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記事タイトルGoogleサーチコンソールの権限共有(権限の種類と共有方法を解説)
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/search-console-authority/
記事タイトルGoogleサーチコンソールの権限共有(権限の種類と共有方法を解説)
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/search-console-authority/
POINTざっくりいうと
権限を付与することでサーチコンソールの機能を共有できる
権限を付与するには「所有者」であることが必要
共有権限には「フル」と「制限付き」の2種類がある
サーチコンソールは、検索クエリの確認やクロールリクエストの送信などの機能がある、Webサイトの運営には欠かせない非常に便利なツールです。
そんなサーチコンソールに、権限を付与してサーチコンソールを共有する機能があることはご存知でしょうか?全ての機能ではなく、閲覧権限のみを他のユーザーに付与することも可能です。
その場合、IDやパスワードを他者に教えることなく、共有したい人のGoogleアカウントのメールアドレスを入力するだけで簡単に共有することができます。複数名でサイトの運営をおこなう際や、外部の業者にサイト運営やコンサルを依頼する際にも活躍する機能です。
今回は、サーチコンソールの権限の付与する方法や、メリットデメリットを詳しく解説していきます。
サーチコンソールの権限の付与とは
サーチコンソールの権限の付与とは、サイトごとにサーチコンソールの情報を他者に共有することができる機能です。サーチコンソールの権限の付与のポイントは以下のとおりです。
・IDやパスワードを共有する必要はない
権限を付与される側もする側も、Googleのアカウントやパスワードを共有する必要はありません。個人のgoogleアカウントとパスワードを複数で使用する形でサーチコンソールを共有してしまうと、他のGoogleのサービスにもログインできるようになってしまうので気をつけましょう。
・権限の付与の際には権限を決めることができる
権限を付与する際には、付与される側がサーチコンソールの機能をどこまで使用できるのか権限を指定することができます。この点に関しては、次の「権限の違い」を参考にしてみてください。
・付与される側はGoogleと紐付いたメールアドレスを持っている必要がある
サーチコンソールの権限の付与を受ける際には、付与される側のメールアドレスが必要になります。また、このメールアドレスはどのメールアドレスでもいいわけではなく、Googleと紐付いているメールアドレスでなければなりません。もし、Googleと紐付いたメールアドレスを持っていない場合はGoogle アカウントの作成から作成しましょう。Googleアカウントは無料で作成することができ、サーチコンソール以外の機能も使用することができるようになります。
・権限の付与は、所有者のみが行うことができる
権限の付与は、所有者のみが行うことができます。権限を付与された側は、「制限付き」「フル」のどちらの権限であっても、他のユーザーに権限を付与することはできません。
共有権限による利用できる機能の違い
サーチコンソールを共有する場合には、共有される側の権限を決めることができます。権限には、「フル」と「制限付き」の2種類があります。「所有者」「フル」「制限付き」の権限では、以下のように使用できる機能に違いがあります。
|
所有者 |
フル |
制限付き |
プロパティの設定(地域ターゲティング、クロール頻度) |
○ |
○ |
表示のみ |
URLパラメータ |
○ |
○ |
表示のみ |
アドレスの変更 |
○ |
表示のみ |
表示のみ |
URLパラメータ |
○ |
○ |
表示のみ |
ユーザーの管理 |
○ |
× |
× |
インデックス登録の対象範囲 |
○ |
○ |
表示のみ |
ブロックされたURL |
○ |
○ |
○ |
URL検査 |
○ |
○ |
取得のみ |
パフォーマンス |
○ |
○ |
○ |
リンク |
○ |
○ |
○ |
URLの削除 |
○ |
○ |
表示のみ |
リッチリザルトのステータスレポート |
○ |
○ |
○ |
メッセージの受信 |
○ |
○ |
○ |
再審査のリクエスト |
○ |
○ |
× |
リンクの否認 |
○ |
○ |
× |
Googleアナリティクスアカウントとのリンク |
○ |
× |
× |
プロパティ所有者の追加、削除 |
○ |
× |
× |
データハイライター |
○ |
○ |
× |
修正の確認 |
○ |
○ |
× |
レポートリンクの共有 |
○ |
○ |
× |
用途によって適切な権限を設定するようにしましょう。
特に閲覧などデータの共有だけで問題ない場合は、「制限付き」を選択しましょう。
また、権限は登録時だけでなく、登録後も所有者にて変更することが可能です。サーチコンソールを共有する必要がなくなったユーザーについては権限を削除するなど、適切に運用しましょう。
所有者には「確認済み所有者」と「委任された所有者」の2つのタイプがある
