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Illustratorの自由変形機能の使い方をマスターしよう!

Illustratorの自由変形はユーザーが自由にオブジェクトやテキストを変更できる機能で、自由変形するための機能はいくつか搭載されています。今回は自由変形をするための方法を解説します。

カテゴリ: Illustrator

本記事ではIllustratorの自由変形機能について詳しく解説します。

Illustratorに搭載された自由変形機能

Illustratorでオブジェクトやテキストを変形させる機能には様々な種類があります。自由変形とは、ユーザーが自由にオブジェクトやテキストを変更できる機能のことを指します。

自由変形を行える機能は複数搭載されています。自由変形を行う機能として主な方法として「自由変形ツール」を用いた方法、「効果」メニューにある「パスの自由変形」のを用いた方法、「ウィンドウ」メニューにある「変形」の用いた方法などがあります。

それぞれ特徴が異なりますので次の章で詳しく解説します。

自由変形ツールの機能と使い方

自由変形ツールの使い方

1.ツールバーから自由選択ツールを選択

変形させたいオブジェクトを選択した状態で、画面左側にあるツールバーから自由変形ツールを選択します。

2.自由変形のツールボックスで機能を選択して作画する

自由変形ツールを選択すると、自由変形ツールのツールボックスが表示されます。自由変形のツールボックスには以下の表にある4つの機能があります。

名称 説明
①縦横比固定 自由変形の際に縦横比を固定をするボタンです。チェーンの形をしたアイコンが表示されているのがON、チェーンのアイコンに斜線が表示されてる状態がOFFの状態です。「自由変形」「遠近変形」「パスの自由変形」のいずれかと一緒に用いる機能です。
②自由変形 4角のアンカーポイント、4辺上にあるアンカーポイントを選択してカーソルを動かすことで自由にオブジェクトやテキストを変形できます。4角のアンカーポイントを動かすこと角が動いてサイズや縦横比の比率の変更、回転をかけることができます。4辺上にあるアンカーポイントを動かすと辺が動いてオブジェクトの傾き(シアー)が変わることで変形します。
③遠近変形 4角のアンカーポイントのいずれかを選択してカーソルを動かすことでオブジェクトをパースのかかった台形状に変形できます。この機能でテキストを変更する場合はアウトライン化が必要です。
④パスの自由変形 4角のアンカーポイントのいずれかを選択してカーソルを動かすことでオブジェクトを自由に変形できます。パスの自由変形は、自由変形とは異なり4角のアンカーポイントを単独で動かすことができます。この機能でテキストを変更する場合はアウトライン化が必要です。

自由変形ツールの4つの機能

縦横比固定

自由変形のツールボックスの一番上にあるアイコンが縦横比固定です。縦横比固定のアイコンをクリックして縦横比固定をONにした状態で変形を行うと、上の動画のように幅や高さの比率が固定された状態でオブジェクトを変形することができます。

自由変形

自由変形のツールボックスの上から2番目にあるアイコンが自由変形です。自由変形をクリックした状態で変形を行うと、上の動画のように幅や高さの比率を固定しないで自由にオブジェクトやテキストを変形することができます。

遠近変形

自由変形のツールボックスの上から3番目にあるアイコンが遠近変形です。遠近変形をクリックした状態で変形を行うと、上の動画のように上下もしくは左右の辺を固定した状態で遠近法のパース(消失点に向かって線が集約されていく透視図法の技法)のかかった台形に変形することができます。

パスの自由変形

自由変形のツールボックスの上から4番目にあるアイコンがパスの自由変形です。パスの自由変形をクリックした状態で変形を行うと、上の動画のようにパスのアンカーポイントを動かして自由に変形することができます。

効果にあるパスの自由変形の使い方

1.メニューバーから「パスの自由変形…」を選択

画面上部にあるメニューバーから効果をクリックし、表示されたメニュー項目の「パスの変形」にある「パスの自由変形…」を選択します。

2.パスの自由変形のパネル上で変形を行う

「パスの自由変形…」を選択すると、上の動画のようにパスの自由変形のパネルが開きます。効果メニューの「パスの自由変形」ではこのパネル上でオブジェクトを変形させます。パネル上でオブジェクト単独を変形できるので、細かな造形のオブジェクトの一部分だけを変形したい場合などに大変便利な機能です。

上の画像のように、パスの自由変形のパネル上で変形したのと同じ変形がアートボード上のオブジェクトにも反映されました。

ウィンドウにある変形の使い方

1.メニューバーから「変形」を選択

画面上部にあるメニューバーからウィンドウをクリックし、表示されたメニュー項目から「変形」を選択します。

2.変形パネルで各項目を変更

「変形」を選択すると、上の画像のように変形パネルが表示されます。このパネルにある各項目の値を変更すると、オブジェクトを変形できます。

3.基準点、位置、サイズ、回転、シアーなどを変更

ここでは、基準点と位置(X軸、Y軸)、サイズ(幅、高さ)、シアー(オブジェクトを傾ける角度)を変更してみましょう。基準点とは、数値を変更する起点となる位置のことです。パネルにあるXがX軸、YがY軸、幅がW、高さがH、X軸とY軸の下にあるアイコンが回転、幅と高さの下にあるアイコンがシアーです。

変形の欄左側に表示されている9つあるポイントをクリックすると基準点を変更できます。デフォルト設定では基準点が中央になっていますが、ここでは左上に起点を変更してみましょう。

上の画像のように、端数がない値で変形された菱形が作成できました。

基準点は、制作物の種類によっても最適な位置が異なります。例えば、横書きで左開きの冊子やWebサイトやディスプレイで表示するオブジェクトなどは左上に基準点を置くことが多いです。

一方で、冊子が縦書きの場合は、右開きになるので右上に基準点を置くこともあります。制作物に最適な基準点を選択した上で値を変更しましょう。

変形に関するその他の機能

Illustratorにはこの他にも人物や動物などのイラストの手足や顔の表情などを簡単に変形することができるパペットワープ、画像やアウトラインしていないテキストを簡単に変形することができるエンベロープといった変形機能・変形ツールが搭載されています。エンベロープについては以下の記事も参考にしてください。

▷Illustratorのエンベロープを使ってテキストやオブジェクトを変形させよう!

まとめ

自由変形に関する機能を使いこなせるようになると、作画の表現の幅が広がります。オブジェクトやテキストを変形したり、サイズ調整を行うのはIllustratorをマスターする上で基本的なスキルになりますので、本記事を参考にしてそれぞれの機能・ツールの特徴をよく理解し使い方をマスターしておきましょう!

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
以下のフォームよりお問い合わせを受けつけておりますので、よろしければご利用ください。

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