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Premiere Proで音量調整する方法|おすすめの設定方法と守らなくてはいけない事を徹底解説

今回はPremiere Proの音量調整方法を紹介します。動画を見る中で人の話し声やBGM、SEのバランスは重要です。現在動画編集を行なっている人の中にも毎回なんとなくで大きさを決めていませんか。実は良いバランスのセオリーは決まっており、知っているだけで動画のクオリティや毎回の音量調節の時間を削減することができます。

カテゴリ: PremierePro

今回紹介していくのはPremiere Proを利用した音量調整方法を紹介していきます。
動画の音量に関して視聴者は拘らない部分でありながら、バランスが取れていない音量に関しては非常に敏感に反応してしまいがちです。
どのようなオーディオを使用するかということも重要ですが、音量のバランスというものに気を付ける事も重要になってきますので今回は音量調整という部分に絞って紹介していきたいと思います。

Premiere Proで音量調整する際に守らなくてはいけない事

Premiere Proで音量調整をする際は、場面によった適切な音量を意識するという事です。
ハリーポッターの映画の始まりを思い出してみましょう。
音楽が流れ、フクロウが空を飛び、主人公たちにフォーカスが回ってきたときには音楽の音量は小さくなり、主人公たちがしゃべり始めるこの中でも場面の意図を汲んで音量調整が行われています。
音量調整を行う上で絶対にやってはいけないことは2つです。

  • 音が割れる
  • 場面の意図を汲まない
  • 音が割れる

    設定した音量もしくは録音の際の音量が大きすぎるが故にバリバリっとした雑音が入ってしまい、聞き取りづらい音声になってしまう状況です。
    これは、絶対に避けましょう。
    音量調整する際にゲージを確認しながら、0dbを超えない様にします。
    ここで0dbじゃ音量はないんじゃないのと思う方もいると思いますが、Premiere Proでは0dbが最高値でその下はマイナス表記で表現されます。

    場面の意図を汲まない

    初心者にありがちですが、音量調整の際にBGMが大きくなりすぎて本来注目させるべき部分が聞き取りづらいという状態です。
    BGMが大きくなる方が臨場感が出る場合もありますし、インタビュー動画だと人の声が一番聞こえるべき場面です。

    これらを念頭に踏まえてPremiere Proで音量調整を行なっていきましょう。

    Premiere Proで動画全体の音量調整する方法

    Premiere Pro初心者の方に分かりやすくするため「声」「BGM」「SE」の音声があると仮定し、どの様に音量調整をしていけば良いのかを紹介していきます。
    「声」「BGM」「SE」それぞれの音量はどのくらいに調整すれば良いかということを学びましょう。

  • 声→-5db
  • BGM→-15db~-24db
  • SE→-5db
  • くらいに調整できているとバランスが良いと言えます。

    基本BGMやSEは音声サイトからダウンロードしてくる場合が多いと思います。
    その場合は限界音量の0dbを基準に作られている事が多く、そのまま当てはめてしまうとBGMやSEが大きくなってしまうという事態が起きてしまいます。
    Premiere Proで音量調整を行う手順は以下の様になります。

  • カット作業を行い、音声をネスト化
  • ノイズを除去、すべてのピークをノーマライズ
  • BGMやSEは元々完成されているものなので音量調整をするだけで正しい音源として取り入れる事ができます。
    よって、今回は「声」を中心に音量調整の仕方を紹介していきたいと思います。

    カット作業を行い、音声をネスト化

    不必要な部分をカットしておきましょう。
    音声が長いままだと、この後行う作業が長引いてしまうのであらかじめカットしておく事で作業を効率化していきましょう。
    しかし、カットをした場合に音声素材がバラバラになって音量調整がまとめて行えないという事態が起きてしまします。
    これを解決してくれるのがネスト化です。

    ネスト化とはバラバラになったクリップをまとめる事ができる機能です。
    バラバラになったクリップを選択し、右クリックします。
    開いたメニューの中からネスト化を選択することで、クリップが結合されます。

    ノイズを除去、すべてのピークをノーマライズ

    音量を調整する前にノイズの除去をしましょう。
    ノイズ除去をすると大抵の場合に全体の音量が下がるという現象が起きます。
    せっかく音量調整したのにノイズ除去を行い、下がってしまった音量をまた上げるという工程を減らすために音量調整を行う前にノイズ除去を行いましょう。
    ノイズを除去する方法は(Premiere Proを使用したノイズ除去方法|ノイズを除去する前に確認して欲しい事も解説)に詳しく書いていますのでぜひ読んでみてください。

