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Google アナリティクス「時間帯別」の数値確認方法、分析への応用

時間帯別のユーザーアクセス数は、コンバージョン数アップやサイト更新に役立つ重要な指標。時間帯別アクセス数の調べ方やカスタムレポートを活用した時間帯別のアクセス分析方法などサイト改善に役立つ時間帯別のユーザーアクセス数分析方法を解説します。

Webサイトを運営していて時間帯別のユーザーのアクセス数を知りたいと思うことはありませんか?この時間帯別のアクセス数は、Googleアナリティクスを使うことで、確認することができます。

時間帯別のアクセス数が分かれば、アクセス数の多い時間帯に合わせて「記事を投稿するタイミング」や「広告を配信するタイミング」を調整することで、サイトの成果向上につなげることができます。

この記事ではGoogleアナリティクスで、簡単に時間帯別のアクセス数の確認する方法カスタムレポート機能を使ってより詳しく分析する方法について詳しく解説していきます。

Googleアナリティクスで時間帯別アクセス数を把握するメリット

時間帯別のアクセス数を把握するメリットは、「何時頃にサイトを更新すると効果的なのか」が明確になることです。ユーザーがWebサイトにアクセスする時間帯は、ある程度決まっている場合が多いです。

例えば、プライベートや趣味に関する情報を提供するようなサイトであれば、平日の通勤・通学の時間帯や夕方以降の帰宅時間、土日などはアクセス数が集中しやすいです。反対に、学校や会社のある平日の日中は、アクセス数は減少します。

このように時間帯によってアクセス数は変動します。 したがって、ほとんどのサイトにサイト更新に効果的な時間というものがあります。

サイト更新の効果的な時間が分かることで、そのタイミングに合わせて記事を投稿できるようになります。そのため、よりたくさんのユーザーに読んでもらえるようになるかもしれません。このように時間帯別アクセス数を把握することは、効果的な施策を実行するのに役立つのです。

Googleアナリティクスで時間帯別アクセス数を調べる方法

Googleアナリティクスで実際に時間帯別のアクセス数を確認する方法について紹介します。解析する期間によって調べ方が異なります。まず簡易的に、ある特定の1日の時間帯別アクセス数を確認する方法を説明します。

特定の日付の時間帯別アクセス数

日付を特定した一日の時間帯別アクセス数は、サマリーから簡単に確認できます。 まず、Googleアナリティクスを開きます。 左のメニューから「ユーザー」をクリックし、「概要」を選択します。 ユーザーサマリーが表示されるので、折れ線グラフの右上にある「時間別」をクリックすると時間別のデータを見ることができます。 デフォルトではユーザー数の折れ線グラフが大きく表示されていますが、下の小さなグラフをクリックすると、各指標の時間ごとの数値を確認できます。 (赤枠の部分がクリップカップルになっており、クリックすると大きく表示されるグラフが変化します。) ユーザー以外に、新規ユーザー、セッション、ユーザーあたりのセッション数、ページビュー数、ページ/セッション数、平均セッション時間、直帰率を折れ線グラフで確認できます。

カスタムレポートを使って時間帯別アクセスを分析する方法

ある1日の中でのアクセスの増減は簡単に見られますが、実際に知りたいのはもう少しマクロで見た傾向ですよね。それらのデータを把握するためには、カスタムレポートの活用がおすすめです。

カスタムレポートについてはGoogleアナリティクス「カスタムレポート」の使い方・分析の活用法で詳しく解説しています。

カスタムレポートの作成

カスタムレポートとは、表示するデータを自分で指定することで、思い通りのレポートを作成できる機能です。時間別データの平均を見たりもできるので、傾向の把握に向いています。 また、カスタムレポートを作成することで、ほかの指標を掛け合わせて計測することもできます。 カスタムレポートの作成する手順を説明していきます。 Googleアナリティクスの左のメニューから「カスタム」をクリックし、「カスタムレポート」を選択します。 [+新しいカスタムレポート」]から新規のカスタムレポートを作成していきます。 カスタムレポートの作成画面が表示されます。 [タイトル]は、今後使用する際にわかりやすいようなものを任意で設定します。 今回は時間帯別アクセスなので「自社サイト時間帯別アクセス数」などがいいでしょう。 続いてレポート内容を入力していきます。 [名前]はレポートタブ名として使われます。「時間別」 など、任意の名前を入力します。[種類]は、デフォルトの状態のままで「エクスプローラ」が選択されているかを確認します。 [指標グループ]は、[+指標を追加]をクリックすると様々な指標が表示されるので、選択して追加します。まずは全体の傾向を把握するために、一般的によく使われるは「セッション数」や「ページビューPV数」、「ユーザー」など追加するといいでしょうします。 [ディメンションの詳細]は、[+ディメンションを追加]をクリックし表示されたディメンションの中から選択して追加します。 今回の場合は、「時」を追加します。 [フィルタ]の設定はオプションです。今回は特に設定する必要はありません。

[ビュー]については、カスタムレポートを適用するビューの範囲を「このアカウントに設定されている全てのビュー」または「1個のビューを選択」から選択します。

ここまでの入力を終えて、[保存]をクリックするとカスタムレポートの作成は完了です。

カスタムレポートの確認

作成したカスタムレポートは、左カラムの「カスタム」内のをクリックし「カスタムレポート」から確認することができます。 グラフには、追加した指標の時間別の平均が表示されます。 グラフの下に表示される表には、時間ごとのセッションやページビュー数など、指標グループで選択した指標のデータが表示されます。 このレポートを使えば、平均してどの時間のアクセスが多いのか、少ないのかを一覧化できます。

