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記事タイトルIllustratorのアピアランスを使って様々な表現にチャレンジしてみよう!
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/illustrator_appearance/
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POINTこの記事をざっくり言うと
アピアランスはオブジェクトやテキストの外観・見た目に関する機能
アピアランスで図形や文字が強調できる
効果を加えるときもアピアランスを活用する
本記事ではIllustratorのアピアランス機能について詳しく解説します。
アピアランスの基本
アピアランスとは
アピアランスとは英単語に直訳すると「外観・見た目」を意味します。Illustratorでは、オブジェクトやテキストの外観・見た目に関する機能を指しています。
アピアランスの属性
アピアランスは「線」「塗り」「効果」「不透明度」の4つの属性で構成されています。
名称 |
説明 |
線 |
オブジェクトやテキストの見た目のうち、外郭(輪郭)部分の属性です。線種(線幅、直線・波線・破線などの線の種類など)、カラー、パターン・テクスチャ、ブラシの設定を変更できます。
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塗り |
オブジェクトやテキストの見た目のうち、線に囲まれた部分の属性です。カラー、グラデーション、パターン・テクスチャの設定を変更できます。
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効果 |
オブジェクトやテキストの見た目に、効果を加える属性です。3D、スタイライズ、パス、パスの変形、パスファインダー、ワープなどの「Illustrator効果」と、ぼかし、テクスチャ、ピクせレート、ブラシストロークなどの「Photoshop効果」があります。
|
不透明度 |
オブジェクトやテキストの見た目に、不透明度を加える属性です。
|
アピアランスの構造
アピアランス機能は、オブジェクトやテキストに対して「線」と「塗り」のいずれかの属性設定を変えていくことが基本となっています。アピアランスはレイヤー構造になっており、「線」と「塗り」の重ね順を変えることができます。そして、作成した「線」と「塗り」に対して「効果」や「不透明度」といった属性の設定を加えることが可能です。
上の画像は、「塗り」が前面にある状態と「線」が前面にある状態の比較です。アピアランスパネルの一番上にある項目が、最前面に配置された属性です。項目を選択してドラックすることで重ね順を変更することができます。「塗り」と「線」のどちらが前面になるかで線の太さが異なっているという点を覚えておきましょう。
「効果」や「不透明度」といった属性は、「塗り」や「線」に対して適用されます。「線」に効果を加えるか、「塗り」に効果を加えるかといったことでも、結果が異なります。上の画像は、ドロップシャドウという効果と、ブラシストローク(はね)という効果を、それぞれ「線」と「塗り」に適用したものを比較したものです。
選択ツールで、オブジェクトやテキストの全体を選択して効果をかけることもできますが、その場合はアピアランスパネルで「線」と「塗り」のどちらに適用されているのかを確認しておきましょう。
アピアランスを適用できる単位
アピアランスを適用できる最小単位は「線」と「塗り」です。Illustratorでは、こうした単一の項目だけでなく「パス」「グループ」「サブレイヤー」「レイヤー」といった複数の項目に対して適用することができます。どの階層単位でアピアランスが適応されているかは、上の画像のようにアピアランスパネルの上部に表示される項目でわかります。
「グループ」「サブレイヤー」「レイヤー」に適用したアピアランスは、オブジェクトの階層移動やグループ解除によって、元の状態に戻ってしまう可能性がありますので注意しましょう。
アピアランスの使い方
塗りと線を加える
1.オブジェクトやテキストを作成する
アピアランスを適用したいオブジェクト、もしくはテキストを作成します。
2.「塗り」と「線」をなしにしておく
アピアランス機能を適用する前に、オブジェクトやテキストの「線」と「塗り」はなしに設定しておきます。
3.アピアランスパネルを開く
画面上部にあるメニューバーからウィンドウをクリックし、表示されるメニュー項目の中から「アピアランス」を選択します。
「アピアランス」を選択すると、アピアランスパネルが表示されます。アピアランスパネルの下部に、次のステップで使用する「新規線を追加」と「新規塗りを追加」という機能のアイコンがありますので覚えてきましょう。
4.新規塗りを追加する
パネル下部にある「新規塗りを追加」のアイコンをクリックして、オブジェクトやテキストの「塗り」のカラーを設定します。
5.新規線を追加する
パネル下部にある「新規線を追加」のアイコンをクリックして、オブジェクトやテキストの「線」のカラーを設定します。
6.「線」と「塗り」の重ね順を変更する
初期設定の状態で「線」を太くしていくと、線が中央に揃っているので「塗り」のエリアに影響を与えます。ここでは「線」と「塗り」の重ね順を変更してみましょう。「塗り」が前面に配置された状態になると、「線」で隠されてしまった部分がなくなり「線」が細くなったように見えます。
「塗り」と「線」のカラーが重なっている状態は、印刷結果に悪影響を与えてしまう可能性もあるのでDTP作業のときは注意が必要です。「塗り」のエリアに影響を与えずに「線」の太さを変更したい場合は、アピアランスパネルの「線」の項目をクリックし、線パネルを開きます。
