Instagramは10代に有害?正しく建設的に使うには?

セルリア編集部 2021.09.17

現地時間の9月14日、国際的な影響力を持つアメリカの経済新聞「Wall Street Journal」にて、Instagramが10代女性に有害であることをFacebookが認識していた、という記事を発表しました。
日本でも多くのユーザーに活用されているInstagramがなぜ有害なのか、正しく使うにはどうすれば良いのかを考察します。

「Wall Street Journal」に掲載された内容

「Wall Street Journal」の記事では、Facebook社内の調査部門が2019年と2020年におこなった調査資料を通じて、Instagramが10代女性に有害であることをFacebookが認識していたと述べています。

「Wall Street Journal」が発表した調査資料によれば、調査対象となっていた10代女性の約3割がInstagramを見て「自分の体型について気分が落ち込む」と回答していました。

写真をメインとしたSNSであるInstagramでは、風景やモノの写真だけでなく、人物を写したコンテンツも多く、それらを目にしているうちに、摂食障害やうつ病の原因となってしまうのではないかということが、Facebookの内部調査でも危惧されています。
特に10代は多感な時期でもあるので、ほかの世代に比べて影響を受けやすいのではないかということも記事では述べられています。

[参考]
Instagramは多くの若者にとって有害との内部調査結果をWSJが暴露

ライフスタイルや容姿を重視する傾向があるInstagram

SNSにはそれぞれの色があります。
例えばTikTokであればパフォーマスに重きを置いてますし、Twitterは文章の内容でどれだけいいねが集まるかが左右されます。
しかし、Instagramでは容姿やライフスタイルなど「見栄え」が重要視されている傾向があります。

「インスタ映え」や「フォトジェニック」などの言葉が日本でも流行しましたが、この言葉からもわかるように、Instagramではどれだけ綺麗で見栄えがいいものかが注目されるポイントとなります。

そのため、たくさんいいねを集めている投稿は人が写っているかどうかに関わらず、綺麗な写真や見栄えの良い写真が多いです。

「Wall Street Journal」に対するInstagramの見解

「Wall Street Journal」が発表した記事に対して、限られた調査結果に焦点を当ており、否定的な見方をしていると反論。
ですが、調査内容自体は支持しており、10代がInstagramを使う上で直面している問題を解決するための取り組みの1つであり、今後の運営等に生かしていくことが公式ブログにて発表されています。

[参考]
Using research to improve your experience

Instagramの使い方には気をつけるべき

Instagramには色々な投稿があり、見ている分には楽しいですが、一方でちょっとのつもりが何時間も見てしまったり、魅力的な投稿を見続けた結果、ほかの人の生活と自分の生活を比較して落ち込んでしまうことも少なくありません。
これは10代に限らずどんな世代にも言えます。

また、10代の場合はInstagramをはじめとしたSNSが学校生活や友人関係に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。
例えば、
●友人がほかの人と休日に遊んでいて誘われないと落ち込む
●誕生日のお祝いをInstagramでされなかった
などを気にする方も少なくありません。

Instagramを使う場合はだらだらと見るのではなく時間を決めたり、見すぎていないか意識して使うべきでしょう。

また、お子さんがInstagramを使っている場合は、何かトラブルに巻き込まれていないか、悩み事はないのかなど、親御さんがこまめにコミュニケーションをとって気にしてあげることも必要です。
あまりにも影響を受けすぎている場合やうつ病・摂食障害などの病気の症状が出た場合はやめるよう促したり、医療機関を受診したりしましょう。

正しく使えば楽しいInstagramも、あやまった使い方で病気につながる恐れがあります。
特に10代は影響を受けやすいこともあるので、健全に使えるよう気を配ることも重要です。

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Instagramは10代に有害?正しく建設的に使うには?

                           
セルリア編集部 2021.09.17

現地時間の9月14日、国際的な影響力を持つアメリカの経済新聞「Wall Street Journal」にて、Instagramが10代女性に有害であることをFacebookが認識していた、という記事を発表しました。
日本でも多くのユーザーに活用されているInstagramがなぜ有害なのか、正しく使うにはどうすれば良いのかを考察します。

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「Wall Street Journal」に掲載された内容

「Wall Street Journal」の記事では、Facebook社内の調査部門が2019年と2020年におこなった調査資料を通じて、Instagramが10代女性に有害であることをFacebookが認識していたと述べています。

「Wall Street Journal」が発表した調査資料によれば、調査対象となっていた10代女性の約3割がInstagramを見て「自分の体型について気分が落ち込む」と回答していました。

写真をメインとしたSNSであるInstagramでは、風景やモノの写真だけでなく、人物を写したコンテンツも多く、それらを目にしているうちに、摂食障害やうつ病の原因となってしまうのではないかということが、Facebookの内部調査でも危惧されています。
特に10代は多感な時期でもあるので、ほかの世代に比べて影響を受けやすいのではないかということも記事では述べられています。

[参考]
Instagramは多くの若者にとって有害との内部調査結果をWSJが暴露

ライフスタイルや容姿を重視する傾向があるInstagram

SNSにはそれぞれの色があります。
例えばTikTokであればパフォーマスに重きを置いてますし、Twitterは文章の内容でどれだけいいねが集まるかが左右されます。
しかし、Instagramでは容姿やライフスタイルなど「見栄え」が重要視されている傾向があります。

「インスタ映え」や「フォトジェニック」などの言葉が日本でも流行しましたが、この言葉からもわかるように、Instagramではどれだけ綺麗で見栄えがいいものかが注目されるポイントとなります。

そのため、たくさんいいねを集めている投稿は人が写っているかどうかに関わらず、綺麗な写真や見栄えの良い写真が多いです。

「Wall Street Journal」に対するInstagramの見解

「Wall Street Journal」が発表した記事に対して、限られた調査結果に焦点を当ており、否定的な見方をしていると反論。
ですが、調査内容自体は支持しており、10代がInstagramを使う上で直面している問題を解決するための取り組みの1つであり、今後の運営等に生かしていくことが公式ブログにて発表されています。

[参考]
Using research to improve your experience

Instagramの使い方には気をつけるべき

Instagramには色々な投稿があり、見ている分には楽しいですが、一方でちょっとのつもりが何時間も見てしまったり、魅力的な投稿を見続けた結果、ほかの人の生活と自分の生活を比較して落ち込んでしまうことも少なくありません。
これは10代に限らずどんな世代にも言えます。

また、10代の場合はInstagramをはじめとしたSNSが学校生活や友人関係に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。
例えば、
●友人がほかの人と休日に遊んでいて誘われないと落ち込む
●誕生日のお祝いをInstagramでされなかった
などを気にする方も少なくありません。

Instagramを使う場合はだらだらと見るのではなく時間を決めたり、見すぎていないか意識して使うべきでしょう。

また、お子さんがInstagramを使っている場合は、何かトラブルに巻き込まれていないか、悩み事はないのかなど、親御さんがこまめにコミュニケーションをとって気にしてあげることも必要です。
あまりにも影響を受けすぎている場合やうつ病・摂食障害などの病気の症状が出た場合はやめるよう促したり、医療機関を受診したりしましょう。

正しく使えば楽しいInstagramも、あやまった使い方で病気につながる恐れがあります。
特に10代は影響を受けやすいこともあるので、健全に使えるよう気を配ることも重要です。

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