特定の期間の同じ時間のアクセス数

先にご紹介したレポートは、各時間帯を比較するレポートでした。次にご紹介するのは、ある期間の同じ時間帯を指定し、その時間帯のユーザー行動などを比較できるレポートです。 一定期間の同じ時間帯を比較したい場合、セグメントを使います。 セグメントとは、セッションもしくはユーザー単位で絞り込みをかけられることのできる機能です。セグメントを利用することで自分の必要な情報のみを分析することができます。

カスタムレポートを作成してアクセス数を計測する方法では、その期間の平均のみが表示されますが、セグメントを作成することで時間帯を指定して日ごとにアクセス数を表示できます。そのため、他の日と比較することができます。 また、短期間と長期間の両方で使用することができます。

セグメントを作成する

セグメントを追加する方法を説明します。 メニューから「オーディエンス」を選択し、概要をクリックしてレポート画面を開きます。 グラフの上にある「+セグメントを追加」をクリックします。 続いて表示された画面の[+新しいセグメント]をクリックします。 右の項目から「条件」を選択します。 「[Flashのバージョン」]と表示されているプルダウンをクリックして「時」を選択。不等号が「=」になっているか確認し、横にある空欄には、計測したい時間を「0~23」の数字で入力します。 わかりやすいセグメント名(「◯時台のアクセスデータ」など)を入力し、最後に「保存」をクリックするとセグメントの作成は完了です。ユーザーサマリーを確認すると、指定した期間の同じ時間帯の計測結果が表示されます。 さらに、ほかの時間帯を指定したセグメントを追加することで、同じ期間のアクセス数を時間帯ごとに比較することもできます。やり方は、同じように新しいセグメントを作成し、同時に選択して表示させるだけです。

ほかの指標と掛け合わせて分析する

時間帯別のデータをほかの指標と組み合わせることで、より効果的にユーザーの動きを把握することができます。

掛け合わせる指標を追加する方法

指標を追加するレポートは、時間帯別アクセス数を調べるために作成したレポートにタブを追加する形で作成します。

「カスタム」から「カスタムレポート」を選択してタブを追加したいカスタムレポートの右側にある「操作」のプルダウンから「編集」を選択します。

カスタムレポートの編集画面が表示されます。 [+レポートタブを追加]をクリックします。 [種類]は、「フラットテーブル」を選択 [指標]は、時間帯別のみのレポートと同様に「セッション」や「ページビュー数」などを入力します。[ディメンション]には、時間帯別のみのレポート作成時に選択した「時」と掛け合わせたい指標を追加します。 どのような指標の掛け合わせができるか、いくつかの掛け合わせを紹介していきます。

曜日別

「時間帯別」に「曜日別」を掛け合わせることで、同じ時間帯であっても曜日ごとにどのようにユーザーの動きが異なるかを把握できます。仕事や学校がある日とない日、一般的に次の日が休みである金曜日と土曜日とそれ以外の曜日、それぞれの差を比較できます。

ディメンションに「曜日の名前」を追加して、設定完了です。 ディメンションを選択する際に「曜日の名前」を選択すると「Sunday,Monday…」と曜日が文字で表示されますが、「曜日」を選択すると日曜日を「0」として「0,1,2…」と表示されてしまいます。、選択する際には注意してください。

デバイスカテゴリ

時間帯別のデータに「デバイスカテゴリ」を掛け合わせることで、ある時間帯に、パソコン・タブレット・モバイルのうちどのデバイスから多くアクセスされているかを把握することができます。

例えば、アクセス数の集中している時間帯で、特にモバイルからのアクセスが多い場合、その時間帯にメルマガを送信することでより多くのユーザーに閲覧してもらえる可能性があります。 デバイスを判別するためには、ディメンションに「デバイスカテゴリ」を追加します。 モバイルからのアクセスはプライベートの利用、パソコンからのアクセスはビジネス利用が主体である可能性が高いです。 アクセスしている時間帯と照らし合わせて、デバイスを確認することで、サイトを閲覧しているユーザーがどの様な目的を持っているかを想定するのに役立てられます。

Googleアナリティクスで時間帯別のアクセス数を分析してサイト運営に生かそう

時間帯別にアクセス数を確認する方法は以下の3つです。 ①Googleアナリティクスの「概要」から確認する方法 ②カスタムレポートを作成して確認する方法 ③セグメントを作成して確認する方法 それぞれを使い分けることで、よりわかりやすいデータを見ることができます。

例えば、「確認したい期間が一日だけ」の場合はGoogleアナリティクスの「概要」から確認する方法を、「特定の時間を日ごとに比較したい」場合にはセグメントを作成する方法、「それ以外の場合にはカスタムレポートを作成する方法が最適です。

また、カスタムレポートを作成する際にほかの指標を追加することで、より詳細なデータを確認できます。サイトを閲覧しているユーザーの情報を時間帯別に確認し、サイト運営に活かしてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご意見・ご要望などございましたら、
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minweb編集部(株)セルリア

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