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Googleフォームのセキュリティ対策は必要?知っておきたいセキュリティ対策

Googleフォームでは、氏名や住所、電話番号などの個人情報を扱うことも多いことから、情報漏洩やデータ改ざんを防ぐために強固なセキュリティ対策がおこなわれています。Googleフォームでおこなわれているセキュリティ対策をご紹介します。

カテゴリ: Googleフォーム

Googleが提供しているフォーム作成ツールであるGoogleフォームは、簡単にフォームを作成することができることから、使用する方や企業が増えています。

しかし、Googleフォームの導入を検討しているものの、セキュリティに不安を抱き、導入をためらっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、Googleフォームでおこなわれているセキュリティ対策と、セキュリティ対策が必要な理由、自分でできるセキュリティ対策について詳しく解説します。

Googleフォームとは

Googleフォームとは、Googleが提供しているフォーム作成ツールで、Googleアカウントを持っている方であれば誰でも使用することができます。

Googleフォームを使用することで、アンケートや問い合わせフォーム、応募フォーム等の作成や分析を簡単にすることができます。

Googleフォームで行われているセキュリティ対策

Googleでは、以下の7つのプライバシーとセキュリティ原則が掲げられています。

1.ユーザーとそのプライバシーを尊重する
2.収集するデータの内容とその目的を明確にする
3.ユーザーの個人情報を決して転売しない
4.ユーザーが自分のプライバシーを簡単に管理できるようにする
5.ユーザーが自分自身のデータを確認、移動、削除できるようにする
6.Googleサービスに業界最高水準の強固なセキュリティ技術を導入する
7.すべての人のオンラインセキュリティを強化するための規範を示す

これらを原則とし、Googleフォームではセキュリティ対策がおこなわれています。
Googleフォームでおこなわれているセキュリティ対策についてご紹介します。

SSL・TLS化に常時対応している

Googleフォームでは、SSL・TLS化に常に対応しており顧客情報の漏洩を防いでいます。

SSL・TLS化とは、インターネット上のウェブブラウザとウェブサーバ間でのデータ通信を暗号化し送受信させる仕組みであり、フォームに導入することで送信された顧客情報を暗号化しています。

SSL・TLS化されていないフォームでは、第三者に顧客情報を閲覧される恐れがありますが、Googleフォームでは暗号を何重にもかけて厳重にデータ管理をしています。

徹底した監視体制を取っている

Googleフォームでは、24時間365日の徹底した監視体制が敷かれています。

Googleフォームのようなクラウドサービスはシステムやセキュリティがクラウドサービスのサーバーに依存するため、トラブルが起きてもユーザーからは見えにくいという欠点があります。

その点GoogleフォームをはじめGoogleのサービスは独自のサーバー上で管理され、高度なプログラムやAIによって常時監視されているため、システムやサーバーに異常があった場合はすぐに発見することが可能です。

アカウント管理サポートに力を入れている

GoogleはGoogleフォームをはじめ、ChromeブラウザやGmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、YouTubeなど様々なサービスを展開しています。

各サービスは、1つのGoogleアカウントで紐づいており、1つのサービスで漏洩が起こると他サービスの内容も漏洩する恐れがあるため、問題が起こらないよう強固なセキュリティ体制が敷かれています。

また、セキュリティをより強固にするために、ユーザー側でも設定をしておくと安心です。
以下の設定を確認しておくとよいでしょう。

・アクティビティ管理
・プライバシー管理
・二段階認証
・デバイスロック

システム改修を都度おこなっている

Googleはシステム改修にも力を入れています。

システム改修とは、新しい機能を追加したり、デザインを変えて現状のシステムよりも使いやすい仕様にアップグレードすることを指します。

Googleは日々システム改修をおこない、誰もが使いやすくトラブルが起こりにくい仕様にアップグレードしています。

マルウェア防止している

Googleフォームをはじめ、Googleが提供しているすべてのサービスでマルウェアを防止する機能が搭載されています。

マルウェアとは、不正かつ有害な動作をおこなう意図で構成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称です。

