今や動画を投稿して情報を発信することは個人だけでなく企業の間でも一般的になっており、それに伴って動画編集のスキルを持つ人の需要がとても高くなっています。
そのため、「動画編集のスキルを身につけて仕事につなげたい」と考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ただ、動画編集といっても具体的にどんなスキルが必要になるのか明確になっていないですし、どのような学習方法があるのか分からないですよね。
そこでこの記事では、
「動画編集の学習方法が知りたい」
「独学でも動画編集のスキルを身につけることができるの」
「そもそも動画編集ではどんなことが必要なの」
といった疑問やお悩みを解決できるよう、動画編集に求められるスキルや自分に合った学習方法を選ぶコツを解説します。
この記事の目次
動画編集をする際に求められるスキルとは?
そもそも、動画編集をする際にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。
ここでは、動画編集に必要とされる8つのスキルを解説します。
動画の構成を考えるスキル
1つ目が動画の構成を考えるスキルです。
動画の構成とは動画のテーマや大まかな流れのことを指しており、構成によって動画の質が大きく変わるため、動画の構成を考えるスキルは編集する上で欠かせないものとなっています。
例えば、「サッカーが上手くなりたい」と考えている人向けに動画を作る際は、お洒落な練習着を紹介する動画を作るよりも、効果的な練習方法をまとめた動画の方が見てもらえる可能性が高いです。
また、音声と映像だけで伝えるのではなく、要点をまとめたテロップを表示しておく方がより視聴者に情報が伝わりやすくなります。
このように、効果的な動画の構成を考えられるかは動画編集をする上で欠かせないスキルとなっています。
カットのスキル
2つ目がカットのスキルです。
動画に使用する素材の中には、不自然に黙り込んでいるシーンや言い間違いのシーンなど動画に不要なカットすべき場所があります。
動画編集では、必要な部分といらない部分を見極めてカットして、動画全体が不自然にならないようつなぎ合わせることが大切です。
テロップを考えるスキル
3つ目がテロップを考えるスキルです。
テロップがあることで、音声だけでなく視覚的にも内容が伝えやすくなるので、より動画の内容を理解してもらいやすくなります。
また、話している内容をそのまま文字に起こすのではなく、分かりやすく言い換えたり、要点をまとめたり、文字の大きさやフォントを変えたりできればより分かりやすい動画になります。
テロップを挿入する技術はとても難しく、動画編集の案件の中にはテロップの挿入のみを依頼している案件もあり、とてもセンスが問われるスキルとなっています。
BGM・効果音を入れるスキル
4つ目がBGMを入れるスキルです。
音声ばかりの動画は飽きやすく、視聴者が再生を止めないためにはBGM・効果音を挿入することも必要です。
ただし、BGM・効果音を入れすぎてしまうと少ししつこい動画になってしまうので、程よく入れられるかどうかが重要となっています。
テロップを挿入するのと同じくセンスが問われるスキルです。
サムネイルや図を作成するスキル
5つ目がサムネイルや図を作成するスキルです。
動画で情報を発信する際、図やイラストがあればより内容を分かりやすく伝えることができますし、サムネイルが設定されているとどんな動画なのか視聴者にも伝わりやすくなります。
そのため、動画を編集する際にはサムネイルや図を作成するデザインスキルも欠かせません。
カラーグレーディングのスキル
6つ目がカラーグレーディングのスキルです。
カラーグレーディングとは動画の色彩を補正することを指しています。
撮影した場所によっては動画全体が暗くなってしまったり、色がはっきりと見えなくなってしまったりすることがあり、そのまま使うとあまり見栄えが良くない動画になってしまいます。
よって、カラーグレーディング(色彩補正)することでより動画を見やすくすることも編集作業では大切です。
アニメーションのスキル
7つ目がアニメーションのスキルです。
よくYouTubeに上がっている動画を見てみると、文字やイラストが動いたり、動画が切り替わる際にフェードアウトしたりすることがあると思います。
このように動画や文字、写真やイラストに動きをつけることをアニメーションと呼びます。
飽きずに長く見てもらえる動画を作るには、アニメーションをつけることも大切です。
動画編集ソフトを扱うスキル
8つ目が動画編集ソフトを扱うスキルです。
これまで解説してきたカットやテロップ・BGM・効果音の挿入などは全て動画編集ソフト上でおこないます。そのため、動画編集ソフトを扱うことができなければ1本の動画を作りあげることはできません。