所有者には「確認済み所有者」と「委任された所有者」の2つのタイプがあります。自分がどちらの所有者であるかは、サーチコンソールの左メニューバーの「設定」をクリックし、設定タブを開くことで確認できます。
「確認済み所有者」
所有権の確認作業をおこなったか、または、Googleから所有権があると判断された所有者です。各プロパティに最低一人は確認済み所有者が必要です。
「委任された所有者」
確認済み所有者によって所有権が付与されたが、所有権が未確認の所有者です。基本的に確認済み所有者とできることは変わりませんが、すべての確認済み所有者が確認できない状態になると、委任された所有者はそのプロパティにアクセスできなくなることに注意してください。
「委任された所有者」が「確認済み所有者」になるためには、以下の方法で所有権をGoogleに通知するための確認作業をおこなう必要があります。
・WebサイトにHTMLファイルをアップロードする
・指定されたメタタグをホームページの
セクションの最初のの前に貼り付ける
・Googleアナリティクスアカウントを使用する
・Googleタグマネージャーのアカウントを使用する
・DNSレコード(ドメイン名とIPアドレスの対応情報など)をGoogleに関連づける
これらの所有権を確認するための作業の詳しい手順に関しては、以下のページの「4.運営者であることの認証を行う」で解説しています。参考にしてください。
初心者でも失敗しない!Googleサーチコンソールの登録方法
サーチコンソールを共有するメリット・デメリット
サーチコンソールの権限を他のユーザーに付与することは、メリット・デメリットがあります。権限を付与する前にしっかりと確認しておきましょう。
サーチコンソールを共有するメリット
社内でサイトの運営管理をしている場合、メンバー全員がサイトの状況を把握できるため、より効率良いサイトの運営につながります。
また、他社にSEOを依頼している場合、サーチコンソールをデータを共有することで、より的確で詳細な対策を提案してもらうことが可能になります。加えて、ペナルティの対策などの作業を外部に委託することもできるようになります。
サーチコンソールを共有するデメリット
制限があるとはいえ、他社にサーチコンソールの権限を渡すことは、データを悪用できる環境を与えることになります。権限を付与する相手が企業の場合は、会社の信用にかかわるためサーチコンソールのデータを悪用される可能性は低いと考えられますが、それでも注意が必要です。
「フル」と「制限付き」の判断を適切におこない、安全な権限の付与をおこないましょう。
サーチコンソールの権限を付与する方法
ここでは、サーチコンソールの権限を付与する方法について紹介します。
権限の付与については、サイトの所有者である必要があることに注意してください。自分が所有者でない場合は、まず以下の2つの作業をおこないましょう。
・所有者から権限を付与してもらう
・自分がサイトの所有者であることをGoogleに通知するための確認作業をおこなう
権限を持つユーザーを追加する方法
サーチコンソールの権限を付与するには以下の手順でおこないます。
①サーチコンソールにログインし、「設定」→「ユーザーと権限」をクリックします。
※この際に「ユーザーと権限」が表示されない場合には、自分が所有者でない可能性があります。上記の方法で所有者となるか、所有者のアカウントでログインしましょう。
②サーチコンソールに追加されたユーザーとその権限ステータスを確認できる画面が表示されます。ここで、右上の「ユーザーを追加」ボタンをクリックします。
③メールアドレスの欄に権限を付与したいユーザーのメールアドレスを入力し、権限を「フル」か「制限付き」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。
これで、サーチコンソールの権限の付与は完了です。
既存のユーザー権限を変更する方法
サーチコンソールに追加済みのユーザーの権限を変更することもできます。
新しいユーザーを追加する手順と同様に、「設定」→「ユーザーと権限」を選択してユーザーの管理画面を開きましょう。
ユーザーの権限を削除したい場合は、権限を変更したいユーザーの「…」→「権限の削除」をクリックします。
また、「フル」の権限を持つユーザーを「所有者」にしたい場合や、逆に「所有者」の権限を持つユーザーを「フル」にしたい場合もあるでしょう。その場合、権限を変更したいユーザーの「権限」の横にある▽マークから別の権限を選択することで変更できます。
サーチコンソールの権限を適切に管理してサイトの運営に生かそう
今回は、サーチコンソールの権限を他のユーザーに付与して、サーチコンソールを共有する機能をご紹介しました。
権限の付与は所有者のみがおこなうことができ、権限としては「フル」と「制限付き」の2種類があります。他のユーザーに閲覧権限のみを付与したい場合など、付与したい権限に応じて適切に選択しましょう。
社内のチームや社外の人とサーチコンソールを共有することで、効率良いサイト運営につながることもあります。サーチコンソールの機能を活用して、より良いWebサイトの実現を目指しましょう。
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