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【2021年版】Googleサーチコンソールの404エラー解消法

Googleサーチコンソールは、自社サイトページの検索での見え方や、流入のキーワードなどを解析することができるツールです。それ以外にもサイトで発生しているエラーを確認することもできます。この記事ではその中でも404エラーについて詳しく解説してます。

Google Search Consoleでは、検索順位を確認する機能などが一般的ですが「404エラー」を確認することもできます。この404エラーは適切に対処することで、訪問者やGoogleのクローラーにとって親切なサイトにすることができます。

この記事では「404エラーとはなんなのか」「404エラーが発生する原因」などについて詳しく解説していきます。

そもそも404エラーとは?

404エラーとは「ページが存在していない」もしくは「サーバーがダウンしている」ときに表示されるものです。

詳しく説明すると、Webブラウザでページを見る際、その裏側ではWebブラウザがページのデータが保管されている「サーバー」に向けてリクエストを送っています。

404エラーは、Webブラウザからサーバーに対してリクエストを送っているのに、サーバーから「そのようなデータはない」と返答されているときに表示されます。

404エラーと401エラーの違い

404エラーの他に401エラーというのもあります。最後の数字が違うだけで、似ているため、違いがわからなくなってしまう方もいるのではないでしょうか。

401エラーとは、IDとパスワードの入力間違いやサーバー側の問題が原因とする「アクセス権がない、または認証に失敗した」ことを表すコードです。

ID・パスワードが正しいか確認 ID・パスワードを再発行 時間をあけて再度アクセス

などの方法で解消できる可能性があります。

404エラーが発生する具体的な原因

原因①URLのスペルが間違っている

「URLを手動で打ち込みミスをしている」「引用元のURLが間違っている」などがよく起こるパターンです。404エラーが出た場合、まずはURLに誤りがないかを確認してください。

原因②リンク切れしているリンク先などを表示しようとしている

リンクを張ったときは問題なく表示されていても、時間が経つとページが削除されて結果的に存在しないページに対してリンクをはっていたということはよくあります。

この場合、同じページが新しいURLで表示されていないかを確認してみましょう。

原因③新しいURLへのリダイレクト設定ができていない

リダイレクトとはWEBページに訪れたユーザーを、自動で別のページに移動させるための仕組みのことを言います。

「ドメインの移管」や「ページの削除」を行ったことで、別のURLに移動させた場合は、元のページで「301リダイレクト」を設定し、自動的に新しいページに移動させるのが一般的な方法です。

「301リダイレクト」が正しく設定できていないと404エラーとして表示されます。この場合はリダイレクトの設定を再度確認してみましょう。

404エラーによる影響

404エラーはGoogleが「そのままにしていてもSEOには影響」していないと公表しています。実際に404エラーが発生しても、それが原因でサイトの掲載順位が下がることはありません。

しかし、基本的に不適切なリンクをそのままにしておくことはユーザーにとって良いことではありません。存在しないページが検索結果として表示されてしまう可能性があるからです。

