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InCopyとInDesignとの違いとは

InCopyとInDesignはそれぞれ用途が異なり、できることや搭載されている機能が全く違います。そのため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。そこでこの記事では、InCopyとInDesignの違いについて解説します。

カテゴリ: InCopy

本記事では、InCopyとInDesignとの違いについて解説します。

InCopyとInDesignの違い

InCopyとInDesignの違いを解説する前に、それぞれのソフトウェアの概要を簡単に確認しておきましょう。

InCopyとは

Adobe InCopyは、Adobeが開発した編集者やライター向けのDTP用のソフトウェアで、テキストの編集やレイアウトの調整に特化したツールです。InDesignと同期して動作し、テキストの編集やレイアウトの調整に使用できます。InCopyは、編集者、ライター、校正者などのテキストコンテンツの作成者に最適なツールです。

InDesignとは

InDesignは、Adobeが開発したエディトリアルデザイナー、グラフィックデザイナー、DTPオペレーター、印刷関係者向けのDTP用のソフトウェアで、雑誌、書籍、冊子、カタログといった紙媒体のデザインワークに特化したツールです。

InCopyとInDesignの関係

InCopyはInDesignとの連携を前提としたツールです。InCopyでは、InDesignで作成されたドキュメントにアクセスし、編集者やライターがテキストを編集したり、写真や図表といった画像を挿入することができます。

両者の違いを比較する前に、その関係性についても確認しておきましょう。

InCopyとInDesignは、ドキュメントファイルのデータをリンクできます。

InDesignで、アサイン(編集者としての権限を与える)を追加したInCopy用のデータを作成することで、InDesignとデータがリンクされたファイルをInCopyで編集できるようになるのです。

共同編集機能

InCopyの大きな特徴は、共同編集が可能になる点にあります。この共同編集機能はGoogleドキュメントやWordのWeb版などで行えるファイル共有と似た機能です。

このように複数人が同じファイルを編集するとデータが重複したり、他の人が編集した箇所を誤って取消してしまったりといったミスが生じるのではないかと心配する方もいるかもしれません。

しかし、InCopyにはチェックアウト・チェックインという機能があり、誰かが編集中(チェックアウト)になっているときに、他の人が編集できない状態になります。

そして編集が完了したらアサインパネルからチェックインを選択すると、他の人が編集できるようになるシステムです。

InCopyが想定しているユーザー像

編集内容に制限がかかるツールなので、前述のように編集者がInDesignを利用している現場では、特に使う必要はないツールです。

しかし、費用的に全てのパソコンにInDesignをインストールできない出版社・編集部が、原稿確認・校正・校閲用のツールとして導入するのにおすすめのツールです。

例えば、実際に編集作業はしないけれども原稿チェック作業はしなければいけない編集長のパソコンにはInCopyのみをインストールしておくといった対応により、ランニングコストを抑えられるでしょう。

また、InCopyは、ライターにとっても便利なツールです。紙媒体をメインに活動しているフリーランスのライターは、InCopyを導入するとクライアントの編集部やデザイナーの作業工数軽減に貢献できるので、さらに活躍の場が広がるかもしれません。

InCopyについてより詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

▷InCopyとは?概要、できること、価格などを詳しく解説

InCopyとInDesignの違い

InCopyとInDesignの違いについて、機能、価格、メリットという3つの要素で比較してみます。

機能

Adobe InCopyとInDesignは、どちらもDTPソフトウェアですが、機能面でいくつか違いがあります。

両者の主な機能を以下の表にまとめましたので比較してみてください。

InCopyの主な機能
  • テキストの編集
  • 画像の簡易的な編集
  • レイアウトの調整
  • コメントの追加
  • オンライン共同作業
InDesignの主な機能
  • テキストの編集とフォーマット
  • 画像の配置と編集
  • レイアウトの作成
  • 印刷のプロパティの設定
  • オンライン共同作業
  • 表・グラフの作成
  • 脚注と注釈の追加
  • 目次と索引の作成

InCopyの使い方について、より詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

▷InCopyの基本的な使い方

想定されるユーザー像

InCopyは、ジャーナリスト、編集者、ライター、校正者などのテキストコンテンツの作成者に最適です。一方でInDesignは、グラフィックデザイナー、フォトグラファー、イラストレーター、ウェブデザイナーなどのプロフェッショナルに最適です。

価格

InCopyとInDesignの違いは以下になります。

InCopyは、単体プランの場合、月々プラン(月々払い)は968円/月、年間プラン(月々払い)は638円/月、年間プラン(一括払い)は6,336円/年、で利用することができます。

InDesignは、単体プランの場合、月々プラン(月々払い)は3,828円/月、年間プラン(月々払い)は2,728円/月、年間プラン(一括払い)は28,776円/年、で利用することができます。

Adobe Creative Cloudコンプリートプランに加入している場合は、InCopyもInDesignも、追加の料金なしで利用可能です。

メリット

InCopyとInDesignについて、それぞれを導入するメリットについて以下の表にまとめました。

InCopyの主なメリット
  • テキストコンテンツの作成が効率的に行える
  • InDesignと同期してデザイナーとライターが同じドキュメントで共同作業を行うことが可能
  • 価格がInDesignよりも安価
InDesignの主なメリット
  • より高度で複雑なレイアウトを作成できる。
  • より多くの機能が搭載されている
  • より高度なデザインを作成することができる

上の表からもInDesignの高度で複雑な機能を除いて、テキスト編集や簡単な画像編集に特化し、ノンデザイナー職の方にも導入しやすいツールであることがInCopyのメリットであることが分かるかと思います。

まとめ

本記事で解説したInCopyとInDesignの違いを正しく理解し、InCopyを導入する際の参考にしてみてください。

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minweb編集部(株)セルリア

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