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記事タイトルモバイルファーストインデックスとは?SEOに効果的な対策と注意点
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/seo-mobile-first-index/
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POINTこの記事をざっくり言うと
モバイルファーストインデックスとは何かが分かる
モバイルファーストインデックスで影響を受けやすいサイトが分かる
モバイルファーストの4つの対応策が分かる
モバイルファーストインデックスとは、「モバイル用のページを元にして検索結果画面の表示順位を決める」という仕組みです。モバイルファーストインデックスが適用されたことで、2018年3月末ごろから「モバイルファーストインデックスが有効になっている」というメッセージが徐々にサーチコンソールに来るようになりました。
サーチコンソールで通知を受け取ったサイトの運営者の中には、「通知を受け取ったものの未だにモバイルファーストインデックスへの対応を行なっていない」という方もいるのではないでしょうか。
また、ウェブの知識がなく「そもそもモバイルファーストインデックスとは何か」と感じている人もいるかと思います。
今回の記事では、モバイルファーストインデックスが導入された背景や影響、モバイルファーストインデックスへの対応方法を解説していきます。
モバイルファーストインデックスとは
モバイルファーストインデックスとは、「Googleがサイトの検索順位を決める際、パソコン用のコンテンツではなくモバイル用のコンテンツを元に決める」ということを指しています。
この仕組みを詳しく理解するには、まず検索エンジンへの理解が必要になります。
ユーザーが検索エンジンで検索してから検索結果が表示されるまで、次のような手順が踏まれています。
①検索エンジン(Googleなど)のクローラーと呼ばれるロボットが、サイトを巡回しサイトやページ内容を記録(インデックス)します。
②ページの質の高さや利便性などを基準に巡回して得た記録(インデックス)を評価します。
③評価をもとに検索クエリごとに検索結果の順位が決まります。
上記の①の手順で「クローラーが巡回し記録する時、モバイルサイトを優先的にインデックスされ評価の対象となる」というのがモバイルファーストインデックスとなります。
以前のインデックスの方式
モバイルファーストインデックスの導入以前は、主にPCサイトが評価基準としてインデックスされていました。そのため、スマートフォンユーザーが検索した際にコンテンツは良いが、利便性が低いサイトが上位に表示されることもありました。
現在のインデックスの方式
現在のインデックスの方式は先述の通り、モバイルサイトを優先的にインデックスする「モバイルファーストインデックス」です。したがって、サイトの評価基準はモバイルサイトに切り替わっています。
この時、気になるのがパソコン用のページしかない場合です。
パソコン用のページしか無いサイトは、インデックされないのかというとそういう訳ではありません。モバイル版がないサイトでもモバイルファーストインデックスに移行しているので、きちんとインデックスされるようになっています。これはGoogleもきちんと説明しています。
ただし、モバイル検索では、スマホ用に最適化されたサイト(モバイルフレンドリー)かどうかが検索結果の順位に影響するようになっています。そのため、モバイルフレンドリーではない場合、モバイル検索での順位が下がってしまうことがあります。
モバイルファーストインデックスのポイント
モバイルファーストインデックスについて詳しく説明してきましたが、まとめるとポイントは2つです。
・パソコン用のページとモバイルページどちらも保有している場合、モバイルページの内容を優先的に評価する。
・パソコン用のページしかない場合でもきちんとインデックスはされるが、スマホ用に最適化されたサイトではないのでモバイル検索での順位が下がってしまうことがある
なぜモバイルファーストインデックスが開始されたのか
以前は、パソコンでインターネットを使用するユーザーがほとんどでした。
しかし、スマートフォンの普及とともにモバイルユーザーが多くなり、2015年には全世界でのスマホでの検索数がパソコンでの検索数を上回りました。近年のLINE社の調査によると、ネット利用環境はスマートフォンのみのアクセスが46%、スマートフォンとPCの両方が39%、PCのみが6%でのアクセスであることが分かっています。
こういった点から、多くの人がスマートフォンでインターネットを利用していることがわかります。
そのため、Googleはユーザーがより使いやすい、つまり多くのユーザーが利用しているスマートフォンやタブレットに適用したページを優先的に評価の対象とするという方向転換を決定したのです。
モバイルファーストインデックスの現状
2018年3月27日、モバイルファーストインデックスに移行されました。しかし、すべてのサイトを対象に一斉にスタートではなく、徐々に対象サイトが増えていくという移行方法です。移行はページ単位ではなくサイト単位で行われ、インデックスの方式がモバイルファーストインデックスに移行したサイトはサーチコンソールにて通知されます。
モバイルファーストインデックスへの移行による影響
モバイルファーストインデックスへ移行する際、検索順位やSEOにはどのような影響が出るのか解説します。
検索結果のURLの変化