マルウェアが浸入してしまうとアカウントやデータの盗難、書き換え、ネットワークへの不正アクセスが発生する恐れがありますが、Googleではマルウェアを防止しておりマルウェアの浸入を未然に防いでいます。

ソリューションの共有をしている

Googleでは、セキュリティ報告をおこなった人に対するロイヤリティ(報奨金)制度を設けています。

Googleのサービスを使用していて見つけた脆弱性をGoogleに報告すると、一定の条件下であれば報奨金を受け取れるという仕組みです。

Googleは脆弱性を正確に把握することができ、サービス利用者は報奨金を受け取れるため、双方にメリットが多くGoogleサービス全体のセキュリティ向上にも繋がる制度です。

Googleフォームのセキュリティ対策が重要な理由

Googleフォームを使用するうえで、セキュリティ対策が重要な理由についてご紹介します。

情報漏洩のリスクがあるため

Googleフォームで作成される質問項目として、回答者の氏名や住所、電話番号、メールアドレスなど個人情報を含むものが多いです。

そのため、Googleフォームにセキュリティ上の問題がある場合、上記のような個人情報が第三者に漏洩してしまう恐れがあります。

フォーム作成者と回答者を守るためにGoogleフォームのセキュリティ対策はとても重要です。

アカウント情報の流出

Googleフォームのセキュリティリスクが最も大きいものはGoogleアカウントのIDやパスワードの流出です。

GoogleフォームをはじめGoogleドライブやGoogleドキュメントなどのGoogleサービスを使用するためには、Googleアカウントが必要になります。

Googleは60種類以上のサービスを展開しており、そのすべてのサービスを同じID・パスワードで使用することが可能ですが、アカウント情報が流出した場合には利用するすべてのサービスから個人情報などを盗まれる可能性があります。

ユーザーによる設定ミス

第三者ではなく、Googleフォームを作成したユーザーの設定ミスにより、Googleフォーム内の情報が流出してしまうというリスクもあります。

Googleドームで作成したフォームの設定を間違ってしまい、ユーザーが他の情報を閲覧できる状態にあり、個人情報が流出してしまったというケースです。

Googleフォームのセキュリティに頼るだけでなく、利用者は設定に関してもしっかりと調べ知識を付けておく必要があります。

データベース改ざんのリスクがあるため

個人情報が流出するとデータベースを改ざんされてしまうリスクもあります。
データベース改ざんとは、データベースを本来の形とは異なった形式や内容に変更されてしまうことを指します。

例えば注文フォームのデータベースが改ざんされてしまった場合、注文者に商品やお知らせが届かないなどの二次被害が起こる恐れもあります。

回答者の信頼損失を避けるため

Googleフォームに入力された情報の漏洩や改ざんが起こってしまうと、Googleフォームに回答をしてくれた回答者からの信頼が失われてしまいます。

もしも情報漏洩、改ざんが起こってしまったフォームが企業の注文フォームであった場合顧客からの信頼が失われ、企業の製品やサービスは売れなくなってしまうでしょう。

信頼の失墜は企業や商品の致命的な損失に繋がってしまうため、避ける必要があります。

トラブルを収束させるための費用発生を避けるため

もしも個人情報の漏洩やデータ改ざん等のトラブルが起こった場合、回答者からの信頼損失の他に、被害状況の調査費用やシステム修復代、被害者に払う損害賠償など、トラブルを収束させるためのコストが発生します。

トラブルの規模が大きければ大きいほどコストも大きくなるため、コストを抑えるためにもセキュリティ対策は重要です。

自分で出来るセキュリティ対策

Googleフォームには高度なセキュリティ対策がおこなわれていますが、よりセキュリティ対策を強固にするためには、Googleに頼るだけでなく自分自身でできるセキュリティ対策をおこなうことも重要です。

自分でできるセキュリティ対策を6つご紹介します。

ファイアウォールを設置する

自分で出来るセキュリティ対策1つ目は、ファイアウォールを設置しパソコンを守ることです。

ファイアウォールとは防火壁という意味の通り、不正なプログラムが浸入しないように壁を作りシャットダウンするセキュリティ対策です。

不正なプログラムは、「ポート」と呼ばれるネットワーク上のルートを通過しますが、ファイアウォールはそのルートに不正プログラム検知システムを設け、悪質なプログラムを遮断してくれます。

