ウェビナーとは?ウェビナーツールの選び方とおすすめのツール10選

DISITOR編集部

感染症の影響により対面でのセミナー開催が難しくなったことで、近年「ウェビナー」がとても注目されています。

ウェビナーとはネット回線を利用したオンライン上で開催されるセミナーのことを指しており、コロナ禍において接触を避けられるだけでなく、
●遠方で開催されているセミナーに参加できる
●会場を借りておこなうセミナーよりも気軽に参加しやすい
●移動費がかからない
といったメリットがあることで参加する人も多く、ウェビナーを開催している企業は増えています。

ウェビナーはツールさえ用意すれば誰でも簡単に開催することができますが、どのようなウェビナーを開きたいかで必要となるツールの内容が異なります。
よって、ウェビナーツールを選ぶときはいくつかのポイントを押さえて選ぶことが大切です。

この記事ではウェビナーツールの選び方とおすすめのツールを紹介します。

ウェビナーとは「ウェブ+セミナー」のこと

そもそも、ウェビナーとはインターネット回線を利用して開催されるオンライン上のセミナーのことを指しています。
ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた言葉となっており、ウェブセミナーやオンラインセミナーと呼ばれることもあります。
人を会場に集めて開催するセミナーよりも
●遠方で開催されているセミナーに参加できる
●会場を借りておこなうセミナーよりも気軽に参加しやすい
●移動費がかからない
といった魅力があり、感染症の影響で大人数で集まることが難しくなったことも踏まえ、ウェビナーを開催する企業は増えています。

ウェビナーの配信方法は2種類

ウェビナーには2種類の配信方法があり、配信方法によってできること・できないことが異なるため、どのような配信方法でウェビナーを開催したいのか考えておくことが大切です。

リアルタイム配信

1つ目が、セミナーをリアルタイムの生放送で配信する「リアルタイム配信」です。
リアルタイム配信では参加者は現在進行形でおこなわれているウェビナーに参加することができます。

リアルタイム配信の場合は参加者と時間を共有しているため、一方的にセミナーの様子を配信するだけでなく、ウェビナーの後に質疑応答をおこなったり、チャットを介して参加者とコミュニケーションをとったりすることも可能です。

録画配信

2つ目が、あらかじめ録画しておいた映像をセミナーとして配信する「録画配信」です。

ウェビナーを好きなタイミングで公開し、参加者は自分のタイミングでセミナーの録画映像を見ることができます。分からない部分やもう一度聞きたい部分は巻き戻して聴くことも可能です。

また、開催側には後から図やスライドショーを導入したり、不要な部分を編集でカットしたりできる魅力があります。

ウェビナーで使用するツールを選ぶポイント

では、実際にウェビナーツールを選ぶときにはどのようなポイントを押さえておくとよいのでしょうか。
ここでは、ウェビナーツールを選ぶときのポイントを5つ紹介します。

リアルタイム配信か録画配信か

ウェビナーの配信方法には、先述したようにリアルタイム配信と録画配信の2種類があります。
自社でウェビナーを開催する際にどちらの方法で配信したいかをあらかじめ決めておき、その方法が可能なツールを選ぶことが大切です。

参加できる人数で選ぶ

次に重要なのが1回あたりのウェビナーに参加できる人数です。
ツールによって、1回のウェビナーに参加できる人数は決まっています。

参加できる人数が少ない場合、参加者が多くてもセミナーを見れる人が少数となるので、満足度低下につながってセミナーから人が離れてしまう恐れがあります。
あらかじめ参加人数がどのくらいかチェックしておき、必要な人数を確保できるツールを選びましょう。

料金プランで選ぶ

ウェビナーの料金プランには無料のものと有料のものがある場合がほとんどです。
ただ、無料の場合は費用がかからないメリットがあるものの、参加できる人数が少なかったり利用できる機能に制限がある場合が多いです。
よって、企業がウェビナーを開催する際には、有料プランを選ぶようにしましょう。

また、有料プランがいくつかある場合は、料金はもちろん参加できる人数や使える機能によって選ぶとよいです。

搭載されている機能で選ぶ

ウェビナーツールには様々な種類があり、搭載されている機能はツールによって異なります。
そのため、ウェビナーを開催する際にどのような機能が欲しいかを事前に考えておき、それに応じたツールを選ぶようにしましょう。

