2021年6月3日、GoogleがTwitterでコアアップデートを発表

Googleは、Google検索の広報担当者が運営するTwitterアカウント「Google SearchLiaison（@searchliaison）」にて次のような発表を行いました。

このツイートでは、
●年に数回行っているコアアップデートを行うこと
●今回のコアアップデートは「June 2021 Core Update」と呼ぶこと
を発表しています。

コアアップデートは検索順位を決定する中核のアルゴリズムを見直すアップデート

Googleの言う「コアアップデート」は正式に言うと「コアアルゴリズムアップデート」のことを指しています。

検索エンジンには検索順位を決定する一連のアルゴリズムがあり、その中でも中核を担うアルゴリズムを「コアアルゴリズム」と言います。

Googleは検索ユーザーにより良い情報を提供するため何かしらのアルゴリズムのアップデートを日々行なっています。
それによって順位の変動は起きますが、劇的に順位が上がる・下がるといったことは基本的に少ないです。

しかし、コアアルゴリズムのアップデートは検索結果を大幅に改善するためのアップデートとなっています。
そのため、コアアップデートが行われると大きな順位変動が見られます。

コアアップデートには事前告知がある

コアアップデートと通常行われるアップデートのもう1つの違いは「事前に告知されるかどうか」にあります。
日々行われているアップデートはその内容もアップデートを行っていることも告知されません。
しかしコアアップデートの場合、2021年6月3日に発表されたツイートのようにコアアップデートを行うことが事前に告知されます。

前回のアップデートは2020年12月

ちなみに、ツイート内にもあるように、コアアップデートは期間をおいて年に数回行われています。
前回行われたのは2020年12月4日で、Googleはこのアップデートを「The December 2020 Core Update」と呼んでいます。

「The December 2020 Core Update」は、年末のアップデートということもあり、クリスマス商戦や年末年始の消費活動に影響すると予想されました。

「June 2021 Core Update」の詳細

「June 2021 Core Update」はすでに行われており、完全なロールアウトには1～2週間程度かかると述べられています。

ここまでは12月に行われたコアアップデートやそれ以前のアップデートと同じです。
ですが「June 2021 Core Update」ではこれまでのアップデートと異なる点があります。

今回のアップデートは２段階構成となっている

Googleはコアアップデートの告知と同時に、6月のアップデートで予定していた改善の一部がまだ準備できていないことを説明しています。

そのため、これまでのコアアップデートと異なり２段階構成にして、来月7月に再びアップデートを行うことが同じく公式Twitterにて説明されています。

「June 2021 Core Update」による影響

まず、「June 2021 Core Update」はコアアップデートなので、来週ごろまで順位に多少の変化が見られることが考えられます。
実際に弊社で順位チェックをしているWebサイトも、先週から今週にかけて順位が20位近く上がったものもあれば、下がってしまったものがあります。

ただ、今回のアップデートで順位が上がっても、２段階構成のアップデートのため7月にはまた変動してしまうことが予想されます。

これはGoogleも説明しており、6月・7月は順位が安定せず変わりやすいことを留意しておくべきでしょう。

「June 2021 Core Update」への対策

「June 2021 Core Update」は２段階のアップデートになっているため、まず6・7月中は順位をコンスタントに計測することをおすすめします。

また、7月にも再びアップデートが行われていることがわかっているので、それに向けてコンテンツの内容を見直すことをおすすめします。
「June 2021 Core Update」に限らず、Googleはユーザーにより良い情報を提供するためにアップデートを行っています。
ユーザーニーズを再度分析し、コンテンツに問題がないかチェックして見ましょう。

コアアルゴリズムアップデートが告知・実施されたらどうすればいい？

コアアルゴリズムアップデートが告知・実施された場合は、運営しているサイトの順位をこまめにチェックすることをおすすめします。
完全なロールアウトまでは1〜2週間かかることが多いため、順位が安定するまでには時間がかかりますが、流入などにも影響を及ぼすことは確かです。
しばらくはGRCなどの検索順位チェックツールを使って経過を観察しましょう。

順位が安定したら、表示順位が下がってしまったコンテンツを洗い出し、一度内容のブラッシュアップを行いましょう。
順位が下がってしまっているということは検索結果画面での露出が少なく流入が落ち込んでしまっているとも言えます。
内容を精査し、ユーザーニーズにあったものに直して再び上位表示を目指しましょう。

まとめ

「June 2021 Core Update」は7月にも引き続き行われるため、Webサイトの運営者やブロガー、アフィリエイターからすればまだまだ気が抜けない状況が続くと思います。
こまめに順位をチェックしてコンテンツのテコ入れを怠らないようにしましょう！