【新型コロナウイルス】企業の広告費についての調査、新たな広告手段を模索
株式会社Grillは新型コロナウイルスの影響を受け、2020年4月の広告宣伝費がどのように変化したのかを企業のマーケティング・広告・広報担当者に向けて調査しました。 63%の企業で広告宣伝費の削減傾向が見られる中、費用対効果が高い新たな手法を模索する企業も出てきています。
この調査では新型コロナウイルスの影響で広告宣伝費が昨年同月と比較して下がった企業を中心にその規模や傾向を調査したものです。
この調査で今後企業が受ける影響や広告宣伝手法の変化などの課題が見えてきました。
INDEX
減少した企業の約32%が広告費を全てストップ
新型コロナウイルスの影響で、回答した企業の約63%が昨年に比べて宣伝広告費が減少したと回答し、変化なしの企業が約30%、逆に増加したと回答した企業は6.6%という調査結果が発表された。
売上減少やそのリスクによるコストカットが行われている。(図1)
Q. 新型コロナウイルスの影響を受けて、
昨年と比較して4月の広告宣伝費はどのような状況でしたか?
約3割が”100%削減”
また、減少した企業の85%以上が去年と比べて半減以上と回答し、約32%の企業が広告費を全て削減したと回答しました。(図2)
Q.(減少した方へ)広告宣伝費はどの程度減少しましたか?
削減傾向が多く見られるのは売り上げ規模が少ない企業
下の図3は広告宣伝費削減を行なった企業を売上別で見たグラフです。
売上1億円以下の企業は約半分の企業が全ての広告費をストップしたと回答。
逆に売上1001億円以上の企業は約13%と少なくなっています。
Q.(減少した方へ)広告宣伝費はどの程度減少しましたか?
オンライン広告よりオフライン広告に減少傾向。イベント・セミナーは大幅な減少傾向が見られる。
(ディスプレイ広告・SNS広告など)オンライン広告の広告宣伝活動費が半減したと回答した企業が80.8%となった一方、(テレビCM・交通広告など)オフライン広告では87.1%と上回る結果になりました。
また、(展示会や記者発表会など)イベントやセミナーの中止などが相次いだ影響もあり、51.7%が全ての広告をストップした。またはせざるを得ない状況になっていることがわかります。(図4)
企業の広告費削減傾向から見えてくる今後の課題とは
図5は広告予算が今後どのように推移していくかを調査したものです。
約60%の企業がさらなる予算削減が求められると思うと回答しています。
しばらく現状の予算が続くと思うと回答した企業と合わせると、約95%の企業が今後も新型コロナウイルスの影響を受け続けるのでは、という予測からくるものであると考えられます。
収束後、売上などが昨年に近づくまでには時間がかかると企業が考えていると推測できます。
また、図6の様に約70%の企業が今までとは違い、更に効率の良い方法で広告を出す必要性を感じています。
様々な種類の広告から企業にマッチした、効率の良い方法を探し実行していくことが今後の課題となる企業も少なくないでしょう。
Q.(減少した方へ)5月以降の広告宣伝に関する方針を教えてください
おわりに
以上の調査から見えてきたのは、売上幅が少ない企業が宣伝広告費に予算を避けなくなってきていうという厳しい現状と、今後は費用対効果の高い広告戦略が以前よりシビアに求められる様になってくるであろう点です。
また、イベントやセミナーなど人が集まる場所での開催ができない、やりにくくなっている現状を見ても、オンラインでの広告宣伝の需要が高まってくると予想できます。
今まで以上に様々な企業がオンラインを使った広告宣伝活動を開始するでしょう。
そこで競り勝つ時期を見極める目が、経営者にとって今まで以上に必要になってくると思います。
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株式会社Grillは新型コロナウイルスの影響を受け、2020年4月の広告宣伝費がどのように変化したのかを企業のマーケティング・広告・広報担当者に向けて調査しました。 63%の企業で広告宣伝費の削減傾向が見られる中、費用対効果が高い新たな手法を模索する企業も出てきています。
この調査では新型コロナウイルスの影響で広告宣伝費が昨年同月と比較して下がった企業を中心にその規模や傾向を調査したものです。
この調査で今後企業が受ける影響や広告宣伝手法の変化などの課題が見えてきました。
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減少した企業の約32%が広告費を全てストップ
新型コロナウイルスの影響で、回答した企業の約63%が昨年に比べて宣伝広告費が減少したと回答し、変化なしの企業が約30%、逆に増加したと回答した企業は6.6%という調査結果が発表された。
売上減少やそのリスクによるコストカットが行われている。(図1)
Q. 新型コロナウイルスの影響を受けて、
昨年と比較して4月の広告宣伝費はどのような状況でしたか?
約3割が”100%削減”
また、減少した企業の85%以上が去年と比べて半減以上と回答し、約32%の企業が広告費を全て削減したと回答しました。(図2)
Q.(減少した方へ)広告宣伝費はどの程度減少しましたか?
削減傾向が多く見られるのは売り上げ規模が少ない企業
下の図3は広告宣伝費削減を行なった企業を売上別で見たグラフです。
売上1億円以下の企業は約半分の企業が全ての広告費をストップしたと回答。
逆に売上1001億円以上の企業は約13%と少なくなっています。
Q.(減少した方へ)広告宣伝費はどの程度減少しましたか?
オンライン広告よりオフライン広告に減少傾向。イベント・セミナーは大幅な減少傾向が見られる。
(ディスプレイ広告・SNS広告など)オンライン広告の広告宣伝活動費が半減したと回答した企業が80.8%となった一方、(テレビCM・交通広告など)オフライン広告では87.1%と上回る結果になりました。
また、(展示会や記者発表会など)イベントやセミナーの中止などが相次いだ影響もあり、51.7%が全ての広告をストップした。またはせざるを得ない状況になっていることがわかります。(図4)
企業の広告費削減傾向から見えてくる今後の課題とは
図5は広告予算が今後どのように推移していくかを調査したものです。
約60%の企業がさらなる予算削減が求められると思うと回答しています。
しばらく現状の予算が続くと思うと回答した企業と合わせると、約95%の企業が今後も新型コロナウイルスの影響を受け続けるのでは、という予測からくるものであると考えられます。
収束後、売上などが昨年に近づくまでには時間がかかると企業が考えていると推測できます。
また、図6の様に約70%の企業が今までとは違い、更に効率の良い方法で広告を出す必要性を感じています。
様々な種類の広告から企業にマッチした、効率の良い方法を探し実行していくことが今後の課題となる企業も少なくないでしょう。
Q.(減少した方へ)5月以降の広告宣伝に関する方針を教えてください
おわりに
以上の調査から見えてきたのは、売上幅が少ない企業が宣伝広告費に予算を避けなくなってきていうという厳しい現状と、今後は費用対効果の高い広告戦略が以前よりシビアに求められる様になってくるであろう点です。
また、イベントやセミナーなど人が集まる場所での開催ができない、やりにくくなっている現状を見ても、オンラインでの広告宣伝の需要が高まってくると予想できます。
今まで以上に様々な企業がオンラインを使った広告宣伝活動を開始するでしょう。
そこで競り勝つ時期を見極める目が、経営者にとって今まで以上に必要になってくると思います。