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SEMとSEOの違いとは?SEM施策の特徴と成果を出すポイント

SEMとは、検索エンジンマーケティングのことで、Search Engine Marketingを略しています。似たような言葉にSEO(検索エンジン最適化)がありますが、これらは全く異なります。SEMとSEOの違い、SEMの施策などを解説します。

カテゴリ: SEO

会議やクライアントとの打ち合わせなどで耳にする「SEM」は「Search Engine Marketing」の略で、検索エンジンマーケティングのことを指します。

検索エンジンマーケティングとは、検索エンジンから自社のWebサイトに訪問者を増やすためのマーケティング方法で、具体的な施策にはSEO・リスティング広告があります。

したがって、SEM(検索エンジンマーケティング)はWebマーケティングの1種の手法、SEOは検索エンジンマーケティングの施策の1つなので、意味が全く異なります。

今回はSEMとSEOの意味を正確に捉え、実務で使えるよう詳しく解説します。

SEMの意味とSEOとの違い

冒頭でお伝えしたように、SEM(Search Engine Marketing)とは、検索エンジンマーケティングを指します。 検索エンジンマーケティングとは、ユーザーのネット検索を通して自社のWebサイトの訪問者数を増やすためのマーケティング活動です。例えば、SEO施策やリスティング広告が挙げられます。

一方、SEOはSearch Engine Optimizationの略であり、検索エンジンの最適化のことを指します。検索エンジンの検索結果画面で上位に表示させるための取り組みがSEOで、検索エンジンマーケティングの施策の1つとなっています。

したがって、SEMはWebマーケティングの手法の1つであり、SEOはSEMの施策の1つとなっているため厳密には意味が異なります。

SEO=SEMではないので、注意しましょう。

SEMの重要性

Webサイトへの流入経路は主に次の5つに分けられます。

・自然検索流入 検索エンジンでキーワード検索をおこなったユーザーが、検索結果画面に表示されたWebサイトを訪問することで発生します。

・有料検索流入 ユーザーが検索結果画面に表示されている広告(リスティング広告)からWebサイトを訪れることで発生します。

・SNS流入 SNSの投稿やSNS広告からユーザーが訪問することを指します。

・外部サイトからの流入 外部サイトに貼られた自社のリンクからサイトへ流入する場合もあります。

・直接流入 自社のWebサイトをお気に入り登録していたユーザーなどが挙げられます。どこのWebサイトも経由せず、直接自社のWebサイトに訪問してもらうことを指します。

このうち、SEMに関係するのが自然検索流入と有料検索流入になります。 したがって、SEMに取り組むことでWebサイトへの2種類の流入の対策をすることが可能です。

特に今は、「ネットで検索する」ということが日常的におこなわれているので、サイトの訪問者数を増やし、コンバージョンアップを目指すならばSEMは欠かせないでしょう。

SEMの施策は「SEO」と「リスティング広告」

SEM(検索エンジンマーケティング)の施策には、以下の2つが挙げられます。 ●SEO施策 ●リスティング広告

SEOとリスティング広告の特徴

SEO

SEOとは上記で説明したように、検索エンジンの検索結果画面で上位に表示させるための取り組みである「検索エンジン最適化」を指します。 SEOには次のような特徴があります。

●クリック率がリスティング広告に比べ高い 自然検索(検索結果画面の広告以外の部分)に表示されているWebサイトは、リスティング広告よりもクリック数が高くなりやすいです。 ユーザは検索結果をみて上位に表示されたリスティング広告よりも、自然検索でトップに表示されているページを選ぶ傾向があります。

したがってSEOに力を入れ、上位表示させる方がリスティング広告を出稿したときよりも、クリック率が高い傾向があります。

●中長期的な施策である SEOをおこなった際、結果が出るまでには時間がかかります。したがって、すぐに流入を増やしたいという場合には適していません。 しかし、長い時間をかけてWebサイトを改善し、徐々に訪問者数を増やしたい場合はSEO施策が適しています。

リスティング広告

リスティング広告が掲載される主なブラウザは「Google」と「Yahoo!」の2つです。 リスティング広告とは、検索結果画面に表示される広告のことで、ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されます。 検索連動型広告と呼ばれることもあり、ユーザーが広告をクリックするごとに広告費が発生する仕組みになっています。

●即時性が高い リスティング広告は、出稿したそのときから表示されるようになるので、即時性に優れています。すぐに効果を出したいときはリスティング広告が適しています。

●費用を調節しやすい リスティング広告の費用は、1クリックごとのクリック課金制ですので、クリック数とクリック単価によって決まります。 このクリック単価はオークションで決定されるため、いくら入札するかは出稿する広告主が決定できるため、広告費用をコントロールしやすいです。

SEMではSEOとリスティング広告同時におこなう

SEOとリスティング広告にはメリット・デメリット両方あります。 したがって、SEMではSEOとリスティング広告同時に取り組んでいくのが理想的です。

SEOをおこなっても施策が適切でなければ、上位表示されるとは限りません。 また、サイトの訪問者の増減があっても、どの施策がどんな影響を及ぼしたのかを短期的に特定することは難しくなっています。

しかし、リスティング広告であれば、クリック数や費用がすぐにわかるので、簡単に費用対効果を算出することができます。

このように、SEOとリスティング広告には2つの特徴があるので、SEMに取り組む際は、どちらか片方をおこなうのではなく、両方同時におこなっていくことでより効果を高められます

同時にできない場合

しかし中には、予算などの関係でSEOとリスティング広告の両方に取り組めない場合もあるでしょう。 そういったケースでは、 ●長期的な効果を見込める場合はSEO ●短期的に効果を得たい場合はリスティング広告 というように使い分けるのが望ましいです。

例えば、サイトの改善に時間をかけて徐々に訪問者数を増加につなげていきたい場合はSEO、限られた期間内で訪問者数を増やす必要がある場合はリスティング広告が適しています。

このように費用や期間が決まっている場合はうまく使い分けてSEMに取り組みましょう。

まとめ

SEMは、検索エンジンマーケティングのことを指しており、その中の施策の1つとしてSEOがあります。 したがって、SEM=SEOではありません。

今回は、SEMとSEOの違いだけでなく、検索エンジンマーケティングの施策であるSEO・リスティング広告の特徴や使い分け方法も解説しました。 それぞれの特徴をしっかり捉えて効果的なSEMをおこなっていきましょう。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、 以下のフォームよりお問い合わせを受けつけておりますので、よろしければご利用ください。

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