PCユーザーにはPC用のURL、モバイルユーザーにはモバイル用のURLが検索結果に表示されます。ただし、先述の通りインデックスされるコンテンツはモバイルページです。
クロール数の変化
モバイルファーストインデックスへ移行すると、ほとんどがモバイルページのクロールに変化します。また、モバイルファーストインデックスに移行する場合にはすべてが再インデックスされるため、一時的にですがクロール数がいつもより多くなる可能性があります。
モバイルファーストインデックスへの移行によって影響を受けやすいサイト
モバイルファーストインデックスによって、主要ページのみスマートフォンに対応している(モバイルサイトでのコンテンツを省略している)サイトは検索結果の順位に影響が出てしまうことがあります。
モバイルサイトのインデックスが優先されるため、評価対象となるサイトのコンテンツが大幅に減る可能性があります。
モバイルファーストに合わせた4つの対応策
評価を下げないために、モバイルファーストインデックスに対応しておくべきことがあります。以下に対応することで、スマートフォンに対応していないことによる評価の低下を抑え、サイトのコンテンツが正当に評価されるようになります。ポイントを押さえて対応しましょう。
①コンテンツ量の差を無くす
PCページとモバイルページのコンテンツに大幅な差がある場合は、その差を無くすようにしましょう。これにより評価されるコンテンツの減少を防ぎます。
②モバイルフレンドリーテスト
Googleが無料で提供しているモバイルフレンドリーテストを行うことです。ページのURLを入力することでスマートフォンなどのモバイル端末での表示に最適化しているかどうかチェックすることができます。
モバイルフレンドリーテスト
③デザインのチェック
モバイル端末で表示された際にデザインが利便性を下げてしまっている可能性があるので確認しましょう。確認方法は、自分でモバイル端末を開いてみる方法、及び先ほどのモバイルフレンドリーチェックです。デザインの中でも注目すべきポイントは以下の点です。
レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインとは、規定の数値ではなくデバイスのサイズに合わせて見やすい表示がされるデザインのことです。この場合、PCページとモバイルサイトを作り分ける必要がありません。Googleが推奨しているデザインです。
コンテンツの幅
コンテンツの幅がデバイスの幅を超えてしまうと、ユーザーは横のスクロールをする必要があり、利便性が低くなってしまいます。逆に幅が狭いと、コンテンツが小さく表示されているため見にくくなってしまいます。デバイスに合わせたコンテンツの幅を設定しましょう。
テキストの大きさ
PCページであれば見やすいサイズでもモバイルページだと見にくい可能性があります。デバイスの大きさ、コンテンツの大きさに合わせた文字サイズを設定しましょう。
クリックのしやすさ
指で画面をタッチして操作するモバイル端末はPCに比べて、クリックの要素同士が近すぎると意図しないリンクなどをクリックしてしまう可能性があります。クリックできる要素同士は、近づけすぎずにレイアウトしましょう。
アコーディオンコンテンツ
アコーディオンコンテンツとは、その部分をクリック・マウスオーバーするとコンテンツが閉じたり開いたりする部分のことを指しています。
PCページではアコーディオンコンテンツはインデックスされなかったり、重要度が下がっていることがあります。しかし、モバイルページではUXなので評価の対象となります。
④構造化データ
PCページと同様に、モバイルページもわかりやすい構造にし、遷移元や遷移先が分かるパンくずリストを設置する必要があります。
モバイルファーストインデックスの認識の注意点
モバイルファーストインデックスばかりに注目していると、SEOにおいて大事な点を見失う可能性があります。以下の点は誤解されることもある注意点です。
何よりもコンテンツの質が重要
「パソコン版ページだけでなくモバイル版のページがある」「デザインや構造的にモバイル端末にとって利便性が高い」というだけで検索順位が上がるわけではありません。Googleも検索キーワードへの関連性が高く、質の高いページはモバイル端末への適用が不十分でもユーザーに表示(上位表示)すると発表しています。
サイトの利便性を上げるのはモバイルファーストインデックスへの移行にあたって重要ですが、それだけでなくコンテンツの最適化も行いましょう。
Speed Updateとの関係
Speed Updateは2018年7月に導入されたページ速度を検索順位の決定要因の一つにするという変更です。よくモバイルファーストインデックスと関係があるように誤解されてしまいますが、無関係です。しかし、ページが素早く表示されることはユーザーにとって重要であり、モバイルページはPCページに比べて遅い傾向があるとGoogleは言及しています。
まとめ
今回は、モバイルファーストインデックスについて影響や対応方法をお伝えしました。モバイルユーザーが多い現状に対応し、モバイルページを優先的にインデックスをするという仕組みのことをモバイルファーストインデックスと言います。順次サイト単位で導入されており、モバイル端末に対応していないサイトは結果的に掲載順位が下がる可能性があります。
今回紹介したページのデザインや構成についての対応方法を実施してみてください。ただし、モバイルユーザーにとって使いやすいだけでは掲載順位は上昇しません。コンテンツの質が何よりの掲載順位に影響を与える要因です。モバイル端末に対応することでコンテンツが正当に評価されるようにしましょう。
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