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記事タイトルECサイトを構築する10のCMS-特徴・選ぶポイント徹底比較-
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/electronic-commerce-cms/
記事タイトルECサイトを構築する10のCMS-特徴・選ぶポイント徹底比較-
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POINTこの記事をざっくり言うと
EC構築のCMSはECサイトの目的にあったものを選ぶ
EC向けCMSはオープンソース型とパッケージ型2種類
有名CMS10個を厳選し、特徴を比較
ECサイトを構築する際にCMSを利用すれば、HTMLやCSS、PHPの知識がなくてもECサイトを制作することができます。
しかし、CMSは種類が多く、ECサイト向けのものでもかなりの数があります。
「早くECサイトを作りたいけれど、どのCMSがいいのか分からない」
このように悩んでいる担当者の方もいるかと思います。
CMSを選ぶ時に気をつけなければならないのが、「ECサイトの規模・目的に合ったものを選ぶこと」。
例えば、海外ユーザー獲得を視野に入れたECサイト(越境EC)を構築するなら、多通貨に対応しているCMSや多言語対応が可能なCMSが必要です。
また、サイト内の階層が多いECサイトの場合は、大規模なECサイトでもサーバーダウンが起きにくいCMSであることが欠かせません。
このように、CMSの機能は構築だけでなく、今後のサイト運営に関わってきます。
そこで自社にあったものをしっかり選べるよう、今回の記事では10のおすすめEC向けCMSの特徴をまとめます。
ECサイト構築に使われるCMSに求められる機能
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略称で、Webサイトを構築するためのプラットフォームです。CMSは種類が豊富で、ブログやECサイトといった目的や用途に特化したCMSもあり、備わっている機能がそれぞれ異なります。
ECサイトの場合、必要な機能は大きく分けて2つ。
実際にお客様が目にして商品を見たりしたり注文するために必要なフロント機能(販売機能)と顧客や注文の情報を処理して管理してECサイトの運営を助けるためのバック機能(管理機能)です。
以下はフロント機能とバック機能の詳細です。
●フロント機能(販売機能)
商品一覧・詳細・検索機能(商品の説明文、在庫などの詳細情報、一覧ページなど)
会員登録・マイページ機能(ログイン機能、注文履歴、退会処理など)
カート機能(注文処理、お届け先設定、決済方法選択など)
決済機能(決済情報入力など)
●バック機能(管理機能)
顧客情報管理(顧客情報一覧、検索など)
商品・在庫管理(商品画像、在庫有無、商品レビューなど)
受注入金・出荷管理(受注情報受付、対応状況管理など)
ユーザー分析機能(アクセス解析、SEO対策など)
実際にECサイトを運営していくには、他にも様々な細かい機能が必要となります。
したがって、CMSを使ってECサイトを構築するには適したものを選ぶ必要があります。
ECサイトでCMSを使うメリット・デメリット
メリット
・HTMLといった専門知識がなくてもECサイトを作成、運用できる
・デザインや情報を一括で変更・更新することができるため、ECサイト全体の一貫性を保つことができる。
・同時に複数の管理者でECサイトを運営していくことができる。
・ECサイトのバックアップが簡単にできる。
CMSを使うことで、専門知識がなくともサイト構築ができるのはもちろん、デザインに一貫性を持たせられたり複数の管理者で運営できたりと、効率よくECサイトを運営できる点が大きなメリットです。
デメリット
・専門知識を必要としなくとも、CMSの機能を学習する必要はある。
・テンプレートでのデザインになるため、細かい部分のデザイン変更はできない可能性がある。
・他のECサイトからのCMSへの移行は難しい可能性がある。
大きなデメリットとしては細かい部分のデザイン変更がむずかしいことです。細かい部分まで作りこむ場合は、やはり専門的な知識が必要になります。
