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記事タイトルInDesignのクリッピングパス機能でクリッピングマスクを作成する方法
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/indesign_clipping-mask/
記事タイトルInDesignのクリッピングパス機能でクリッピングマスクを作成する方法
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/indesign_clipping-mask/
POINTこの記事をざっくり言うと
InDesignにはクリッピングマスクという名前の機能は無い
アートワークをマスキングして一部分だけを表示できるはある
クリッピングパスを作成する方法は3つある
本記事ではInDesignのクリッピングパス機能を使って、クリッピングマスクを作成する方法について解説します。
InDesignでのクリッピングマスク作成について
IllustratorやPhotoshopの画像配置は、直接アートボードに画像をリンク配置・埋め込み配置していきます。一方で、InDesignの画像配置は、フレームを作成しその中へ画像をリンク配置・埋め込み配置をする方式です。
マスクとは、画像を直接編集せずに不要な部分だけを隠すマスキング加工のことを指します。InDesignのフレームを使ったレイアウトでも、画像は直接編集されているわけではなくフレームのサイズや形に合わせて写真が配置されています。したがって、InDesignは最初からマスク機能を使用していると捉えることもできます。
Illustratorにはマスクにはレイヤーマスクとクリッピングマスクという2つのマスク機能がありますが、クリッピングマスクをInDesignでも使いたいと考える人は多いでしょう。クリッピングマスクとは、クリッピングパスを利用したマスクです。
InDesignにクリッピングマスクという名称の機能はありませんが、アートワークをマスキングしその形状の一部分だけを表示できるクリッピングパスという機能があります。本記事ではこのクリッピングパスの使い方を中心に説明します。
InDesignでクリッピングパスを作成する方法
以下にInDesignでクリッピングパスを作成する3つの方法を紹介します。
「エッジの検出」機能でクリッピングパスを生成する方法
最初に、メニュー項目「クリッピングパス」にある「エッジの検出」機能を使用して、クリッピングパスではないグラフィックからクリッピングパスを生成する方法を紹介します。
この方法は線で描画されたイラストなどに向いたクリッピングパス作成方法です。内容にもよりますが写真の場合、しきい値を調整しても綺麗に輪郭をとれないことが多いです。
以下が「エッジの検出」機能でクリッピングパスを生成する手順です。
1.画像を配置しメニューから「クリッピングパス」の「オプション…」を選択
画面上部にあるメニューバーからオブジェクトをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「クリッピングパス」にある「オプション…」を選択します。
2.クリッピングパスの設定パネルで「エッジの検出」を選択
「クリッピングパス」にある「オプション…」を選択すると、上の画像のようなクリッピングパスの設定パネルが開きます。このパネルにあるタイプという項目からプルダウンメニューを開き「エッジの検出」というタイプを選択します。
次にしきい値や範囲などを調整します。このとき、パネル右側にある「プレビュー」にチェックをおれておくと実際に適用されるクリッピングパス効果を確認しながら作業ができます。
上の画像のように背景が切り抜かれ背面の文字が確認できるクリッピングパスが作成されました。
ペンツールで作成したオブジェクトをクリッピングパスにする方法
次に、ペンツールを使用して任意の形状(オブジェクト)のパスを描画し、メニュー項目から「選択範囲内にペースト」を選択してパスにグラフィックをペーストすることでクリッピングパスを生成する方法を紹介します。
以下がペンツールで作成したオブジェクトをクリッピングパスにする手順です。
1.ペンツールでオブジェクトを作成
画面左側のツールパネルからペンツールを選択し、ペンツールでオブジェクトを作成します。
2.画像をコピーする
Photoshopなどの画像編集ソフトか画像閲覧ソフトで画像データを開き、クリッピングパスで利用したい画像をコピーします。
2.メニューから「選択は範囲内へペースト」を選択する
InDesignに戻り、さきほど作成したオブジェクトを選択した状態で画面上部にあるメニューバーから編集をクリックし、表示されたメニュー項目の中から「選択範囲内へペースト」を選択します。
上の画像のようにペンツールで作成したオブジェクトでマスキングされたクリッピングパスが作成できました。
クリッピングパスで保存されたグラフィックを配置してマスキングする方法
最後に、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどで作成したクリッピングパスのグラフィックを配置することで、マスキングを行う方法を紹介します。
以下がクリッピングパスで保存されたグラフィックを配置してマスキングにする手順です。
1.PhotoshopやIllustratorなどでクリッピングパスを作成
PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックツールで、クリッピングパスのグラフィックデータを作成します。ここではクリッピングパスが保存したデータを用いますが、アルファチャンネル(マスクチャンネル)が保存されているデータも利用可能です。
2.メニューから「配置…」を選択し画像を配置
画面上部にあるメニューバーからファイルをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「配置…」を選択します。
「配置…」を選択すると、画像を選択するパネルウィンドウが開きます。このパネルで先ほど用意したグラフィックデータを選択します。
上の画像のように背景が切り抜かれ背面の文字が確認できるクリッピングパスが作成されました。
クリッピングパスをフレームに変換する方法
1.メニューから「クリッピングパスをフレームに変換」を選択
クリッピングパスは、フレームに変換可能です。画面上部にあるメニューバーからオブジェクトをクリックし、表示されたメニュー項目の中から「クリッピングパス」にある「クリッピングパスをフレームに変換」を選択します。
2.変換されたフレームを確認
上の動画がフレームに変換されたクリッピングパスです。クリッピングパスをフレームに変換することで、簡単にフリーハンドで作成された人物や動物、道具などのシルエットで型抜きされた枠を作成することも可能です。
まとめ
クリッピングパスを利用して写真やイラストなどの図版をマスキングする方法が使いこなせるようになると、エディトリアルデザインにおける表現の幅も広がります。本記事でクリッピングパス機能をしっかり理解して、InDesignでクリッピングマスクを作成する方法についてマスターしておきましょう。
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