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InDesignでマンガ風の吹き出しを作成する方法

InDesignでは吹き出しを作成することができ、比較的長文のテキストを吹き出しに入れたい場合は他のツールではなくInDesignで作成するのがおすすめです。今回はInDesignで吹き出しを作成する方法を解説します。

カテゴリ: InDesign

本記事ではInDesignでマンガ風の吹き出しを作成する方法を解説します。

InDesignで吹き出しを作成するメリット・デメリット

本記事ではInDesignの機能を用いて吹き出し作成を紹介しますが、目的や用途によっては吹き出し部分のオブジェクトはIllustratorで作成し、そのオブジェクトを画像としてInDesignに読み込むといった方法を取ることもあります。

同じ吹き出しの作成でも、テキスト入力に強いInDesignと、描画に特化したIllustratorでは少し違いがあります。それぞれにメリットとデメリットがありますので確認しておきましょう。

メリット:作成した吹き出しがそのままテキストフレームになる

InDesignで吹き出しを作成するメリットは、作成した吹き出しがそのままテキストフレームになるという点です。テキストフレームなので、上の動画のようにページをまたいで、吹き出し同士を連結させることも可能です。

マンガのようなセリフではなく、長文のテキストを吹き出しに入れたいといった場合はInDesignで作成した吹き出しの方が後からテキストを編集ことも容易で使い勝手が良いのです。

また、誌面デザインの一部として文字が入力された吹き出しを用いる場合などもInDesignで作成した吹き出しは便利です。上の画像のように、斜めに配置されたテキストの吹き出しなども簡単に作成できます。

デメリット:オブジェクトの編集機能に制限がある

Illustratorと同様にInDesignでも、パスオブジェクトを作成・編集することは可能です。しかし、Illustratorに比べると、InDesignのオブジェクト編集機能には制限があります。

例えば、Illustratorでは複合シェイプとして吹き出しを作成することで、吹き出しを作成後もしっぽの部分を自由に移動できます。

InDesignには、この複合シェイプの機能がありませんので、吹き出し本体のオブジェクトとしっぽのオブジェクトを合体させて吹き出しを作成することになり、作成後はしっぽの形状を維持したまま、それを移動させることはできません。

また、吹き出しの曲線のしっぽを作成する場合、Illustratorではワープ効果やアンカーポイントの調整などで簡単にオブジェクトを変形できますが、InDesignで同様の表現を行うには違う方法を用いなければいけません。

その他にも、ブラシを作成してフラッシュ吹き出し・ベタフラッシュ吹き出しなどを作成することもできませんので、そういった枠線に特徴があったり装飾がほどこされている吹き出しを作成するのにもInDesignは適していません。

よりバリエーション豊かな吹き出しを作成したい場合は、Illustratorでオブジェクトを作成し、InDesignに読み込むという方法も検討してみましょう。Illustratorでの吹き出し作成方法は以下の記事も参照してみてください。

▷Illustratorでマンガ風の吹き出しを作成する方法

吹き出しの作成方法

InDesignで吹き出しを作成するメリット・デメリットが理解できたところで、いろいろな吹き出しの作成方法を確認していきましょう。

楕円形の吹き出し

吹き出し作成方法の基本となる楕円形の吹き出しの作成方法を以下に紹介します。

1.楕円形ツールで楕円形を作成する

画面左側にあるツールパネルから楕円形ツールを選択し、楕円形のオブジェクトを作成します。

2.ペンツールで三角形を作成する

次に、画面左側にあるツールパネルからペンツールを選択し、吹き出しのしっぽになる三角形のオブジェクトを作成します。

3.パスファインダーのパネルウィンドウを開く

画面上部にあるメニューバーからウィンドウをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「オブジェクトとレイアウト」にある「パスファインダー」を選択します。

4.「合体」でオブジェクトを結合

「パスファインダー」を選択すると、上の画像のようにパスファインダーのウィンドウパネルが開きます。楕円形と三角形のオブジェクトを選択した上で、このパネルにある「パスファインダー」という項目内の「合体」というアイコンをクリックします。

「合体」というアイコンをクリックすると、2つのオブジェクトが結合されます。Illustratorの場合は、2つのオブジェクトを複合シェイプにし後から尻尾の部分を移動させることも可能ですが、このようにオブジェクトを結合した場合は、しっぽ部分は後から動かせませんので注意しましょう。

5.文字ツールで吹き出しのフレーム内をクリックしテキストを入力

Illustratorの場合は、テキストは上層のレイヤーに入力・配置することが多いですが、InDesignの場合は前述のように作成した吹き出しのオブジェクトがそのままテキストフレームになります。

文字ツールを選択して、吹き出しのオブジェクトをクリックすると、上の画像のようにテキスト入力のカーソルがフレーム内に表示されるようになります。

フレーム内にテキストを入力します。オブジェクトの形に合わせてテキストが自動に入力されているので、文頭の行が一文字になっています。ここでは、冒頭に段落を入れて改行しておきましょう。

上の画像のように、吹き出しの中にテキストが入力できました。ただ、このままだとフレームとテキストの間に余白がないので、少し詰まって読みづらい吹き出しになってしまっています。この状態を回避するために、フレームとテキストの間に余白を設定してみましょう。

6.フレーム内のマージンを調整する

ダイレクト選択ツールで、吹き出しのフレームオブジェクトを選択した状態で、画面上部にあるメニューバーからウィンドウをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「プロパティ」を選択します。