EC向けCMSには2種類に分けられる
EC向けCMSは、オープンソース型とパッケージ型の2種類に分けられます。
オープンソース型CMSとは
ソースコードが公開されており、誰でも利用できるCMSを指します。
代表的なものでいえばWebサイト制作でおなじみの「WordPress」です。
オープンソースの場合、ライセンス費用がかからず無料で利用できます。
テンプレートや拡張機能を使えばデザインやシステムも変更していくことも可能です。
無料で使用できることから、ECサイトにかかるコストが安くなる傾向があることがメリットとして挙げられますが、保守運用が保証されておらず、バグ等の不備が発生した際は自分で対処しなくてはならないというリスクもあります。
パッケージ型CMSとは
ベンダーが開発した独自のCMSです。使用するためには、ライセンスを購入し自社のサーバへインストールします。
パッケージの場合、ある程度作り込まれたプログラムを使ってサイトを構築しますので、楽に制作できます。また、サイトの保守運用が会社から保証されている点もメリットとしてあります。
ただし、予算が必要となることがデメリットです。大中規模のECサイトに向いています。
ECサイト構築におすすめの10のCMS
ECサイト向けのCMSを厳選して10個紹介します。
それぞれのCMSの特徴、どんな企業・ECサイトに向いているかをまとめましたので、EC向けCMSを選ぶ際の参考にしてください。
EC-CUBE
●EC-CUBEのポイント
・国内向けのECサイト構築向けCMS(オープンソース)
・デザインが思い通りに制作できる
・カスタマイズ性にも優れている
・使い方に困った時、簡単に調べられる
・制作会社に依頼しやすい
日本で開発されたオープンソースのEC向けCMSです。
国内のECサイトのCMSではトップシェアを持っており、日本の国内でECサイトを運営していくことにマッチした機能が豊富に揃っています。
プラグイン(拡張機能)やデザインテンプレートも多いため、カスタマイズ性もあります。
また、約5万人のユーザーコミュニティーがあり、有志の勉強会などの活動がおこなわれています。
EC向けの制作会社の中にはEC-CUBEを扱う会社が多く、サイト改善なども依頼しやすい状況にあります。
ECオープンプラットフォームEC-CUBE
Magento
●Magentoのポイント
・越境ECに最適なCMS(オープンソース)
・世界的にトップシェアを誇る
・多言語に対応
・細かい部分まで制作できる
・使いこなすために英語スキルが必要
アメリカで開発されたオープンソースのEC向けCMSです。
世界のECサイトのCMSではトップシェアを持っており、多言語対応やグローバル決済といった、世界各国に向けてのECサイト運営にマッチした機能が充実しています。
越境ECと呼ばれる海外販売の出来るECサイトの運営に適しています。
またデザインのテンプレートが充実しており、細かな作り込みが可能となっています。
日本語サポートはあるものの、使いこなすためにはある程度の英語力が必要とされ、日本国内で扱っている制作会社が少ないことには注意が必要です。
Best eCommerce Software for Selling Online | Magento
Welcart for WordPress
●Welcart for WordPressのポイント
・国内向けのECサイト向け
・WordPressを運用している企業におすすめ
・日本での運用にぴったりなプラグインが豊富
・WordPressの知識が必要
凡用CMSで世界トップシェアを持つWordPressに、ECサイト機能を追加するCMSです。
日本企業が開発したため、国内ECサイト運営に適した多くの機能を追加することができます。
WordPressの特徴としてデザインテンプレートが充実していて、編集も簡単なことや、利用者が多いため参考にできる情報量が多いことがあげられます。ただし、WordPressの自体も扱える方がよいです。
ECサイト for WordPress Welcart.com
Zen Cart
●Zen Cartのポイント
・越境EC向けのCMS
・多言語・多通貨に対応
・HTMLやPHPの基礎知識が必要
ドイツで開発された「osCommerce」というCMSから派生し、アメリカで開発されたオープンソースのEC向けCMSです。
