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記事タイトルIllustratorの画像「書き出し」機能を使いこなして最適なファイル形式で画像出力できるようになろう!
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/illustrator_export/
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POINTこの記事をざっくり言うと
書き出しすることで汎用の画像データとして共有できる
書き出しの種類は3種類
PDFファイルとしても保存できる
本記事ではIllustratorの画像書き出し方法について詳しく解説します。
「書き出し」の基礎知識
「書き出し」とは
Illustratorで作成したファイルは、基本的に拡張子が「.ai」となるIllustrator専用のファイルとして保存されます。このAiファイルは、Illustratorを所有している人でないと開くことができません。
Illustratorで作成した、ロゴやイラストなどの制作物をIllustratorを持っていない人にも確認してもらうためには、JPG、PNG、GIFといった汎用の画像としてデータを出力する必要があります。
また、Adobe Photoshop、Adobe InDesign、Adobe XDなど他のAdobeソフトや、他社製のグラフィックソフトでIllustratorで作成した制作物を使いたい場合や、Webで用いる画像として制作物を使いたい場合にも、それぞれの用途に合わせた画像ファイル形式に変換して出力する必要があります。
このように、誰でも確認できるデータとして受け渡しできる個々の画像として保存する場合や、他のソフトウェアやWeb環境に合わせて画像形式を変換して保存する機能が「書き出し」です。
「書き出し」の種類
Illustratorの「書き出し」機能には複数の形式が搭載されています。バージョンによって少し異なりますが、最新版では「書き出し形式」「Web用に保存(従来)」「スクリーン用に書き出し」という3つの種類があります。
書き出しの画像形式
実際に書き出し機能を使う前に、知っておかなければいけないのが各画像形式の特徴です。以下の表に主な画像形式の特徴をまとめます。
|
メリット |
デメリット |
PNG |
透過画像が作成できる
GIFと同じ色数のPNG-8、フルカラー(約1670万色)を扱えるPNG-24、PNG-24に透過情報をもたせたPNG-32という3つのファイルタイプがある
可逆圧縮なので画質が劣化しない
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PNG-24やPNG-3は、データサイズが大きくなる
古いブラウザでは対応していないものもある
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JPG |
フルカラー(約1670万色)を扱えるので、写真やグラデーションになどをきれいに表示できる
高い画質を保ったまま圧縮をかけることができる
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非可逆圧縮なので、保存を繰り返すと画像が劣化する
透過画像にできない
データサイズが重くなる
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GIF |
透過画像が作成できる
データサイズが軽く、可逆圧縮なので画質が劣化しない
GIFアニメーションが作成できる
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色数が256色しか使えないので写真やグラデーションに不向き
|
書き出し機能の使い方
書き出しについての基礎知識が理解できたところで、実際に書き出し機能を使ってみましょう。
書き出し形式
Illustratorの書き出し機能の中で、従来のバージョンから搭載されている基本の書き出しの方式です。様々な画像ファイル形式を指定して書き出すことが可能です。
1.メニューバーから「書き出し形式…」を選択
画面上部にあるメニューバーから「ファイル」をクリックし、表示されたメニューの中から「書き出し」にある「書き出し形式…」を選択します。
2.書き出すファイル形式を選択する
「書き出し形式…」を選択すると、上の画像のように書き出しパネルが開きます。このパネルで、ファイル名と保存場所を設定・入力します。
次に、パネル下部に、ファイル形式を選択するプルダウンメニューがありますので、出力したい画像ファイル形式を選択し、パネル右下にある「書き出し」ボタンをクリックします。
複数のアートボードがあるファイルで、選択しているアートボード以外も書き出したい場合は、ファイル形式を選択するプルダウンメニューの下にある「アードボードごとに作成」という項目にあるチェックボックスにチェックを入れます。ここでは、アートボードは一つだけですので、チェックを外して書き出しを行います。
3.各ファイル形式のオプション項目を設定する
「書き出し」ボタンをクリックすると、上の画像のように各ファイル形式のオプション項目を設定するパネルが開きます。選択したファイル形式によってオプション項目の内容は変わりますが、基本的にはカラーモードや画質を設定することが可能です。
ここでは、印刷用のデータとして、JPG画像を書き出したいのでカラーモードはCMYKにします。画質や圧縮形式、解像度は印刷用の解像度に合わせて高画質なものを選択しておきましょう。
上の画像のように、JPG画像としてデータが書き出されました。JPG画像は透過画像にならないので、トンボ(トリムマーク)の背景は白で出力されています。
Web用に保存(従来)
「Web用に保存(従来)」は、Webサイトに最適な画像を書き出す機能です。Webサイト用の画像では表示速度に負荷をかけないデータサイズや、圧縮形式が重要になってきます。この機能を用いて書き出せば、Web用に最適な画像を簡単に書き出すことが可能です。
1.メニューバーから「Web用に保存(従来)…」を選択
画面上部にあるメニューバーから「ファイル」をクリックし、表示されたメニューの中から「書き出し」にある「Web用に保存(従来)…」を選択します。
2.「Web用に保存」のパネルでプリセットや画像サイズを設定する