WAFを導入する

自分でできるセキュリティ対策2つ目は、WAFの導入です。

WAFとは、Web Application Firewallの略で、ファイアウォールで検知できないような不正プログラムを発見するためのセキュリティシステムです。

サーバーとユーザーがやりとりしているデータをリアルタイムで監視し、蓄積したデータを基に外部からやってきたデータのパターンを解析して悪質なものかどうかを判別し、不正なものだけを遮断する仕組みです。

WAFのメリットは未発見の脆弱性にも対応することができ、攻撃を未然に防いでくれるという点で、ファイアウォールのシステムがより強固になったものがWAFです。

IPSを導入する

自分でできるセキュリティ対策3つ目は、IPSの導入です。

IPSとはIntrusion Prevention Systemの略で、ネットワーク間の不正な通信を未然に排除するためのセキュリティシステムです。
サーバーやネットワークを監視し、不正なアクセスや異常な通信があれば管理者へ通知し、通信をブロックする役割があります。

不正には、Dos攻撃と呼ばれる数秒間に数百というクリックをおこないサーバーを落としてしまうといったものがありますが、IPSはそのような不正を探知して排除し、未然にトラブルを防ぎます。

ファイアウォールでは防ぐことができない不正アクセスを防ぐことができるため、ファイアウォールと併用することで高いセキュリティ効果を期待することが可能です。

また不正な通信を検知し通知するセキュリティシステムをIDS(Intrusion Detection System)と言い、まとめてIDS/IPSと呼ばれることもあります。

GoogleフォームだけでなくWebサイト全体をSSL化/TLS化する

自分でできるセキュリティ対策4つ目は、Webサイト全体をSSL化/TLS化することです。

上記「Googleフォームで行われているセキュリティ対策」の「SSL・TLS化に常時対応している」で説明した通り、Googleフォームはセキュリティ対策としてSSL/TLSをすでに実装しています。

しかし、GoogleフォームだけでなくGoogleフォームを設置するWebサイトにSSL/TLSが施されていないと、情報漏洩のリスクは抑制することができません。

Googleフォームに加えて、Googleフォームを設置するWebサイト全体をSSL化/TLS化することで、Googleフォームページ以外のセキュリティが脆弱なページから情報漏洩を防ぐことが可能になります。

また、サイト全体のセキュリティを向上させるだけでなく、SEO対策としての効力も発揮します。

サーバーを安全に保つ

Googleフォームを安全に使用するためには、Googleフォームを設置するサイトのサーバーを強固にする必要があります。

フォーム内の重要なデータは、サーバーに保管されているためサーバーのセキュリティが甘い場合は情報漏洩の原因に成り得ます。

ファイアウォールやWAF、IPSなどの仕組みを取り入れ安全に保つとよいでしょう。

プライバシーマークを確認する

Webサイトやフォームの作成を自社ではなく、外注する場合はプライバシーマークを取得した事業者を選ぶようにするとよいでしょう。

プライバシーマークとは、個人情報を適切に取り扱っているかどうかを第三者が確認し、一定以上の管理であると認定された証明のようなものです。

プライバシーマークを取得するには、審査を通過する必要があるため、プライバシーマーク付きの事業者はセキュリティに配慮したサービスを提供している可能性が高いと考えられます。

まとめ

Googleが提供するGoogleフォームは、無料で使用できるツールであるにも関わらず、SSL・TLS化に常時対応しており、24時間365日の監視体制が整っている、アカウント管理に力を入れているなど、セキュリティ対策が整っています。

セキュリティ対策が整っているGoogleフォームを活用して、フォームを作成してみてはいかがでしょうか。

また、Googleフォームは無料である以上一定のリスクは伴います。
自分でできるセキュリティ対策をおこなうことで、より安心して使うことができるでしょう。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
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