動画を編集する際に使用するAdobe Premiere ProやPower Directorといった専門のソフトは初見で扱うのが難しい場合も多く、身につけるのに時間がかかることもありますが、動画編集ソフトを扱うスキルは最も欠かすことができません。
動画編集の方法を学習する方法は大きく2通り
動画編集には、先述したように主に5つのスキルが必要ですが、これらを学習する方法には、
●動画編集のスクールを受講する方法
●本や動画などを使って独学する方法
の2種類があります。
動画編集のスクールを受講する
1つ目の方法が動画編集のスクールを受講する方法です。
動画編集のスキルの需要が高いこともあり、スクールを開講している企業はたくさんあります。例えば、株式会社LIGが提供している「デジタルハリウッド STUDIO by LIG」やDMM.com グループの企業が提供している「DMM WEBCAMP」などは動画編集のスクールとして有名です。
動画編集スクールの形式は主に通学とオンライン講座の2種類に分かれており、スクールによって異なります。
動画編集のスクールを受講するメリット
動画編集のスクールを受講する最も大きなメリットは、動画編集の方法を体系的に学ぶことができる点です。
動画編集のスクールでは、講座ごとに身につけるべきことが明確になっており、受講を進めることで効率よくスキルを身につけることができます。
また、動画編集のプロから直接教えてもらうことができるため、高いスキルを身につけることができることもスクールを受講するメリットとしてあげられます。
他にも動画編集に関係したコネクションが築ける可能性があるのもスクールを受講するメリットです。
動画編集のスクールでは自分と同じく動画編集のスキルを身につけたいと考えている人と知り合うことができるので、スクールに通っている人同士で動画編集に関する最新の情報やおすすめの勉強方法の情報交換ができることもあります。
動画編集のスクールを受講するデメリット
デメリットとして挙げられるのが、受講費用がかかってしまう点です。
スクールによって費用は異なりますが、費用が高い講座の場合は1ヶ月あたり20万円〜30万円、安い講座でも1ヶ月あたり数万円〜十数万円かかってしまいます。
かなり高額な費用が必要になるため、支払いが難しい場合は受講することができません。
なお、スクールによっては分割での支払いに対応していたり、キャンペーンで受講費用が安くなったりすることもあります。
また、スクールに通うとすぐに仕事がもらえると思う方も多いですが、スクールに通ったからといって必ずしも案件を受注したり就職先が見つかったりするわけではありません。
あくまで動画編集スクールは編集のスキルを学ぶ場所であって、仕事を依頼してもらえる場所ではないため受講後は自分で仕事を取ったり就職先を見つけたりする必要があります。
なお、スクールの中にはポートフォリオの制作という形で転職や受注をサポートしてくれるところや求人紹介をしてくれるところもあるので、必ずしもサポートが全くないわけではありません。
本や動画などを使って独学する
2つ目の方法が本や動画などを利用して独学する方法です。
独学の場合は、書籍やYouTubeに投稿されている動画、専門の動画教材を活用して学習を進めます。
本や動画などを使って独学するメリット
独学する方法の最大のメリットは、自分のペースで学習を進められる点です。
スクールだと自分が理解する前にどんどん次の内容になってしまいますが、独学の場合は理解してから次の内容を学習することが可能です。
また、いつでもどこでも学習できるのも魅力です。
スクールの場合は時間が決まっていますが、独学の場合は空いた時間にサッと学習を進めることができます。
さらに費用が安く済ませられるのもメリットの1つです。スクールに通う場合は何十万円もかかってしまいますが、独学の場合は教材代が発生する程度なのでスクールに比べるとかなり費用が抑えられます。
本や動画などを使って独学するデメリット
独学のデメリットとして挙げられるのが、計画をきちんと立てないと学習が進まなくなってしまう点です。
独学はスクールと違ったカリキュラムが設定されていないので、事前に計画を立てて学習を進めないといつまで経ってもスキルが身につかなかったり、モチベーションが維持できず挫折してしまったりすることがあります。
また、体系的な学習が進めにくいのも独学のデメリットです。使用する教材をきちんと選ばないと、全てのスキルを身につけることができなかったり、質の高い動画を作ることができなかったりしてしまいます。
スクールを受講するのと独学どちらが良いか
スクールの受講にも独学にもそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらを選べば良いか迷ってしまいますよね。
ここではスクールを受講するのが向いている人、独学で学ぶのが向いている人を解説します。ぜひ、ご自身に当てはめてどちらが向いているのかチェックしてみてください。
スクールを受講するのが向いている人
