Internet Explorerのサポートが正式に終了

セルリア編集部 2022.06.17

日本時間の2022年6月16日、Internet Explorer・通称IEのサポートが正式に終了しました。サポート終了に際して様々な反応がありました。

Internet Explorerが衰退した理由

Internet Explorer(通称IE)は、Microsoftが開発したWebブラウザ。
今ではWebブラウザと聞くとGoogle Chromeが主流ですが、2000年代の初め頃は、Webを利用するほとんどの人が使用していました。
そのため、一般家庭はもちろん、企業や自治体でもIEが積極的に使用されていたのです。

しかし、年代が進むにつれてIEには弱点が出てきてしまいました。
それがセキュリティの脆弱性です。

インターネットの黎明期だったIEは規格がとても古かったため、多様化するサイバー犯罪に対応することができなかったのです。これをカバーするために、Microsoftは様々なアップデートを施してきたものの、最終的には新しいWebブラウザ「Microsoft Edge」ができたこともあり、サポートの終了が発表されました。

Internet Explorerのサポートが終了したことの反響

通常、Webサイトを制作する際、HTML5やCSSなど共通の言語を使用すれば、使用するWebブラウザが異なっていても正しく表示されます。
しかし、MicrosoftはHTMLやCSSといったプログラミング言語を使用することなくWebサイトを表示できるようにするために、独自の拡張機能を施していました。
IEで正しく表示できるように設定しなければならない手間が発生していたため、Web制作業界ではサポート終了を喜ぶ声も上がっています。

しかし、一方で「困った」という声も上がっています。
IEの拡張機能に頼ったWebサイトは、他のWebブラウザでは正しく表示されないため、改修が必要となります。
Microsoftは前からサポート終了を呼びかけていたものの、なかなか改修が追いつかないところもあるようです。

特に、行政や地方自治体のWebサイトはIEに対応しているものが多く、サポート終了に戸惑いを隠せていません。

しばらくはMicrosoft Edgeの「IEモード」を

日本時間の2022年6月16日をもって、IEのサポートは正式に終了しました。
ただ、もうしばらくIEが必要という場合はMicrosoft Edgeの「IEモード」が利用できます。
こちらも2029年には終了してしまう予定ですが、改修が間に合っていなくても利用することができるのでお困りの方は利用してみてはいかがでしょうか。

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Internet Explorerのサポートが正式に終了

                           
セルリア編集部 2022.06.17

日本時間の2022年6月16日、Internet Explorer・通称IEのサポートが正式に終了しました。サポート終了に際して様々な反応がありました。

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Internet Explorerが衰退した理由

Internet Explorer(通称IE)は、Microsoftが開発したWebブラウザ。
今ではWebブラウザと聞くとGoogle Chromeが主流ですが、2000年代の初め頃は、Webを利用するほとんどの人が使用していました。
そのため、一般家庭はもちろん、企業や自治体でもIEが積極的に使用されていたのです。

しかし、年代が進むにつれてIEには弱点が出てきてしまいました。
それがセキュリティの脆弱性です。

インターネットの黎明期だったIEは規格がとても古かったため、多様化するサイバー犯罪に対応することができなかったのです。これをカバーするために、Microsoftは様々なアップデートを施してきたものの、最終的には新しいWebブラウザ「Microsoft Edge」ができたこともあり、サポートの終了が発表されました。

Internet Explorerのサポートが終了したことの反響

通常、Webサイトを制作する際、HTML5やCSSなど共通の言語を使用すれば、使用するWebブラウザが異なっていても正しく表示されます。
しかし、MicrosoftはHTMLやCSSといったプログラミング言語を使用することなくWebサイトを表示できるようにするために、独自の拡張機能を施していました。
IEで正しく表示できるように設定しなければならない手間が発生していたため、Web制作業界ではサポート終了を喜ぶ声も上がっています。

しかし、一方で「困った」という声も上がっています。
IEの拡張機能に頼ったWebサイトは、他のWebブラウザでは正しく表示されないため、改修が必要となります。
Microsoftは前からサポート終了を呼びかけていたものの、なかなか改修が追いつかないところもあるようです。

特に、行政や地方自治体のWebサイトはIEに対応しているものが多く、サポート終了に戸惑いを隠せていません。

しばらくはMicrosoft Edgeの「IEモード」を

日本時間の2022年6月16日をもって、IEのサポートは正式に終了しました。
ただ、もうしばらくIEが必要という場合はMicrosoft Edgeの「IEモード」が利用できます。
こちらも2029年には終了してしまう予定ですが、改修が間に合っていなくても利用することができるのでお困りの方は利用してみてはいかがでしょうか。

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