例えば、質疑応答やチャットで参加者とやりとりしたいならアンケート機能やチャット機能、挙手機能が必要ですし、参加者の情報を今後のマーケティングに生かしたいのであれば参加者情報をダウンロードできる機能が欠かせません。

サポート体制の有無で選ぶ

ウェビナーを開催している際、映像トラブルや音声トラブルが生じてしまう恐れもあります。
その際、サポート体制が整っているツールであればすぐに対応してもらうことができるので、不安な場合はサポート体制のあるツールを選ぶとよいでしょう。

おすすめウェビナーツール10選

ここでは、ウェビナー開催におすすめのツールを10個厳選しています。
ぜひ、ウェビナーツールの選定に役立ててください。

Zoom Webinar

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▶︎Zoom Webinar-公式サイト

Zoom WebinarとはもともとWeb会議ツールZoomのことで、Zoomの有料プランに契約するとウェビナーツールZoom Webinarを利用することができるようになります。

Zoom Webinarには、ウェビナー終了後にアンケートを実施できる機能や参加者のデータを利用しているMAツールやCRMツールに連携できる機能、集めた様々なデータをレポートとして出力できる機能などがあり、ウェビナーツールとして非常に充実しています。

Zoom Webinarを利用するためには、月額2,200円のProプラン・月額2,970円のBusinessプラン・月額2,970円のEnterpriseプランのいずれかの有料プランに契約しましょう。

Cisco Webex Events

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▶︎Cisco Webex Events-公式サイト

Cisco Webex Eventsはシスコシステムズ合同会社が提供しているウェビナーツールです。シスコシステムズ合同会社はウェビナーツールの他にWeb会議ツールCisco Webex Meetingsも提供していますが、Cisco Webex Eventsはよりウェビナーの開催に特化したものとなっています。

例えば、セミナーの人気度や影響力によって参加できる人数を増やすことができ、その数は最大で4万人以上となっています。
かなり大規模なセミナーをCisco Webex Eventsでは開くことが可能です。

Cisco Webex Eventsの料金は現時点で公開されておらず、お問い合わせが必要です。

Microsoft Teams

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▶︎Microsoft Teams-公式サイト

Microsoft社が提供しているMicrosoft TeamsはWeb会議ツールとして活用されることが多いですが、ウェビナーツールとして活用しているケースも少なくありません。

Microsoft Teamsには通常の会議ではなくウェビナーを開催できる機能があり、最大で1000人が参加するウェビナーを開催することができます。
また、Microsoft Teamsのウェビナーでは申し込みページを作ることもできるので、1つのツールで申し込みから開催までを済ませることができます。

Microsoft Teamsのプランは無料プランか1ユーザーあたり月額430円で利用できるMicrosoft Teams Essentialsの2種類がありますが、企業がウェビナーを開催するなら有料プランがおすすめです。

また、Microsoftが提供しているグループウェアMicrosoft365に登録していればすでに利用することが可能です。

Cocripo

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▶︎Cocripo-公式サイト

Cocripoは株式会社Innovation X Solutionsが提供するウェビナーツールで、これまで紹介してきたツールと異なり、ウェビナーの開催に特化したツールです。
国産のツールでとにかく使いやすく、国内では7000社以上に導入されています。

ウェビナーのタイトル・概要・開催日時を入力するだけで集客や予約のための募集用ページを作成できる上、当日は参加者にURLを送るだけでウェビナーを開催することができます。
「とにかくウェビナーをやってみたい」「あまりITツールに慣れてない」という企業におすすめです。

Cocripoの料金プランは、月額30000円で利用できる100名までの中規模ウェビナーに最適なビジネスプランと、300名までの大規模ウェビナーにおすすめの月額70000円で利用できるエンタープライズの2種類があります。 2022年10月現在、どちらのプランでも初月無料となっています。

FreshVoice Webinar

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▶︎FreshVoice Webinar-公式サイト

FreshVoice Webinarはエイネット株式会社が提供するツールです。
本来はWeb会議ツールですが、ウェビナーを開催するためのツールとしても活用することができます。

FreshVoice Webinarは自社のサーバにシステムを構築して運用するオンプレミス型のツールとなっており、セキュリティが万全となっています。
また、その他にも、参加者と資料を共有できる・参加者全員でチャットをかわすことができるなど様々な機能が揃っており、ウェビナーの内容によって使い分けることができるようになっています。