まず、効率良く体系的に動画編集について学びたいと考えている人はスクールでの学習が向いています。スクールの場合はカリキュラムがすでにしっかりと組まれているので、手っ取り早く動画編集を体系的に学びたいのであればぴったりです。
次に、独学だとモチベーションを維持するのが難しい場合もスクールでの学習が良いでしょう。独学と異なりスクールは決まった時間に受講する形式なので、モチベーションが低く自発的に学習を進めるのが難しい場合でも、比較的学習を続けることができるようになっています。
また、動画編集を学ぶ人同士でコネクションを築きたいと考えている人にもスクールの受講はおすすめです。独学でもSNSを活用すれば動画編集を学ぶ人同士でコミュニケーションを取ることができますが、コネクションを築きたいのであればスクールに通う方が今後長続きするコミュニケーションが取りやすいでしょう。
独学の方が向いている人
まず、費用をできるだけ抑えたいと考えている人は独学の方がおすすめです。スクールの場合は数十万円ほどの受講費用が発生してしまいますが、独学の場合は無料、あるいは高い場合でも数万円程度で済ませることができます。
次に、自分のペースで学習したい人も独学が適しています。独学の場合は空いた時間に学習ができますし、自分のやりたいように学習できるので理解してから次のステップに進むことが可能です。
動画編集のスクールの選び方
いざ「動画編集のスクールに通おう」と思っても、スクールの数は多くどのように選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないかと思います。
ここでは、動画編集のスクールの選び方について解説します。
動画編集を学ぶ目的を明確にする
まず、大切なのが動画編集を学ぶ目的を明確にすることです。
趣味のために動画編集をしたいのか、それとも動画編集を仕事としていきたいのかによって通うべきスクールは異なります。
例えば、趣味のために動画編集をしたいのであれば転職やポートフォリオの制作のサポートは必要ありませんが、動画編集を仕事としていきたいのであれば動画の編集方法を学べるだけでなく、将来に向けてのサポート体制があるところがおすすめです。
動画編集を学ぶ目的によって適したスクールは異なるので、スクールを決める前に「なぜ動画編集を学びたいのか」についてはっきりしましょう。
スクールの学習スタイルを確認する
動画編集のスクールといっても、スクールに通学するタイプとオンラインで受講するタイプの2種類があります。
それぞれ特徴が異なるので、前もってどのようなスタイルが良いのか絞ってスクールを選びましょう。
通学するタイプのメリット・デメリット
通学するタイプのメリットは、直接プロの動画編集者から教えてもらえるため、分からないことがあった時にその場で聞きやすいことが挙げられます。
オンラインだとどうしても質問しにくいことがありますが、対面の場合は授業後に質問することができるので、分からない部分を放置せず学習が進めやすいです。
また、通学している場合は他の受講生と一緒になることも多いため、直接交流することもあり、コネクションを築くこともできます。
一方デメリットとしては通学の手間がかかってしまうことが挙げられます。
できるだけ通学の手間をかけたくないのであれば、職場に近いスクールや休日に自宅から通うことのできるスクールを選ぶと良いでしょう。
オンラインタイプのメリット・デメリット
オンラインタイプのメリットは好きな場所で受講できる点です。自宅にいたまま動画編集の方法を学んだり、仕事終わりに職場の会議室を借りて学習するといったことも可能なので、移動時間をかけずに済みます。
また、スクールといってもほぼ1人の空間で学習を進められるため、集中しやすい点もメリットとして挙げられます。
対してデメリットには、その場に講師がいないことから質問をしにくいことが挙げられます。何かわからないことがある場合は自分で調べて解決するか、講師に質問ができるチャット機能等を利用する必要があります。
受講料金やコースをチェックする
動画編集スクールの費用はスクールによって異なっており、10万円程度で済むスクールもあれば、20〜30万円するスクールもあります。
動画編集を学びたい場合、受講料金だけでなくパソコンやソフトも揃えなくてはならないので、ある程度スクールにいくらかけられるのか決めてから予算におさまる範囲内でスクールを探しましょう。
また、多くのスクールではいくつかコースが用意されており、コースによって授業の内容や制作できる動画のレベルが全く違います。
最終的にどのレベルまで動画を制作できるようになりたいのかしっかり決めてからそれに合うコースを選びましょう。
口コミや評判をチェックする
通いたい動画編集スクールをある程度絞ったら、口コミや評判をチェックしてみましょう。実際に利用した人の声が書かれているので、どんなスクールなのかより具体的にチェックすることができます。
独学で動画編集を学ぶ際のポイント