    ノイズ除去が終わったらすべてのピークをノーマライズしてみましょう。
    音声には音量が大きいところと小さいところがあります。
    大きいところと小さいところの差が大きいと、大きいところに合わせて音量調整すると小さい部分が小さいままですし、小さい部分に合わせて音量を調整すると大きい部分が音割れしてしまうという事態に陥ってしまいます。
    すべてのピークをノーマライズすることによって音量の差が減り、均一化されます。
    やり方は簡単で以下の手順で行います

  • 「オーディオゲイン(G)」を表示
  • 「すべてのピークをノーマライズ」を選択し、「声」の適正音量である「-5db」に設定
  • それぞれを詳しくみていきましょう。

    「オーディオゲイン(G)」を表示

    音量調整をしたいクリップを選択し、「オーディオゲイン(G)」を選択し、オーディオゲインを表示させます。
    もし、ショートカットキーを変更していた場合は、音量調整したいクリップを選択し、Premiere Proのメニューにある「クリップ」→「オーディオオプション」→「オーディオゲイン」を選択することで、オーディオゲインを表示させます。

    「すべてのピークをノーマライズ」を選択し音量設定

    オーディオゲインの中の「すべてのピークをノーマライズ」を選択し、「声」の適正音量である-5dbに設定する事で完了です。

    ここまでで「声」の音量調整は完了です。
    BGMとSEに関しては「オーディオゲイン(G)」を利用し、すべてのピークをノーマライズを選択後、BGMなら-15db~-24dbに、SEなら-5db付近に設定する事で大まかな音量調整ができました。

    Premiere Proで可能な音量調整方法

    先程の方法で動画全体の音量調整はできましたが、場面の意図を汲んだ音量調節にはなっていません。
    個別に音量調整ができるよう、Premiere Proで利用できる音量調整方法を紹介していきます。

    オーディオゲイン

    オーディオゲインには先ほども使用した「すべてのピークをノーマライズ」という方法も含めて4種類方法があり、それぞれどのような設定なのかをみていきたいと思います。

  • ゲインを指定
  • 指定した値に調整される
    例)8dbと設定→8dbになる

  • ゲインの調整
  • 指定した値で加減を行う
    例)-5dbと設定→現在の値から-5dbされる

  • 最大ピークをノーマライズ
  • 最大ピークの増減にあわせて、全体が調整される
    最大ピークが現状5dbであり、8dbで設定した場合に最大ピークの上昇は+3dbとなる。
    全体の音量も+3dbとなる。

  • 全てのピークをノーマライズ
  • 指定した値に全てのピークが調整されます。
    設定が-5dbであった場合、全体のピークが-5dbになるよう個々に音量調整される。

    オーディオクリップミキサー

    オーディオクリップミキサーを利用するとオーディオの列ごとの音量調整をすることができます。
    しかし、これはあくまで今ある値からの増減なので、変更した後の音量が正確にわからないためあまりお勧めしません。

    エフェクトコントロール

    オーディオのクリップを選択した後、エフェクトコントロール内で音量調整をすることができます。
    しかし、これはあくまで今ある値からの増減なので、変更した後の音量が正確にわからないためあまりお勧めしません。

    タイムライン上での音量調整

    タイムライン上で音量調整バーを移動させる事で音量が増減します。
    しかし、これはあくまで今ある値からの増減なので、変更した後の音量が正確にわからないためあまりお勧めしません。

    まとめ

    今まで何気なく音量小さいからあげようとか感覚で行ってきませんでしたか。
    感覚で上げていると見ている部分では音量は大丈夫でしたが、他の位置で音割れが発生して聞きづらくなっているという事があります。
    これからは、Premiere Proの機能を使用し適切な音量調整を行なっていきましょう。
    今回の記事で人間が気持ちよく聞ける音量が分かり、かつ正確に設定できる事でこれからの音量調整はずっとよくなると思います。
    音割れさせないということは大前提として、場面の意図を汲み取り、ときにはセオリー通りに設定せず自分の感覚を信じてみるのも良いかもしれません。

    最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
    以下のフォームよりお問い合わせを受けつけておりますので、よろしければご利用ください。

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