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記事タイトル3C分析について解説!
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/3c-analysis-commentary/
記事タイトル3C分析について解説!
記事URLhttps://digitor.jp/textbook/3c-analysis-commentary/
POINTこの記事をざっくり言うと
3C分析はマーケティングフレームの1つ
市場環境、競合環境、自社環境の3つの環境を分析
KSF(Key Success Factor:成功要因)の発見が3C分析の目的
3C分析とは
3C分析とはCustormer(市場環境)、Compertiter(競合環境)、Company(自社環境)の3つの環境の頭文字を取ったマーケティングフレーム(分析方法)になります。
この分析方法は経営コンサルタントである大前研一氏が提唱したことで広く知られるようになりました。
主に各環境に含まれる要素として
市場環境・顧客
①業界の市場規模
②市場の成長性
③市場における顧客ニーズ
競合環境
①対象となる競合
②競合の特徴
③競合の業界ポジション
自社環境
①自社の企業理念・ビジョン
②自社の業界ポジション
③自社の経営状況など
以上が含まれます。
それでは3C分析の必要性や目的について解説します。
3C分析の必要性や目的
目的
簡潔に言えば、KSF(Key Success Factor:成功要因)の発見が3C分析の目的と言えます。
外部要因であるCustormer(市場環境)、Compertiter(競合環境)、そして内部要因であるCompany(自社環境)を分析することで自社の強みと弱みを明確化することが可能になります。
必要性
自社の強みや弱み、また外部要因との関係性が見えてくることでマーケティング戦略を施工する際の方向性を明確にする必要があるため。
マーケティング戦略における全体の流れ
3C分析はマーケティング全体としてはマクロ分析の次に位置しています。
マクロ分析では全体的な視点で分析を行いますが、3C分析を含むミクロ分析ではさらに詳細な項目を分析していきます。
しかし、3C分析の中にはミクロの分析方、マクロの分析方どちらも点在しているため混同しないように注意しましょう。
それでは、次項にて3C分析の分析方法を解説していきます。
3C分析の分析方法
分析の手順としては、市場・顧客(Customer)→競合(Competitor)の分析→自社(Company)の分析といった流れで行っていきます。
この順番の理由として、外部要因である市場、顧客、競合を分析していくことで内部要因である自社の分析が行い易いためです。
それでは順番に解説していきます。
市場・顧客(Customer)の分析
この項目で解説する分析方は以下の3つになります。
・マクロ分析(PEST分析)
・ミクロ分析(ファイブフォース分析)
・顧客分析
市場分析にはマクロ分析、そしてミクロ分析と2通りの方法がありますが、マクロ分析では景気や流行など全体的な視点での分析ですがミクロ分析では自社に影響の強い業界の変化などの視点から分析を進めます。
また、顧客の分析についても解説をしていきます。
マクロ分析(PEST分析)
3C分析におけるマクロ分析ではPESTと呼ばれる分析方を活用していきます。
PESTとはPolitics(政治的要因)、Economy(経済的要因)、Society(社会的要因)、Technology(技術的要因)から成る4つのマクロ的要因の総称です。
巨視観点的な分析法と呼ばれており、社会情勢や流行などの抵抗使用のない流れが自社のどの様な影響を及ぼすのかを予測した戦略が重要になります。
ミクロ分析(ファイブフォース分析)
ミクロ分析は微視的分析とも呼ばれ、自社が属する特定の業界によって与えられる影響を分析するものです。
またファイブフォース分析とも呼ばれ、その名の通り自社のビジネスに影響を及ぼす5つの要因が存在します。
・5つの要因
①新規参入業者・・・ 業界に新規参入した企業から自社への影響
②代替品の脅威・・・ 現在の商品やサービスにとって代替の恐れがあるもの
③競合他者・・・ 競合との差、ポジションなど
④売り手の交渉力・・・部品供給などの共有企業がどれくらい利益を圧迫しているのか
⑤買い手の圧力・・・ 買い手の市場の大きさ、買い手がどれほど影響を与えているのか
顧客の分析
マクロ分析やミクロ分析が顧客に及ぼす影響を分析します。
増税や流行、サービスの進化などによる流動の変化を感じ取ることが重要です。
競合(Competitor)の分析
競合分析では競合他社のサービスや製品、またそれにより得られた売り上げや社員数など競合がどの様な状況であるかを分析し、自社のビジネスに生かしていくことが重要になります。
その中で軸となる2つのポイントが「競合他社のビジネス結果」「結果の要因」です。