スクールではなく独学で動画編集を学ぶ際、なんとなく始めても上手く進めることができません。しっかりとスキルを身につけるためには重要なポイントがいくつかあるので、ここでは独学で動画編集を学ぶ際のポイントを3つ解説します。
自分にあった教材を選ぶ
動画編集を独学する際に最も大切なのが自分にあった教材を選ぶことです。
先述したように、独学する際に使用される教材には本・YouTube・動画教材の3つがあります。
それぞれかかる費用や学習できることが異なるので、自分に合った方法を選ぶと良いです。
本で学ぶメリット・デメリット
動画編集を独学する際に本を活用するのであれば、書籍を見ながら実際に編集を進めていく形になることが多いです。
本の場合は持ち運びができるので、ちょっとした出先の空き時間にもパソコンがなくても動画編集の勉強ができるメリットがありますが、動画に比べると伝わりにくい部分や理解しにくい部分が少なからず出てきてしまうことがあるデメリットがあります。文章や図だけでは分からない際は別途ネットなどで調べると良いでしょう。
なお、動画編集の本といっても色々なタイプの本が出版されているので、本で学ぶ場合にはどんな本を選ぶかが重要です。
初心者の場合は、動画編集を体系的に学べる講座形式の本や、動画編集の基礎から学べるわかりやすい本が良いでしょう。
しかしこういった本ではソフトの詳しい使い方まで解説していないこともあるので、ある程度動画編集へのイメージがついたら別途ソフトの使い方を解説している本を用意して、本を見ながらソフトに慣れていくというのがおすすめです。
また、必要に応じてデザインの本などを買い足してスキルアップを目指すと、より質の高い動画を編集することができます。
ちなみに、本で学ぶ場合はかかる費用が本代だけなのでコストはかなり抑えられます。
YouTubeで学ぶメリット・デメリット
YouTubeで「動画編集 やり方」と検索すると動画編集のコツをまとめた動画がたくさん出てきます。これらを活用して学ぶのも1つの方法です。
YouTubeで学ぶ最も大きなメリットとしては、費用をほぼかけずに学べることが挙げられます。また、動画を流しながら作業できるので、実際に手を動かしながら学べることも魅力の1つです。
さらにYouTubeはパソコンだけでなくスマートフォンからも見れるので、電車やバスでの移動時間や外出先でちょっとした空き時間ができたときにも学習できます。
ただし、編集のやり方をまとめた動画は種類も多く、どれが自分に適しているのか分からないことも多いです。動画を探す際には、「動画編集の何を知りたいのか」を明確にしてから動画を探すと上手く疑問を解決できる動画を見つけることができます。
動画教材で学ぶメリット・デメリット
動画教材とは動画の編集方法を解説した教材です。動画で解説されているので、実際に操作しているのを見ながら学ぶことができるので、より実践的な知識を身につけることができます。
ただし、勉強する際にはパソコンやスマートフォンが必要なので、いつでもどこでも学習ができるとは限りません。
いつまでに何を達成したいのか明確にする
動画編集を独学する際に欠かせないのがモチベーションの維持です。スクールで決まったカリキュラムを受講するのとは異なり、独学の場合は自発的に学習を進めていかなければならないので、モチベーションが維持できないと学習を進めることができません。
実際に動画編集を独学している方の中には、モチベーションを維持できずに挫折してしまう方が少なからずいらっしゃいます。
モチベーションを維持するには、いつまでに何を達成したいのか細かく目標を設定しておくことが大切です。
例えば、
・1ヶ月後までに動画編集の基本的な知識を習得する
・3ヶ月後までに編集ソフトの基本的な部分を扱えるようにする
・半年後までに1本の動画を作成できるようにする
といったように細かく目標を設定することでモチベーションを維持することができます。
アウトプットを重視する
動画編集に関わらず何かを学ぶ際、知識を入れることに重きを置きがちですが、大切なのは学んだ知識を使う(アウトプット)ことです。
よって動画編集でも、知識を蓄えることだけでなく実際に編集ソフトを動かして動画を作成してみることが大切です。
実際に手を動かして動画を作ってみることで学んだ知識を定着させることができますし、新たに知識を深めるきっかけにもなります。
動画編集の学習に必要なもの
動画の編集にはいくつか必要なものがあるので、学習を始める前に揃えておくと良いです。
パソコン
動画編集用にパソコンを用意する場合、ある程度の容量やスペックが必要です。
動画用のデータやソフトはとても重く、普通のスペックだと容量が足りなくなってしまったり、正常に動かなくなってしまったりすることがあります。
編集する動画の質や容量にもよりますが少なくとも以下のようなスペックのパソコンは用意しておきましょう。
●CPU:Core i7
●メモリ:16GB
