アフターコロナの就活事情。採用強化の職種を公開

セルリア編集部 2020.05.22

新型コロナウイルスの影響で、全体的に新卒・中途問わず求人数の低下、停滞がみられますが、その中でも求人が増加している職種も存在します。 今回、研究職、技術職、開発職、専門職などの理系プロフェショナルの採用を中心とした採用プラットフォームを提供している株式会社アスタミューゼはの約60万件の求人データを分析した結果を使用し、具体的にどのような職種が求められているのかを考察します。

前年3月比 新規求人数の変化

新規求人は全体的に減少傾向にある

厚生労働省が発表した一般職業紹介状況のデータを確認してみます。
全体的に新規求人数は減少傾向にあり、特に人と密接に関わる事が予想される職業は新規求人数の低下の度合いが顕著に表れています。


出典:厚生労働省 令和2年3月職業別一般職業紹介状況
画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

求人を出す余裕がない職業は減少傾向が顕著に

技術者別にみた専門的・技術的職業の新規求人のデータを見てみても、全体的に減少傾向がある。
特に影響を受けている医療現場は危機的状況が現在も続いており、手が回っていないと推測できます。
また、イベント中止や広告費が全体的に減少傾向にある影響か、デザイナーなどエンターテイメントに近い場所にある職種も新規求人数の低下が大きくなっています。


出典:厚生労働省 令和2年3月職業別一般職業紹介状況
画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

しかし、職業別にみたグラフの管理的職業の項目と技術者別にみたその他の項目は前年と比べて求人数が増加しています。

新型コロナウイルスの影響でテレワークやオンライン会議が主流になると、どうしても今までとは違う意識を持って仕事に取り組む必要があることや、環境に変化についていくため。また、終息後のスタートダッシュを早く切りたい企業から、最新の技術を持った人材やそれをまとめる管理職の需要が高まってきていると推測できます。
では、具体的にどのような職種の需要が高まってきたのでしょうか。

需要が増加している職種

アスタミューゼ株式会社の成長領域ごとにまとめた職種別の求人数のデータを紹介します。
終息後、どのような商品、サービスの需要が増えるかを想定し、その需要に応えられるだけの供給力を求めている職種と言い換えることも可能です。


画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

考えられる2つの要因

⒈既存の成長領域の通常通りの増加傾向

下の方に記載されている職種のほとんどが、新型コロナウイルス発生前から需要が増えると見込まれていた最新技術を行使するのに必要な職種だと推測される。
自動運転システムや5Gの通信技術、それに伴った部品や設備設計は従来通り増加傾向にあります。昨年の台風などで多くの地域で水害が起こった影響もあり水関係のインフラの整備も増加している。

⒉環境の変化から拡大した成長領域の求人数の増加

テレワークやオンライン会議は意図せず通信業界やそれに伴ったアプリ開発、またそれを使用する人間の意識の改善に大きな変化をもたらしている。
大多数の人間が、オンラインを使用した新しいワークスタイルに少なからず影響されている。
オンライン通話アプリ「Zoom」の株価上昇や、過去記事で紹介したLINEの多人数通話に関してのアップデートInstagramのオンライン決済に関するアップデートYoutubeの簡易広告無料制作ツールの公開などの動向から見ても明らかです。

おわりに

需要と供給のバランスは大きく捉えれば表裏一体と考えられます。
どこかの需要が低くなれば、必ず高くなっている場所や時期がやってきます。
新規求人数が減少しているということは求職者が増えていると考えられるので、このデータを参考に効率よく求人を見つけてもらえればと思います。

今は、多数の人間をしっかりとまとめられるリーダーや管理、新しい技術を持った技術者などが注目されています。

終息後、より我々の人生便利にする様々な新しいサービスが生まれます。
世界的なこの危機的状況から脱却を少しでも早めようと誰もが考え行動していると考えてよいでしょう。