ではこちらの内容を深掘りしていきます。
競合他社のビジネス結果
ビジネス結果においては競合他社の売り上げや利益率、市場でのシェアなどビジネス上で明確にされている成果を参考にします。
また、店舗ごとの売り上げや客単価なども指標の一部となります。
結果の要因
競合他社のビジネス結果がどのようにして得られたかを分析する項目になります。
営業方法や製造工程、販売ルートやカスタマーサポートなどあらゆる面から要因を洗い出すことで自社に活かせる点や発展のためのマーケティング戦略に繋がります。
こういったマーケティングを「ベンチマーキング」と言います。
自社(Company)の分析
自社分析ではこれまで行った市場分析や企業分析を基に、自社のマーケティングを進める工程に入ります。
商品・サービスの特徴、売上や顧客数、顧客単価、市場シェア、リソース、資金力、開発力、技術力など様々な角度から自社の強みや弱み、また他者との立ち位置の違いなどを把握していきます。
また、自社分析では希望的観測が入り込む可能性があるため客観的な視点が求められます。
その際に「SWOT分析」と「クロスSWOT分析」が用いられます。
VRIO分析
内部分析に適した分析方法。
事業展開にとって必要不可欠ば経営資源「ヒト・モノ・カネ」に焦点を当て、
・Value(経済価値)
・Rarity(希少性)
・Inimitability(模倣困難性)
・Organization(組織)
以上の4つの切り口から、マーケティング戦略を進めていきます。
前述のファイブフォース分析とは補完関係にあるので、セットで覚えるのがオススメです。
SWOT分析
内外部分析に適した分析方法。
SWOT分析とはStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの観点から自社を分析していきます。
クロスSWOT分析
クロスSWOT分析ではSWOT分析の結果を以下の組み合わせに落とし込むことでさらに有用なマーケティング戦略を導き出します。
・強み×機会:強みを生かして機会を最大化する方法
・強み×脅威:強みを生かして外部の脅威に対処する方法
・弱み×機会:弱点を克服して機会を活用する方法
・弱み×脅威:弱点を克服して外部の脅威に対処する方法
事例
それではこれまでの解説を踏まえた上で、3C分析を効果的に使用していると思われる事例を紹介していきます。
任天堂の例(ゲーム業界)
Custormer(市場、顧客)
:コロナ禍による巣篭もりの影響、国内外でのゲーム需要の増加
Competiter(競合他者)
:ソーシャルゲームの普及、クラウドゲームの台頭、コア層を狙ったゲームが広がる
Company (自社)
:人気キャラクターの確立、Switchのロングヒット、IP(知的財産)の収入も多い
以上の分析により、ダウンロードコンテンツなどソーシャルゲーム層にも馴染みのあるシステムの開発やIPによるグッズ販売などを活用することで今後もゲーム業界のトップに位置することが予想される。
ZOZOTOWNの例(アパレルECサイト)
Custormer(市場、顧客)
:市場規模が1兆7000億円を越す、好む服装は年代によって異なる
Competiter(競合他者)
:競合としては「SHOPLIST」や「夢展望」、力を入れているのは特定ジャンルのみ
Company (自社)
:知名度が高く、様々なジャンルのアイテムを扱っている、サービス内容の柔軟な変化
ZOZOTOWNではサービス形態を柔軟に変えていくという強みや商品ジャンルの豊富さを武器に競合ECサイトの弱点に上手く切り込みました。
この様に市場と競合の状況を上手く利用することも重要なポイントになります。
3C分析のポイント、注意点
分析の手順は顧客、市場、競合(外部環境)→自社(内部環境)の順に行う
外部環境を把握することによって、自社の特徴や方針が見えてくるため順序を間違えると効果的な分析にはなりません。
事実ベースで分析を進める
希望的観測などの主観的な見識が入ってしまうと正確性に欠けてしまうため、数値や現状などの事実ベースを客観的に分析していくのが重要です。
対策としては複数人での作業や見直しなどが効果的です。
スムーズな分析を心掛ける
顧客ニーズや市場などは常に流動しているため、分析に長く時間を費やしていると現状 と異なる分析結果人ってしまいます。 大まかな状況把握と素早い戦略への適用が求められます。
まとめ
今回は3C分析をテーマにマーケティング戦略を打ち出すまでの流れをご紹介しました。
3C分析は情報調達に時間がかかる点や実際の稼働を見ないと予測が難しいといった点がネックになってきますが、自社が市場をどの様に動いていけばいいかを考えながら取り組んでみて下さい。
また、今回ご紹介したSWOTや5Fなど様々なフレームワークを活用してみて下さい。
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