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InDesignでトンボ(トリムマーク)を入れてPDFを書き出す方法

印刷物を納品する際は裁断する際に裁ち位置の目印となるトンボが欠かせません。そのため、デザインを制作するInDesignでもトンボを設定することができます。今回はInDesignでトンボを設定する方法を解説します。

カテゴリ: InDesign

本記事では、InDesignでトンボ(トリムマーク)を入れてPDFを書き出す方法について詳しく解説します。

トンボと裁ち落としの基本知識

トンボとは、印刷物を指定の仕上がりサイズで裁断する工程で必要な裁ち位置の目印となるマークのことです。英語でトリムマーク(Trim mark)と呼ばれることもあります。トンボ(トリムマーク)は、印刷用のデータを作成する上で必須の知識です。

正しいルールに従って作成されたトンボに沿って裁断すると、天・地・のど、といった紙の端の部分までしっかりと背景色が入った印刷物が作成できます。トンボにはいくつかの種類があり、それぞれ役割が異なりますので、以下の画像と表で簡単に説明します。

上の画像が角トンボ〔内トンボ・外トンボ〕、センタートンボ、塗りたし(ドブ・裁ち代)の例です。

上の画像が、折トンボの例です。

名称 説明
内トンボ 仕上がりサイズの確認、裁断時の目印のためのトンボです。
外トンボ 印刷工程に必要な塗りたし(ドブ)の目印となるトンボです。
角トンボ 内トンボ、外トンボを合わせて角トンボと呼びます。
センタートンボ 製版や印刷工程における印刷物の天地・左右の中央の位置を示すトンボです。
塗り足し 印刷工程で印刷物を裁断する際に、実際の仕上サイズと僅かにズレが生じたとしても、用紙の色が出ないように余分にオブジェクトを置いておかなければいけないエリアです。「ドブ」「裁ち代」と呼ばれることもあります。InDesignでは「裁ち落とし」が「塗り足し」の意味で使われています。
折トンボ パンフレットや三つ折りリーフレットなど、折り位置がある印刷物に設置しておく折り位置を示すトンボです。

トンボについては以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

▷Illustratorでトンボ(トリムマーク)を作成する方法

InDesignでトンボを入れてPDFを書き出す手順

1.メニューバーからPDF/X形式のプリセットを選択

画面上部にあるメニューバーからファイルをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「PDF書き出しプリセット」にある「PDF/X」という形式の書き出しプリセットを選択します。

InDesignのプリセットに登録されている「PDF/X」には、「PDF/X-1a:2001(日本)」「PDF/X-3:2002(日本)」「PDF/X-4:2008(日本)」という種類がありますが、ここではほとんどの印刷会社で利用できるフォーマットである「PDF/X-1a:2001(日本)」を選択してみます。

「PDF/X」については以下の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

▷InDesignでPDFの書き出しを行う方法をマスターしよう!

2.ファイル名・保存場所を入力・設定

プリセットを選択すると上の画像のような、書き出し設定のパネルが開きます。このパネルでファイル名や保存場所を入力・設定し、設定が完了したらパネル右下にある「保存」のボタンをクリックします。

3.「トンボと裁ち落とし」を選択

「保存」のボタンをクリックすると上の画像のような「Adobe PDFを書き出し」という設定パネルが開きます。このパネル左側にあるメニュー一覧の中から「トンボと裁ち落とし」を選択します。

「裁ち落とし」とは、印刷の際に裁断される領域のことを指しています。印刷用の入稿データは、仕上がりサイズ(A4・B5・はがき・名刺など実際の印刷物のサイズのこと)よりも大きく作成する必要があります。この「裁ち落とし」は、「塗りたし」「ドブ」「裁ち代」と呼ばれることもあります。

4.「トンボと裁ち落とし」の各項目を設定

「トンボと裁ち落とし」には、「トンボとページ情報」と「裁ち落としと印刷可能領域」という設定項目があります。

ゲラ刷りや校正刷りとしてトンボや裁ち落とし線が入ったPDFを出力したい場合は、「トンボとページ情報」にある「すべてのトンボとページ情報を書き出す」と、「裁ち落としと印刷可能領域」の「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」にチェックを入れて「書き出し」をクリックします。

印刷所にPDF入稿する場合は、印刷所から裁ち落としサイズが指定されている場合があります。指定されている場合は、「天」「地」「ノド」「小口」のそれぞれに裁ち落としサイズを指定します。

「天」「地」の横にあるチェーンマークのアイコンがONになっていると、4つのうちいずれかに数値を入力すれば、その値に連動して同じサイズが自動的に入力されます。

裁ち落としサイズは、「天」「地」「ノド」「小口」を約3mmと指定している印刷所が多いです。前述の「ドキュメントの裁ち落とし設定を使用」にチェックを入れておくと3mmで指定されますので、印刷所から特別な指定がある場合などを除いて、個別に裁ち落としサイズを指定する必要はありません。

各項目が設定できたらパネル右下にある「書き出し」をクリックします。

5.出力したPDFを確認

出力したPDFを、Adobe AcrobatなどのPDFビューアで確認してみましょう。上の画像のように、トンボ(内トンボ、外トンボ、センタートンボ)と、カラーバー(CMYKのカラーバーやグレースケールのカラーバー情報)、ページ情報(ファイル名やページに関する情報)が入力された状態で出力されています。

紙を裁断する過程で微妙なズレが生じるので、背景色が内側(内トンボを結ぶライン)までしか塗りたしされていない場合は印刷ミスが起こりやすいです。

裁ち落としのラインの外側(外トンボを結ぶライン)の範囲まで背景色が塗りたされているかも確認しておきましょう。加えて、入稿前にデータ確認する場合は、裁ち落としのサイズも実際に定規で測って確認しておくと万全です。

まとめ

InDesignを使って入稿作業を行う上で、トンボの基礎知識や作成方法は必須の知識です。

今回紹介したトンボや裁ち落としが入力されたPDFデータの作成方法はあくまでも一例ですが、他の「PDF/X」においてもトンボと裁ち落としの設定方法は同様の手順で行えます。

重要なのは印刷所の指定に合ったデータを納品することですので、納品形式の仕様等は必ず確認しておきましょう。そのためには、各トンボの役割や、裁ち落としに関する印刷知識を身につけておくことが大切です。

トンボと裁ち落としに関しては、入力したPDFを仕上がりサイズよりも一回り大きいサイズの用紙にプリンタアウトして、実際にカッターで裁断してみると理解が深まります。本記事を参考に、InDesignのトンボと裁ち落としの設定方法の基本をしっかりマスターしておきましょう。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
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