●SSD:256GB以上
CPUとはコンピューターの中枢を担うデバイスのことで制御・演算をおこなう部分です。とても小さな部品ですが、CPUによってパソコンの性能が大きく変わるため、動画編集用に使用するのであればCore i7が内蔵されたパソコンを選びましょう。
メモリとはCPUが制御・演算をおこなうための場所のようなところで、どのくらいのソフトを立ち上げられるかはメモリの上限に左右されています。
動画編集では、編集ソフトだけでなく再生ソフトや画像を制作するためのソフトなど複数のソフトが使われることが多いので、16GBのパソコンを使うのが良いです。
SSDとは、コンピューターの中でもデータを記憶する部分です。動画編集に使用するデータは重いものも多く、十分な容量がないとデータを保存することができません。できるだけ256GB以上のものを用意しましょう。
動画編集ソフト
次に必要なのが動画編集ソフトです。
動画編集ソフトにも色々な種類がありますが、本格的に動画編集をするのであれば無料のものよりも、内容が充実している有料のものを選ぶと良いです。
月額あるいは年額で費用がかかってしまうデメリットがありますが、収入を得られるようになれば利益をあげられるようになりますし、何より質の高い動画を作るには無料では限界があります。
よく使われる動画編集ソフトとしてはAdobe Premiere ProやPowerDirector365などが挙げられますが、PowerDirector365は初心者向け、Adobe Premiere Proはプロ向けとなっているので、初心者の方はPowerDirector365を使用して、慣れてきたらAdobe Premiere Proを使うのがおすすめです。
また、この2つ以外にも文字やイラストにアニメーションをつけるAfter effectsやMacでの編集に特化したFinal Cut Proなどが使用されることもあります。
さらにこの他にも、サムネイル作成や写真の編集に便利なPhotoshop、図や表の作成に欠かせないIllustratorなども合わせて使用されることもあります。
フリー素材
動画の編集で意外と必要となるのがフリー素材です。
例えば、内容をよりイメージしてもらいやすいよう写真を使う場合、全部を自分で用意するのは難しいですよね。
そういった場合はフリー素材を活用して動画内で使用します。
フリー素材は写真だけでなく、イラストや動画、効果音、BGMなど多岐に渡ります。構成を考えた段階でどのようなフリー素材が必要なのか書き出しておくと編集をスムーズに進めることができます。
なお、フリー素材を使用する際は商用OKかチェックしておきましょう。商用OKでないフリー素材はクライアントに納品する動画や収益を得るための動画には使用できません。
また、商用がOKでも加工が禁止されている場合もあり、いくらフリーで使用おできる素材だからといっても自由にできるわけではありません。
必ず利用規約やライセンスをチェクして、正しい方法で使用するようにしましょう。
学習するための教材
動画編集を学習する際は、教材を揃えておく必要があります。
独学で習得する場合は本や動画などの教材、スクールに通う場合はスクールの教材などを用意して学習できる環境を整えておきましょう。
動画編集の学習にかかる時間
個人差はありますが、動画編集の学習にかかる時間はだいたい100時間〜150時間と言われています。1日3時間の学習時間を確保した場合は2ヶ月半〜3ヶ月、1日1時間の場合は5ヶ月〜6ヶ月くらい必要です。
その上で、勉強したことを生かして仕事にできるようになるまではおよそ1ヶ月〜2ヶ月かかります。
動画編集のスキルはすぐに身に付けられるようなものではないので、まずは無理のない範囲で1日の学習時間を設定してそれを維持していくことが大切です。
また、早くスキルを身に付けたいがために最初から多くの勉強時間を確保しようとする方もいらっしゃいますが、無理をすると返ってモチベーションの低下につながってしまいます。
最初は1日の勉強時間を1時間や2時間程度にして、慣れてきたらどんんどん増やしていくようにすると長く勉強し続けることができます。
動画編集のスキルを身につければ仕事にできる
今や、個人が動画を投稿して収益を得るのも、企業が動画を使って販路拡大やブランディングをおこない利益を生み出すのも一般的になっているため、動画編集のスキルには高い需要があります。
よって動画編集のスキルを身につければ仕事につなげることができるでしょう。
ただし、動画編集の方法を学習するのは難しく、中には挫折してしまう方も少なくありません。
動画編集のスキルを身につけるには、自分に合った方法で学習を進めていくことが大切です。
今回の記事では、動画編集のスクールを受講する方法と本や動画などを使って独学する方法のメリット・デメリットやコツを詳しく紹介しているので、ぜひ動画編集ができるようになりたいという方は参考にしてみてください。