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記事タイトルInDesignのハイパーリンク機能を使いこなそう!
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/indesign_hyperlinks/
記事タイトルInDesignのハイパーリンク機能を使いこなそう!
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/indesign_hyperlinks/
POINTこの記事をざっくり言うと
テキストに埋め込まれた他のファイルや位置への参照情報をハイパーリンクと呼ぶ
別のファイルだけでなく同じデータ内への遷移も指定できる
ビジネスにも活用できるので覚えておくと便利
本記事では、InDesignのハイパーリンク機能について詳しく解説します。
ハイパーリンクとは
ハイパーリンクとは、テキストに埋め込まれた他のファイルや位置への参照情報のことを指します。「リンクを貼る」「リンク先に飛ぶ」「リンクをクリックする」といったように、私たちがインターネットを利用する中で使っている「リンク」の正式名称が、ハイパーリンクです。
InDesignにも、このハイパーリンクを設定する機能が搭載されています。
InDesignは、もともと印刷物を作成するDTPソフトウェアですが、電子書籍の技術が普及したり、PDFによる書類データのやりとりが一般化したりする中で、Adobe CCのバージョンがリリースされるに伴ってハイパーリンク機能が搭載されました。
InDesignのハイパーリンク機能は、指定のWebページのURLへジャンプさせるといったリンクだけでなく、同じページ内の指定の箇所、ドキュメント内の指定された別ページ、別ドキュメントの指定ページなどにジャンプする用途にも用いることが可能です。
このハイパーリンク機能を用いることによって、ユーザーにとって紙の書籍にはないアクセシビリティの向上や利便性を提供することが可能になるのです。
ハイパーリンクの設定方法
ハイパーリンクを設定する手順を以下に紹介します。
1.メニューバーから「ハイパーリンク」を選択
ここでは、誌面上の企業プロフィール欄にあるWebサイトのURLに対してハイパーリンクを設定してみましょう。
画面上部にあるメニューバーからウィンドウをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「インタラクティブ」にある「ハイパーリンク」を選択します。
2.ハイパーリンクにURLを入力
「ハイパーリンク」を選択すると、上の画像のようにハイパーリンクの設定パネルが表示されます。このパネルにあるURL入力欄に、リンクしたいURLを入力します。
選択したテキストにハイパーリンクが設定されました。
3.テキストを選択して新規ハイパーリンクを作成
続いて、ハイパーリンクの新規追加方法についても説明します。こんどは、URLのテキストにハイパーリンクを設定するのではなく、Webサイトのタイトルが書かれたテキストにハイパーリンクを設定してみます。
最初に、Webサイト名「DIGITOR教科書」というテキストを選択します。次にハイパーリンクの設定パネル右下にある新規ハイパーリンクのアイコン(四角い枠にプラスマーク)をクリックします。
4.ハイパーリンクにURLを入力
新規ハイパーリンクのアイコンをクリックすると、上の画像のような新規ハイパーリンクの設定パネルが表示されます。このパネルにあるハイパーリンク先という項目に、URLを入力する欄があります。この欄にリンクしたいURLを入力します。
上の画像のように、Webサイト名にハイパーテキストを設定できました。
リンク先の種類
ハイパーリンクのリンク先には、いくつかの種類がありますので、その種類について以下に説明します。
URL
「ハイパーリンクの設定方法」で解説した内容が、リンク先にURLを指定した例です。
ファイル
「ファイル」というリンク先は、Word、Excelといった書類ファイルや、動画や音声などのデータファイルへのリンクを設定する機能です。
1.リンク先にファイルを選択
ハイパーリンクを設定したいテキストを選択し、新規ハイパーリンクの設定パネルで「ファイル」というリンク先を選択します。
2.ファイルのアイコンをクリック
「ファイル」をリンク先に指定すると、新規ハイパーリンクの設定パネルにある、ハイパーリンク先という項目の中にパスの入力欄が表示されます。この入力欄のとなりに、ファイルのアイコンがあるのでこれをクリックします。
3.リンクしたいファイルを選択
ファイルのアイコンをクリックすると、ファイルを選択するウィンドウパネルが開くので、リンクしたいファイルを選択し、ウィンドウ右下にある「開く」ボタンをクリックします。
4.ハイパーリンクにパスが設定される
「開く」ボタンをクリックすると、新規ハイパーリンク設定パネルのパス入力欄に、先ほど選択したファイルのパスが表示されます。パスの入力が確認できたら、パネル右上にある「OK」ボタンをクリックします。
ここでは、便宜上ローカルのデスクトップにあるファイルを指定しましたが、本来はユーザーが利用可能なサーバー上のファイルのパスを指定することでリンクが機能します。
選択したテキストにファイルのハイパーリンクが設定されました。
電子メール
「電子メール」というリンク先は、Eメールへのリンクを設定する機能です。
リンク先に電子メールを選択
