InstagramがInstagram Reelsを発表 TikTokの競合となるツールでユーザーを囲い込む

セルリア編集部 2020.08.07

SNSとして不動のユーザー数を誇るFacebookが、アメリカ時間の8月5日にInstagramの新機能「Instagram Reels」を公開。中国の人気SNS「TikTok」の競合となるツールとなっています。

短い動画を配信できる「Instagram Reels」

もともとInstagramでは、フィード・ストーリー・IGTVのそれぞれで、動画の投稿・共有が可能でした。
しかし、フィード投稿では加工やエフェクトができなかったり、ストーリーでは15秒ごとに動画が区切られてしまう、IGTVは1分以下の動画を投稿できないといった些細な「使いにくさ」がありました。

今回、追加された新機能・Instagram Reelsは、フィード・ストーリーなどを使った動画共有における「使いにくさ」をカバーしたものとなっています。
機能的には15秒ほどの動画を共有というシンプルなものですが、撮影した動画にエフェクトを入れたり、大手レーベルの音楽を使用することもできます。

TikTokを意識した機能

15秒の短尺動画の共有と言えば、真っ先に思い浮かぶのが「TikTok」。
今や日本でも、10代を中心に人気を集めており、主要なSNSの1つとされています。

今回リリースされたInstagram Reelsは非常にTikTokを意識したものとなっており、ユーザーを囲い込みたいというFacebookの姿勢が伺えます。

背景にある「TikTok」の規制

先日、アメリカのトランプ大統領は「TikTokが中国のスパイアプリではないか」ということを指摘した上で、「Microsoftなどが9月15日までにTikTokを買収できなければ、アメリカ国内でのTikTok使用を禁止する」ことを発表したばかり。

Facebookは、TikTokの中止を検討しているタイミングで新機能追加の発表をした形になりました。
やはりその背景には、ユーザーを囲い込む目的だけでなく、各国が抱いている「TikTokのスパイアプリ疑惑」があるのではないかと思われます。

TikTokと同様の機能を持つサービスが提供されるようになってことで、ますますアメリカ国内でのTikTok使用禁止の動きが高まることも考えられるでしょう。

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InstagramがInstagram Reelsを発表 TikTokの競合となるツールでユーザーを囲い込む

                           
セルリア編集部 2020.08.07

SNSとして不動のユーザー数を誇るFacebookが、アメリカ時間の8月5日にInstagramの新機能「Instagram Reels」を公開。中国の人気SNS「TikTok」の競合となるツールとなっています。

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短い動画を配信できる「Instagram Reels」

もともとInstagramでは、フィード・ストーリー・IGTVのそれぞれで、動画の投稿・共有が可能でした。
しかし、フィード投稿では加工やエフェクトができなかったり、ストーリーでは15秒ごとに動画が区切られてしまう、IGTVは1分以下の動画を投稿できないといった些細な「使いにくさ」がありました。

今回、追加された新機能・Instagram Reelsは、フィード・ストーリーなどを使った動画共有における「使いにくさ」をカバーしたものとなっています。
機能的には15秒ほどの動画を共有というシンプルなものですが、撮影した動画にエフェクトを入れたり、大手レーベルの音楽を使用することもできます。

TikTokを意識した機能

15秒の短尺動画の共有と言えば、真っ先に思い浮かぶのが「TikTok」。
今や日本でも、10代を中心に人気を集めており、主要なSNSの1つとされています。

今回リリースされたInstagram Reelsは非常にTikTokを意識したものとなっており、ユーザーを囲い込みたいというFacebookの姿勢が伺えます。

背景にある「TikTok」の規制

先日、アメリカのトランプ大統領は「TikTokが中国のスパイアプリではないか」ということを指摘した上で、「Microsoftなどが9月15日までにTikTokを買収できなければ、アメリカ国内でのTikTok使用を禁止する」ことを発表したばかり。

Facebookは、TikTokの中止を検討しているタイミングで新機能追加の発表をした形になりました。
やはりその背景には、ユーザーを囲い込む目的だけでなく、各国が抱いている「TikTokのスパイアプリ疑惑」があるのではないかと思われます。

TikTokと同様の機能を持つサービスが提供されるようになってことで、ますますアメリカ国内でのTikTok使用禁止の動きが高まることも考えられるでしょう。

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