線パネルの「軸の位置」という項目で「線を外側に揃える」を選択すると、上の画像の円形ように、線が外側に太くなっているのがわかります。
補足1:属性を削除する方法
「線」「塗り」「効果」「不透明度」といった属性を削除したい場合は、削除したい属性を選択してアピアランスパネル下部にあるゴミ箱のアイコンをクリックします。
上の画像のように、テキストの「塗り」の属性が削除されました。
補足2:最初に「塗り」と「線」をなしにする理由
アピアランスの効果は、実際のオブジェクトやテキストの上にアピアランス用の層を作って効果が施されています。実際のオブジェクトやテキストの「塗り」や「線」といった属性とは別に、アピアランスの「塗り」や「線」といった属性がフィルターのように被さってる状態です。
そのため、背面にある実際のオブジェクトやテキストの「塗り」や「線」のカラーが黒色などの濃い色であった場合、その下の色が透けて見えてしまう可能性があるのです。特に印刷ではデータ上で色が重なっていると、その通りに出力されてしまい、想定していたカラーとは異なる配色となってしまう危険性があります。
パソコンのモニターでは、この色のエラーを見落としやすいので、最初に「塗り」と「線」をなしに設定するのはリスクを回避するためなのです。
応用編:部分的に色を変更する
塗りと線を加える方法の応用編として、テキストに適用するアピアランスの色を部分的に変更する方法についても解説します。まず、前述の通り「塗り」と「線」はなしの設定にしてからスタートします。アピアランスパネルを開くと、「テキスト」という階層の下に、「文字」という階層が表示されています。この「文字」という項目をクリックします。
「文字」をクリックすると、「文字」に対する「塗り」や「線」といった属性が表示されます。文字ツールでテキストの一部を選択し、「文字」の「塗り」と「線」の設定を変更します。
残りのテキストを選択し、「塗り」や「線」に、先ほどと違うカラーを設定します。
上の画像のように、部分的に色が異なるアピアランスを作成することができました。
効果を加える
1.アピアランスパネル下部の「fx」をクリック
オブジェクトやテキスト、もしくは効果を加えたい属性の項目を選択した状態で、アピアランスパネル下部にある「fx」のアイコンをクリックします。
2.効果を選択する
「fx」をクリックすると効果のメニュー項目が表示されます。この中から適用したい効果を選択します。ここでは、スタイライズというメニュー項目の中にある「ドロップシャドウ…」を選択してみましょう。
3.効果を調整する
「ドロップシャドウ…」を選択すると上の画像のようにドロップシャドウパネルが開きます。ここで、ドロップシャドウの位置や不透明度などを調整します。
上の画像のようにオブジェクトとテキストにドロップシャドウ効果を加えることができました。
テキストにフレームをつける
1.「塗り」を選択した状態で「形状に変換」効果を適用する
ここでも、「塗り」と「線」はなしの設定にしてからスタートします。
アピアランスからテキストの「塗り」のカラーを設定します。このとき、テキストの「塗り」の背面のレイヤーに、もう一つフレームに使いたいカラーの設定で新規塗りを追加しておきます。
2.「fx」から「形状に変換」の図形を選択する
フレーム用に設定した背面に配置された方の「塗り」の項目を選択した状態で「fx」から「形状に変換」を選択し、フレームに使いたい形状を選択します。ここでは、「角丸長方形…」を選んでみます。
3.形状オプションパネルでフレームのサイズを調整する
「形状に変換」で形状を選択すると、上の画像にあるような形状オプションパネルが表示されます。このパネルでフレームのサイズを調整します。
テキスト内容によっては、フレームの幅や高さが均等に配置されないこともあります。ここでは、文字が上のほうに偏ってしまっているので、文字パネルの「ベースラインシフトを設定」でテキストのベースラインを調整してみましょう。
上の画像のように、テキストのフレームが完成しました。
アピアランスで作成したテキストフレームは、上の動画のように文字の編集と連動してサイズが変更されます。非常に便利なフレームなので、作成方法を覚えておきましょう。
アピアランスをグラフィックスタイルに登録する
1.メニューバーから「グラフィックスタイル」を選択
画面上部にあるメニューバーからウィンドウをクリックし、表示されるメニュー項目の中から「グラフィックスタイル」を選択します。
2.作成したアピアランスをグラフィックスタイルパネルにドラックする
「グラフィックスタイル」を選択すると、グラフィックスタイルパネルが開きます。作成したアピアランスのオブジェクト、もしくはテキストを、このパネルにドラック&ドロップするとグラフィックスタイルにアピアランスが登録されます。
2.登録したアピアランスをオブジェクト・テキストに適用する
登録したアピアランスを、新規オブジェクトに適用してみましょう。「塗り」と「線」はなしに設定したオブジェクトを作成します。
新規に作成したオブジェクトを選択した状態で、グラフィックスタイルに登録したアピアランスをクリックすると効果が適用されます。
上の画像のように、一度作成したアピアランスを他のオブジェクトに適用することができました。この機能を使えば、すでに他のアピアランス効果が施されているオブジェクトやテキストに対しても、同様の変更を加えることが可能です。
まとめ
今回紹介したアピアランスの機能はほんの一部です。利用シーンも多岐にわたるので、実際に自分の手を動かしてアピアランス機能を試してみて、覚えていくのが一番スキルを身につけやすいかもしれません。無料で利用できる商用可のアピアランス素材も数多く配布されており、本機能を使いこなるようになると表現の幅が広がり、なおかつ作業効率もアップします。本記事を参考にして、基本機能をしっかりマスターしておきましょう!
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