FreshVoice Webinarの料金プランは月額16,500円〜のフレッシュボイス・月額88000円〜のLFV(ライト フレッシュボイス)・年額110000円〜のオンプレレンタルプランの3種類があります。
なお、初期費用が別途でかかる上、さらに詳細なプランによっては利用額が変更となる可能性があります。

V-CUBEセミナー

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▶︎V-CUBEセミナー-公式サイト

V-CUBEセミナーとは株式会社ブイキューブが提供しているウェビナーツールです。
大手企業も多く導入しており、とても実績のあるツールとなっています。

V-CUBEセミナーはマルチデバイスに対応したウェビナーツールなので、パソコンはもちろんスマートフォンやタブレットなどからもアクセスすることができます。
より多くのユーザーに参加してもらいたい企業にとっては嬉しい機能です。

また、リアルタイムによる配信のほか、録画配信機能や追っかけ再生機能なども搭載されている上に、ウェビナー中にはアンケートやチャットを送ることもできます。 ウェビナーツールとしては機能がかなり揃っています。

V-CUBEセミナーは、配信スタジオや配信スタッフ込みでだいたい35万円〜利用することができます。

ON24

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▶︎ON24-公式サイト

ON24は海外の各所に拠点を置くON24が提供しているウェビナーツールです。
ウェビナーに特化したプラットフォームとなっており、ウェビナーをマーケティングの軸としている企業におすすめです。

ON24には様々な機能が搭載されており、配信方法をリアルタイムか録画から選べるのはもちろん、参加者とコミュニケーションをとったりする機能やアンケート機能、Q&A機能などが充実しており、ウェビナーの効果を最大限に引き出すことができます。

また、開催できるのはウェビナーだけではありません。
カンファレンスや展示会など様々なデジタルイベントを開催することも可能です。

ON24には利用プランがなく、利用したい場合は別途見積もりを依頼しましょう。

ジンジャーミーティング

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▶︎ジンジャーミーティング-公式サイト

ジンジャーミーティングとはjinjer株式会社が提供しているツールです。
もともとWeb会議ツールとして提供されていますが、最大120名までのWeb会議を開催できることからウェビナーツールとして活用することができます。

ジンジャーミーティングにはテキストチャット機能や投票、スライドショーの機能があり、ウェビナー中に参加者とコミュニケーションをとったり、わかりやすく説明するためにスライドショーを用いたりすることができます。
なお、Web会議のためのツールなので、配信方法はリアルタイムのみとなります。

ジンジャーミーティングは初期費用が22万円で、月額費用は1IDにつき1650円となっています。

ZIKU

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▶︎ZIKU-公式サイト

ZIKUは株式会社ジクウが提供しているツールで、3D展示場を作り出してその中でウェビナーを開催できるツールです。
参加者は自分のアバターを操作してウェビナーを開催している企業のブースにいき、まるで会場にいるかのようにセミナーに参加することができます。

また、ZIKUでは主催者とはもちろん、参加者同士でテキストと音声などを用いたコミュニケーションが取れるのでウェビナーを活発化させることができます。

ZIKUはブースによって費用が異なり、小・中ブースは15万円で大ブースは45万円です。
また、参加者1000人ごとに20万円と初期費用が別途発生します。

YouTubeライブ

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▶︎YouTubeライブ-公式サイト

YouTubeライブとはリアルタイムで配信がおこなえるYouTubeの機能の1つです。
利用するにはYouTubeからパートナーに承認してもらう必要がありますが、基本的に費用がかからないので、できるだけコストを押さえてウェビナーを開催したい企業におすすめです。

また、YouTubeライブにはチャット欄が表示されるため参加者からもらったコメントや意見などを見ながら配信することができます。

セミナーを実施するならウェビナーがおすすめ

●遠方で開催されているセミナーに参加できる
●会場を借りておこなうセミナーよりも気軽に参加しやすい
●移動費がかからない
といったメリットがあることから、近年ウェビナーを開催する企業は多くなっています。
特に、感染症の流行が拡大した後は大人数で集まることが難しくなったため、ウェビナーへの人気は高まっています。

セミナーを開催したいと考えているのであれば、ぜひウェビナーツールを利用して、ウェビナーを開催してみてはいかがでしょうか。