「Web用に保存(従来)…」を選択すると、上の画像のように「Web用に保存」の設定パネルが開きます。このパネルでプリセットや画像サイズを設定していきます。
プリセットとは、前もって設定されている出力形式のことを指します。このプリセットに名前をつけて保存しておくと、次からプリセットの欄の上部にある名前から、プルダウンメニューが表示されあらかじめ設定された内容のプリセットに切り替えることができます。
何回も同じ書き出し形式で出力したい場合は、このプリセットを登録しておくと便利です。ここでは、1回だけの書き出しなので、プリセットは設定せずに項目を設定してみましょう。
プリセットの欄の「名前」という項目の下に、画像ファイル形式を選択するプルダウンメニューがあります。ここから、Web用でよく用いられるGIF、JPEG、PNG−8、PNG−24という4つの画像ファイル形式の中から形式を選択できます。
ここでは、背景を透過可能な画像形式の中からPNG−8を選択してみます。
PNGを選択すると、プリセットの欄に「透明部分」という欄が表示されます。この項目のチェックボックスにチェックを入れておくと、画像の背景が透過で書き出されます。各項目の設定が終わったらパネル右下にある「保存」ボタンをクリックしましょう。
3.「最適化ファイルを別名で保存」のパネルでファイル名を設定する
「保存」ボタンをクリックすると、「最適化ファイルを別名で保存」という設定パネルが開きます。このパネルで、ファイル名や保存場所を設定・入力し、パネル右下にある「保存」ボタンをクリックします。
上の画像のように、PNG-8というファイル形式で画像が出力できました。背景も透過になっています。
スクリーン用に書き出し
こちらの書き出し方法は、Adobe CC 2017というバージョンから搭載された機能です。
「Web用に保存」がWebサイトで用いるのに最適なデータサイズにして出力することを主目的にしているのに対し、この「スクリーン用に書き出し」という方式は、動画・アプリケーション・ゲーム・デジタル広告といった端末のスクリーン(ディスプレイ)で用いるのに最適なデータとして画像を出力する機能になります。
1.メニューバーから「スクリーン用に書き出し…」を選択
画面上部にあるメニューバーから「ファイル」をクリックし、表示されたメニューの中から「書き出し」にある「スクリーン用に書き出し…」を選択します。
2.「スクリーン用に書き出し」のパネルでアートポートかアセットを選択
「スクリーン用に書き出し…」を選択すると、「スクリーン用に書き出し」の設定パネルが開きます。
「スクリーン用に書き出し」には、アートボードごとに書き出す「アートボード」と、登録したオブジェクトごとに書き出すことのできる「アセット」という設定があります。目的・用途に合わせていずれかの方式を選択しましょう。
「アセット」を選択すると、上の画像のような画面になります。アセットの欄中央にある「アセットの書き出しパネル」というボタンをクリックすると、アセットの書き出しパネルが表示されます。このパネルに、書き出したいオブジェクト(アートワーク)を選択してドラック&ドロップするとアセットが作成されます。
再度、「スクリーン用に書き出し」の設定パネルを開くと、アセットが設定されていますので、出力したいアセットを選択して書き出すことができます。
3.保存場所を設定
パネル右側に、「書き出し先」という項目がありファイルパス(スラッシュで区切られたファイルやディレクトリの場所を示す情報)が表示されています。この横のファイルのアイコンをクリックすると、上の画像のような設定パネルが開きますので、ここで保存先を設定します。
書き出し設定という項目では、iOSとAndroidというプラットフォーム別に書き出し設定を行えます。この設定からも分かる通り、「スクリーン用に書き出し」は、主にモバイル端末のスクリーン用に画像を書き出す機能になります。「Web用に保存」との違いが分かりにくい場合は、この点を意識して使い分けましょう。
各項目が設定できたら「アートボードを書き出し」ボタン、もしくは「アセットを書き出し」ボタンをクリックします。「スクリーン用に書き出し」では、ファイル名はアートボード名で書き出されます。
3.「スクリーン用に書き出し」のパネルでその他の項目を設定して保存
ここでは、複数のアートボードを書き出してみましょう。「スクリーン用に書き出し」の設定パネルで、アートボードを選択するとファイルにあるすべてのアートボードが表示されますので、出力したいアートボードのチェックボックスにチェックを入れます。
各項目が設定できたら「アートボードを書き出し」ボタンをクリックします。
上の画像のように、アートボードごとに画像を書き出すことができました。
【補足情報】PDFで出力したい場合
Illustratorで作成したデータを画像として出力したい場合に用いるのが「書き出し」機能です。
PDFというファイル形式は、画像のファイル形式として扱われることもありますが、もともとはドキュメントのファイル形式です。「スクリーン用に書き出し」でもPDFでの書き出しを設定できますが、モバイル端末向けのPDFになります。
通常のドキュメントファイルとしてPDFを出力した場合はメニューバーのファイルから「別名で保存」をクリックし、「別名で保存」の設定パネルにあるファイル形式のプルダウンメニューから「Adobe PDF」という形式を選択して保存すると、PDFが出力できます。PDFで保存する方法は以下の記事も参考にしてください。
▷
Illustratorで作成したデータをPDFで保存する方法
まとめ
書き出しは、Illustratorで作成した制作物を、クライアントや協業者にデータ受け渡ししたり、他のソフトで使う場合に必須となる知識です。目的や用途に合わせて、最適な画像データ書き出しができるように、本記事を参考にして使い方をマスターしておきましょう!
Illustratorでフォントをアウトライン化する方法
作成したデザインのフォントをIllustratorでアウトラインする方法を解説。
Illustratorにフォントを追加インストールする方法
Illustratorではフォントを新たにインストールすることが可能です。
Illustratorでトンボ(トリムマーク)を作成する方法
Illustratorでトンボ(トリムマーク)を作成する方法を解説します。
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