SEOに影響がなかったとしても、ユーザーからの評価を落とす危険があるため、そのままにせずしっかり対処しましょう。

サーチコンソールで404エラーを確認する方法

Googleサーチコンソールにログインしてください。

②画面左にある「インデックス」から「カバレッジ」をクリックします。

③下にスクロールして「送信されたURLが見つかりませんでした(404)」をクリックします。

エラーが起きているURLの一覧が出るのでページを確認して修正をしましょう。

Googleサーチコンソール404エラーを修正する方法

エラーが起きているページの流入を確認

まず最初に、該当のページに流入があるかを確認しましょう。流入があるページを優先的に修正しましょう。

今回はGoogleアナリティクスで流入を確認する方法をご紹介します。

Googleアナリティクスを開く

②左のメニューから「行動」>「サイトコンテンツ」>「全てのページ」を選択

③中央右側にある検索枠に該当のURLを入力

該当のページへのアクセス数が表示されます。ページビュー数が多い場合は、早めに対応しましょう。

404エラーの修正方法

エラーページのリンク元が内部リンクの場合

サイト内ページへのリンクのことを内部リンクと言います。リンク元が内部リンクであった場合はリンク元を編集し、正しいリンク先に変更すれば完了です。

既に削除済みのページならば、リンク自体も削除しておいてください。

外部リンクの場合

外部リンクとは被リンクとも言われ、外部のページから自分のWebサイトページへのリンクのことを指します。

外部リンクはSEOに重要な要素ですが、そのリンクがエラーだと効果がありません。

その場合は、指定されているリンク先を「301リダイレクト」とし、正しいページに導くようにしましょう。

Googleサーチコンソールで修正を検証する

リンク元を確認し、正しく対処したら修正の検証を行いましょう。

①先ほど同様にサーチコンソールのカバレッジから「送信されたURLが見つかりませんでした」をクリック

②上の方の修正の検証をクリックします。

③修正の検証待ちの状態になれば完了です。

修正を報告してクロールをリクエストする

修正が完了しても、修正を確認してもらうのは次のクロールのタイミングになります。早くインデックスしてもらいたい場合は、クロールをリクエストすることができます。

①該当URLの右側に表示される虫眼鏡マークをクリックします。

②「インデックス登録リクエスト」をクリックして完了です。

404エラーページのカスタマイズ

404エラーページはカスタマイズすることができます。

エラーページは頻繁に目にする機会はありませんが、もし表示された際に無機質なページだと、離脱に繋がる恐れがあります。

カスタマイズをしたからと言ってSEOに直接的な効果があるわけではありませんが、この少しの心遣いと遊び心が、ユーザーの満足や信頼へと繋がる可能性があります。

ユニークなデザインの404エラーページを導入している企業の例をいくつかご紹介します。

404エラーのページが魅力的なサイト6選

株式会社サクラクレパス

遊び心のあるデザインとメッセージで、エラーページだとは思わせない作りになっています。またさりげなく商品の宣伝をしており、商品ページへのリンクも張ってあります。

ユーザーを離脱させないデザインのいい例ですね。

ヤマト運輸

エラーページで30秒以内に猫の入った箱を当てるゲームができます。エラー画面出て感じるストレスを、全く感じさせない作りになっています。

グリコ

実はこのエラーページの404はポッキーでできています。センスを感じさせるデザインになっています。

ANA

青い空にANAの飛行機が映える写真が魅力的です。そしてこの文を読むだけで、旅をしたくなってしまいます。「国内の旅に出る」「海外の旅に出る」の二つの選択肢があるところがうまいですね。

WWFジャパン

WWFジャパンのサイトにも工夫が見られます。「ページが見つからないこと」と「もう見ることのできない絶滅危惧種」がかけられています。ページが見つからなかった代わりに、一つ知識が増えますね。

コカコーラ

コカコーラのサイトでは404の「0」が空き缶の上部分になっています。こちらもしっかりと自社商品を宣伝していることになります。シンプルな文、インパクトがあります。

404エラーページをデザインしてみる

具体的な404ページのデザインをみてもらいましたが、ポイントはページが存在しないことをユーザーに分かりやすいことです。その上で自社製品をアピールしてみたり、ユーザーが興味を引くようなデザインにしてみましょう。

意識するべき点は3つあります。

①サイトのデザインと統一感を持たせる

サイト全体のデザインに極力統一させるようにしましょう。そうすることにより、唐突にエラー画面が出ることへの混乱を避けることができます。

②ページが存在しない理由を明記する

理由を明記することでユーザーに安心感を与えることができます。

②次の行動を促す要素を入れる

先ほど紹介した404エラーページの代表的なデザインにもありましたが、「ページが見つからなかったこと」を明確に伝えるだけでなく、存在しなかったページにアクセスしてしまったユーザーに向けて次の行動を促す要素を含めると良いでしょう。

具体的にはサイトマップをいれたり、サイト内検索があるWebサイトの場合はサイト内検索の窓を入れたりしてみてください。

404エラーを解消してユーザーとクローラーに優しいサイトにしよう

今回は404エラーの原因や影響、対処法、ページのカスタマイズなどについて説明してきました。アクセス数が多いページでは、404エラーにより機会損失に繋がることもあります。

しかし、SEOへの悪影響は基本的に無いので、優先順位をつけて適切に対応するようにしましょう。また、エラーページを工夫することで、本来であればマイナスな印象を与えるエラーで好印象を与えることもできます。

色々なページを参考に自社にマッチしたページを作ってみましょう。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
以下のフォームよりお問い合わせを受けつけておりますので、よろしければご利用ください。

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