高機能で、多言語・多通貨に対応しており、越境EC構築に向いています。
ただテンプレートによるデザイン管理や初期設定には、HTMLやPHPの基礎知識が必要です。
Zen Cart Support – Zen Cart™ –
ecbeing
●ecbeingのポイント
・国内の45%のシェアを誇り、1200サイトで使用されているCMS
・マーケティング支援もおこなっている
・国内のCMSだが越境ECでも活用できる
・楽天・Yahoo!・Amazon等のモールと連携できる
国内でトップシェアを持ち、1200サイトの構築・運営実績を持つパッケージ型CMSです。
業界最大手であり今までの実績も多いため、案件ごとに柔軟で最適な構築を提案しています。
堅牢なセキュリティに加えて、売上アップのためのマーケティング施策に力を入れて取り組んでいる点が特徴としてあげられます。
初期費用はかかるので、ある程度のECサイト規模を見込む大手中堅企業向けと言えます。
ecbeing
Orange EC
●Orange ECのポイント
・EC-CUBEがベースになったCMS
・大規模アクセスでもアクセスが安定
・越境ECやオムニチャンネルなどにも対応
・大手中堅企業向け
EC-CUBEをベースにしたパッケージ型のCMSです。
大中企業向けのパッケージで、高い提案力を生かした柔軟性のあるECサイト構築を特徴としています。ECサイト構築からオムニチャネル化、B2Bなど様々なパッケージを持っています。特にオムニチャネルやO2O案件に強みを持っています。こちらも初期費用はかかるので、ある程度のECサイト規模を見込む大手中堅企業向けです。
ECサイト構築パッケージ EC-ORANGE
CS-Cart
●CS-Cartのポイント
・オープンソースのEC向けCMS
・多言語・多通貨に対応
・有料パッケージあり
・小・中企業向け
ロシアで開発されたオープンソースのEC向けCMSです。
多言語・多通貨に対応しており国内外の決済会社や配送会社に対応しているので越境ECサイト構築に強みを持っています。
特徴的な点は、基本的にオープンソースで無料ながら有料パッケージ版も扱っている点です。
有料パッケージの価格帯も低く設定されているため、小・中企業向けとも言えるでしょう。
CS-Cart
Commerce21
●Commerce21のポイント
・27言語に対応した越境EC向けCMS
・35,000サイトで使用されている
・大企業で使用されている
大中企業向け、特に大企業導入実績の高いパッケージ型CMSです。
国内EC売上トップ100社の内12社がこのパッケージを採用しています。
価格帯は高いものの、大企業ECサイトの運営を豊富に担ってきた経験があり、ソースコードを顧客に開示しているためフルスクラッチ級のカスタマイズが可能です。
コマース21(C21)
MT Commerce
●MT Commerceのポイント
・PowerCMSと連携
・低価格で導入できるCMS
・プラグインでECサイトが構築できる
・ブログと並行して運営したい企業におすすめ
PowerCMSと連携しているCMSです。PowerCMSを使用している企業はスムーズに導入できるでしょう。
価格が安いのにも関わらず自由にカスタマイズできることから、多くの企業で導入されています。
また、MT Commerceは対応可能な制作会社が多いという強みもあります。
Commerce pack
Drupal Japan
●Drupal Japanのポイント
・国立国会図書館や図書館ポータルサイトに活用されている
・複雑な機能設定がおこなえる
・上級者向けCMS
Drupal Japanは国立国会図書館や図書館ポータルサイトに活用されているCMSです。ECサイトに特化したCMSではなく幅広い使い方ができます。
運用するのに高度な知識が必要ですが、拡張性に優れ、マルチな使い方ができます。
Drupal 日本サイト
まとめ
CMSを選ぶ際に一番大切なことは、
「どんなECサイトにしたいのかというイメージを明確にし、目的にあったCMSを選ぶこと」です。
そのイメージが実現できるCMSを選べば、自社にあったECサイトを構築できるでしょう。
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