「プロパティ」を選択すると、上の画像のようにプロパティの設定パネルが開きます。

プロパティパネルの下部に、テキストフレームという項目がありますので、この項目にある「オプション」というボタンをクリックします。

「オプション」をクリックすると、テキストフレーム設定というパネルが表示されます。このパネルにあるフレーム内マージンという項目の値を調整します。

ここでは、フレーム内のマージンを5mmに設定してみましょう。フレーム内マージンの設定が終わったら、パネル右下にある「OK」ボタンをクリックします。

フレーム内にマージンが設定できたことで、テキストがオーバーフロー(フレーム内にテキストが収まっていない状態)しています。

吹き出しのフレーム内にきれいに収まるようにテキストのサイズや行間を調整して完成です。

[補足情報] 曲線のしっぽの作り方

Illustratorでは、三角形のオブジェクトにワープ効果を施すことで簡単に曲線のしっぽを作成できるのですが、InDesignにはそういった効果を与える機能はありませんので、以下のような手順で曲線のしっぽのオブジェクトを作成します。

1.2つの楕円形オブジェクトを重ね型抜きする

楕円形ツールで2つの楕円形オブジェクトを作成し重ね合わせます。重ね合わせた2つの楕円形オブジェクトをパスファインダーにある「前面オブジェクトで型抜き」もしくは「背面オブジェクトで型抜き」で型抜きます。

上の画像のように三日月形のオブジェクトが作成できました。

2.楕円形のオブジェクトと曲線しっぽのオブジェクトを合体させる

吹き出し本体の楕円形オブジェクトと、型抜きで作成した三日月型のオブジェクトを重ね合わせて、パスファインダーにある「合体」で結合させます。

上の画像のように、曲線のしっぽの吹き出しが作成できました。

角丸の吹き出し

マンガではなく、誌面のデザインとして吹き出しを活用する場合は、長文のテキストが入力しやすい角丸の吹き出しを用いるケースが多いです。そこで、角丸の吹き出し作成方法についても以下に紹介します。

1.角丸のオブジェクトを作成する

選択ツールやオブジェクトツール(長方形ツール、楕円形ツール、多角形ツール)を選択した状態で表示される画面上部のコントロールパネル上には、コーナーオプションを設定する項目が表示されています。

このコーナーオプションであらかじめオブジェクトの角の形状を設定できます。コーナーオプションの値を設定する欄の下に、コーナーの形状の種類を選択できるメニュー項目がありますので、これをクリックします。

表示されたメニュー項目の中から「角丸(外側)」を選択すると、角丸のオブジェクトが作成できるようになります。

コーナーオプションを角丸に設定した状態で、長方形ツールを使って長方形のオブジェクトを作成すると、上の画像のように角丸の長方形オブジェクトになります。

ちなみに、ここでは割愛しますが、角丸のオブジェクトの作成は先に長方形のオブジェクトを作成してからコーナーオプションを調整するという手順でも作成可能です。

もう少し角を丸くしたいので、画面上部のコントロールパネルのコーナーオプションの値を設定する欄で、角丸の半径の値を大きくしてみましょう。上の画像のように、角丸の半径が大きくなり、より丸みを帯びました。

2.角丸のオブジェクトで吹き出しを作成しテキストを入力

作成した角丸オプジェクトと、しっぽの三角形のオブジェクトをパスファインダーの「合体」で結合させます。

吹き出しフレーム内にテキストを入力し、フレーム内のマージンを設定したら完成です。

雲形の吹き出し

マンガの吹き出しでよくある雲形の吹き出しの作成方法を紹介します。基本となる楕円形の吹き出しの作成方法がマスターできていれば簡単です。

1.複数の楕円形を重ね合わせて雲形の吹き出しを作成

楕円形ツールを使って複数の楕円形オブジェクトを作成します。作成した複数の楕円形オブジェクトを重ね合わせて雲の形状を作成します。吹き出しのしっぽのオブジェクトも作成し、複数の楕円形オブジェクトに重ねます。

全てのオブジェクトを選択し、パスファインダーの「合体」で結合させます。

2.テキストを入力してマージンを調整

吹き出しフレーム内にテキストを入力し、フレーム内のマージンを設定したら完成です。

トゲトゲ形の吹き出し

価格やセール情報など強くアピールしたい情報によく用いられるトゲトゲ形の吹き出しの作成方法も以下に紹介します。

1.トゲトゲのシェイプを作成して吹き出しのオブジェクトフレームを作成

ペンツールを使って、トゲトゲのパスオブジェクトを作成します。他のトゲよりも細長いトゲを一つ作成してしっぽの部分にしておきましょう。

2.テキストを入力してマージンを調整

作成したトゲトゲの吹き出しフレーム内にテキストを入力し、フレーム内のマージンを設定したら完成です。

まとめ

CLIP STUDIOをはじめとしてマンガ作成用の描画ツールが数多く存在しますので、マンガをInDesignで作成するということは、少ないと思います。しかし、吹き出しは技術書やビジネス本などの書籍、ビジュアルがメインの雑誌などの紙面・誌面でよく用いられるデザイン表現です。

特に比較的長文のテキストに吹き出しを用いたい場合は、InDesign上で吹き出しを作成する方法を採用する方が作業効率もアップし、編集しやすいデータを作成できます。

InDesignでの吹き出しの作成方法を覚えておくとデザインの幅も大きく広がりますので、本記事を参考にしてしっかりとマスターしておきましょう!

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
以下のフォームよりお問い合わせを受けつけておりますので、よろしければご利用ください。

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