表示されていない場合は下へスクロールさせる)。このテキストフレームで、段の数と段間(段と段の間)のサイズを設定できます。
4.テキストフレームの段や段間を設定
ここでは、テキストフレームの段を3つ段間を10mmのサイズに設定して段組してみます。
5.段組みをしたテキストフレームをコピー&ペーストする
段組みをしたテキストフレームをコピー&ペーストして、同様のテキストフレームを見開きページの反対側にも配置します。
さらに見開きページのテキストフレームをコピーし、次の見開きページに移動し、そのページ上で「元の位置にペースト」を選択すると、同じ段組みがレイアウトされます。
この作業を繰り返すことで、簡単に段組されたテキストフレームがレイアウトされたページを追加していくことができます。
テキストの流し込み
次にテキストを流し込む方法を以下に説明します。
1.オーバーフローのアイコンをクリック
テキストフレームに、あらかじめ用意されたテキストをコピー&ペーストすると、そのテキストフレーム内からテキストが溢れ出て全て表示されないことがあります。この状態をオーバーフローと呼びます。
オーバーフローになっている場合は、テキストフレームの枠線上に、四角い枠にかこまれた+マークのアイコンが表示されます。このアイコンは小さく表示されますが、赤い色をしているので見つけやすいと思います。
このオーバーフローのアイコンをクリックすることで、テキストの流し込みができるようになります。
2.流し込みのカーソルでテキストフレームを連結させていく
オーバーフローのアイコンをクリックすると、流し込み用のカーソルと、それに付帯して連結させるテキストの一部が表示されます。このカーソルを、次に流し込みたいテキストフレーム上へ持っていき、フレーム内をクリックすると前のテキストフレームと連動したテキストが流し込まれます。
上の動画は、この作業を繰り返してテキストを流し込んでいる様子です。
なお、ここではコピー&ペーストで流し込む方法を紹介しましたが、Wordファイルをはじめとしたテキストファイルを読み込むことで流し込むこともできます。
流し込み方法の種類
テキストの流し込み方法にはいくつか種類がありますので、以下に紹介します。
手動流し込み
前述したように、オーバーフローのアイコンをクリックして連結するテキストフレーム内をクリックしていく方法が、「手動流し込み」です。流し込みの基本となる方法です。このモードでは上の画像にあるように、テキストの段落を模したアイコンのカーソル表示になります。
自動流し込み
ページ数が多くなると、手動で流し込むのは、一回ごとにオーバーフローのアイコンをクリックする必要があるので時間がかかってしまいます。
Shiftキー(WindowsでもShiftキー)を押しながらオーバーフローのアイコンをクリックすることで、「自動流し込み」ができるようになります。このモードでは上の画像にあるように、曲線にカーブした矢印のカーソル表示になります。
この自動流し込みは、1度クリックするだけで、全てのテキストが流し込まれるまで自動でテキストフレームとページを追加できる機能です。
半手動流し込み
すべて、自動で流し込むのではなく、ある程度確認しながらなおかつ作業効率をアップさせたい場合には、「半手動流し込み」という方法が役立ちます。
Optionキー(WindowsではAltキー)を押しながらオーバーフローのアイコンをクリックすることで、半手動流し込みができるようになります。このモードでは上の画像にあるように、曲線にカーブした点線矢印のカーソル表示になります。
この半手動流し込みは、1度クリックで全てのテキストを流し込みできなかった場合に、テキストの流し込みモードが継続する機能です。
固定ページ自動流し込み
ページ数が決まった既存のデザインデータに流し込む場合には「固定ページ自動流し込み」という機能が役立ちます。このモードでは上の画像にあるように、直線矢印のカーソル表示になります。
Commandキー+Shiftキー(WindowsではAltキー+Shiftキー)を押しながらオーバーフローのアイコンをクリックすることで、固定ページ自動流し込みができるようになります。
この固定ページ自動流し込みは、既存のページ内にテキストフレームに自動で追加して流し込む機能です。全てのテキストの流し込みが完了しなくても新しいページは追加されません。
まとめ
流し込みの方法をマスターしておくと、ライターや編集者などからもらったテキストデータを適切かつ効率的にレイアウトしていくことが可能になります。InDesignを使いこなしていく上で必須のスキルになりますので、本記事を参考にしてマスターしておきましょう!
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