自分の技術や得意な事がどのようなタイミングで需要が生まれるかを考察する努力が、今の就活に大きな変化をもたらすことは間違い無いでしょう。

画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

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アフターコロナの就活事情。採用強化の職種を公開

                           
セルリア編集部 2020.05.22

新型コロナウイルスの影響で、全体的に新卒・中途問わず求人数の低下、停滞がみられますが、その中でも求人が増加している職種も存在します。 今回、研究職、技術職、開発職、専門職などの理系プロフェショナルの採用を中心とした採用プラットフォームを提供している株式会社アスタミューゼはの約60万件の求人データを分析した結果を使用し、具体的にどのような職種が求められているのかを考察します。

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前年3月比 新規求人数の変化

新規求人は全体的に減少傾向にある

厚生労働省が発表した一般職業紹介状況のデータを確認してみます。
全体的に新規求人数は減少傾向にあり、特に人と密接に関わる事が予想される職業は新規求人数の低下の度合いが顕著に表れています。


出典:厚生労働省 令和2年3月職業別一般職業紹介状況
画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

求人を出す余裕がない職業は減少傾向が顕著に

技術者別にみた専門的・技術的職業の新規求人のデータを見てみても、全体的に減少傾向がある。
特に影響を受けている医療現場は危機的状況が現在も続いており、手が回っていないと推測できます。
また、イベント中止や広告費が全体的に減少傾向にある影響か、デザイナーなどエンターテイメントに近い場所にある職種も新規求人数の低下が大きくなっています。


出典:厚生労働省 令和2年3月職業別一般職業紹介状況
画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

しかし、職業別にみたグラフの管理的職業の項目と技術者別にみたその他の項目は前年と比べて求人数が増加しています。

新型コロナウイルスの影響でテレワークやオンライン会議が主流になると、どうしても今までとは違う意識を持って仕事に取り組む必要があることや、環境に変化についていくため。また、終息後のスタートダッシュを早く切りたい企業から、最新の技術を持った人材やそれをまとめる管理職の需要が高まってきていると推測できます。
では、具体的にどのような職種の需要が高まってきたのでしょうか。

需要が増加している職種

アスタミューゼ株式会社の成長領域ごとにまとめた職種別の求人数のデータを紹介します。
終息後、どのような商品、サービスの需要が増えるかを想定し、その需要に応えられるだけの供給力を求めている職種と言い換えることも可能です。


画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

考えられる2つの要因

⒈既存の成長領域の通常通りの増加傾向

下の方に記載されている職種のほとんどが、新型コロナウイルス発生前から需要が増えると見込まれていた最新技術を行使するのに必要な職種だと推測される。
自動運転システムや5Gの通信技術、それに伴った部品や設備設計は従来通り増加傾向にあります。昨年の台風などで多くの地域で水害が起こった影響もあり水関係のインフラの整備も増加している。

⒉環境の変化から拡大した成長領域の求人数の増加

テレワークやオンライン会議は意図せず通信業界やそれに伴ったアプリ開発、またそれを使用する人間の意識の改善に大きな変化をもたらしている。
大多数の人間が、オンラインを使用した新しいワークスタイルに少なからず影響されている。
オンライン通話アプリ「Zoom」の株価上昇や、過去記事で紹介したLINEの多人数通話に関してのアップデートInstagramのオンライン決済に関するアップデートYoutubeの簡易広告無料制作ツールの公開などの動向から見ても明らかです。

おわりに

需要と供給のバランスは大きく捉えれば表裏一体と考えられます。
どこかの需要が低くなれば、必ず高くなっている場所や時期がやってきます。
新規求人数が減少しているということは求職者が増えていると考えられるので、このデータを参考に効率よく求人を見つけてもらえればと思います。

今は、多数の人間をしっかりとまとめられるリーダーや管理、新しい技術を持った技術者などが注目されています。

終息後、より我々の人生便利にする様々な新しいサービスが生まれます。
世界的なこの危機的状況から脱却を少しでも早めようと誰もが考え行動していると考えてよいでしょう。

自分の技術や得意な事がどのようなタイミングで需要が生まれるかを考察する努力が、今の就活に大きな変化をもたらすことは間違い無いでしょう。

画像引用:アスタミューゼ株式会社 プレスリリース

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