ハイパーリンクを設定したいテキストを選択し、新規ハイパーリンクの設定パネルで「電子メール」というリンク先を選択します。同パネルにあるハイパーリンク先という項目の中に、アドレスを入力する欄があるので、この欄でリンクしたいEメールアドレスを入力します。
入力できたらパネル右上にある「OK」ボタンをクリックします。
選択したテキストに電子メールのハイパーリンクが設定されました。
ページ
「ページ」というリンク先は、ドキュメントの他ページへのリンクを設定する機能です。この「ページ」機能を使うことで、目次ページから各章にジャンプするリンクなども作成可能です。
1.リンク先にページを選択
ハイパーリンクを設定したいテキストを選択します。
2.リンク先のページを指定する
新規ハイパーリンクの設定パネルで「ページ」というリンク先を選択します。同パネルにあるハイパーリンク先という項目の中に、ページを指定する欄があるので、この欄でリンクしたいページを設定します。
設定できたらパネル右上にある「OK」ボタンをクリックします。
選択したテキストにページのハイパーリンクが設定されました。
ドキュメントの欄を別ドキュメントにして、別ドキュメントのページへリンクを設定することも可能です。
テキストアンカー
「テキストアンカー」というリンク先は、ドキュメント内の指定の箇所へのリンクを設定する機能です。
1.リンク先にテキストアンカーを選択
ハイパーリンクとしてリンクを飛ばしたい先のテキストを選択しします。新規ハイパーリンクの設定パネル右上にオプションメニュ項目を表示されるハンバーガーメニューのアイコンがあります。
このアイコンをクリックすると表示される「新規ハイパーリンク先…」を選択します。
2.ハイパーリンク先をテキストアンカーとして指定する
「新規ハイパーリンク先…」を選択すると、上の画像のように新規ハイパーリンク先の設定パネルが開きます。このパネルで、リンク先の種類をテキストアンカーに設定し、リンク先に名前をつけます。
ここでは、選択したテキストと同じ「*1」をテキストアンカー名として入力しておきます。
指定できたらパネル右上にある「OK」ボタンをクリックします。
3.ハイパーリンク先のテキストアンカーを指定
次に、ハイパーリンクを設定したいテキストを選択します。新規ハイパーリンクの設定パネルを表示させて、同パネルにあるハイパーリンク先という項目の中にあるテキストアンカーの欄で、先ほど設定した「*1」をテキストアンカー名を選択します。
選択できたらパネル右上にある「OK」ボタンをクリックすると、注1というテキストから、注釈欄のテキストアンカー部分へジャンプするリンクが設定されます。
ドキュメントの欄を別ドキュメントにして、別ドキュメントのテキストアンカーへリンクを設定することも可能です。
共有の移動先
リンク先ポップアップメニューから「共有の移動先」を選択することで、名前付きのハイパーリンク先を指定することが可能です。
1.リンク先に共有の移動先を選択
ハイパーリンクを設定したいテキストを選択し、新規ハイパーリンクの設定パネルで「共有の移動先」というリンク先を選択することで、名前付きのハイパーリンク先を設定可能です。
文字スタイルの設定
ハイパーリンクの設定パネルには文字スタイルという項目があります。この項目で、ハイパーリンクの文字スタイルを設定できます。
本記事ではわかりやすいように、ハイパーリンクには下線が引かれるデフォルトの文字スタイル設定になっていますが、この文字スタイルの設定で、下線部をなしにすることも可能です。
PDFの外観
ハイパーリンクの設定パネルにはPDFの外観という項目があります。これは、インタラクティブで書き出したPDFファイルやSWFファイルのハイパーリンクのソース部分についてアピアランスを設定する項目です。
アクセシビリティ
ハイパーリンクの設定パネルの下部には、アピアランスとアクセシビリティというタブがあります。「文字スタイルの設定」と「PDFの外観」は、アピアランスの設定項目です。
一方で、アクセシビリティのタブをクリックすると上記の画像のように、Altテキストの入力欄が表示されます。Altテキストとは、画像につける代替テキストです。画像が表示されない時に、代替テキストが表示されます。
また、音声でドキュメントを読む際にも、画像に代替テキストが設定されていると、視覚障害を持ったユーザーなどのアクセシビリティを高められます。
ハイパーリンクが設定されたPDFの書き出し
ハイパーリンクが設定されたドキュメントとしてPDFを出力するには、PDFの種類をインタラクティブにして書き出す必要があります。印刷用のPDF形式では、ハイパーリンクは設定されませんので注意しましょう。
1.メニューから「書き出し…」を選択
画面上部にあるメニューバーからファイルをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「書き出し…」を選択します。
2.形式を「Adobe PDF(インタラクティブ)」にして書き出し
「書き出し…」を選択すると、書き出し設定のウィンドウが開きます。このウィンドウにある形式という項目で「Adobe PDF(インタラクティブ)」という形式を選択して書き出すと、ハイパーリンクが設定されたPDFを書き出せます。
まとめ
ハイパーリンクは、電子書籍やE-pubといった専門的な編集現場だけでなく、例えば新商品のプレスリリース用のPDFに、ランディングページのURLをリンクさせるといったビジネス用途でも活躍する機能です。
大変便利な機能ですので、本記事を参考にしてハイパーリンク機能を使いこなせるようになっておきましょう!
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