メールマーケティングツールの選び方&おすすめツール10選

DISITOR編集部

マーケティングには様々な手法がありますが、メール配信を通してリードとコミュニケーションをとり、コンバージョンにつなげていく手法をメールマーケティングと呼びます。
特にBtoBビジネスで積極的に活用されており、「メールマーケティングをおこなっていきたい」と考えている企業も多いかと思います。

メールマーケティングを実施する上で欠かせないのが、「メールマーケティングツール」ですがとても数が多く、どのツールがいいのか迷ってしまうことはとても多いです。

そこで今回の記事では、メールマーケティングツールの選び方とおすすめのツールを紹介します。

メールマーケティングとはメール配信でリードに働きかけること

メールマーケティングはリードに対してメールを配信して働きかけ、コンバージョンに繋げるマーケティング手法の1つです。
過去にお問い合わせをした顧客や資料請求をした顧客といった過去に接点があった顧客に対しておこなわれることが多く、各顧客の状況に応じたメールを配信することが特徴です。

BtoCビジネスの場合はメールマーケティングよりもSNSマーケティングの方が積極的におこなわれていますが、ビジネスではメールのやりとりが多いことからBtoBビジネスにおいてはメールマーケティングが積極的におこなわれています。

なお、メールマーケティングにはいくつか種類があるので、以下で簡単に解説します。

●メルマガ(メールマガジン)
同一の内容を多数のリードに対して配信する方法です。BtoBはもちろん、BtoCでも利用されることが多いです。

●セグメントメール/ターゲティングメール
リードを様々な観点でセグメント(区分)して、各属性に応じた内容のメールを配信する方法です。

●ステップメール
複数のメールを段階的に配信する方法で、適切なタイミングで配信することで成約率をアップさせる狙いがあります。

●リターゲティングメール
商品やサービスに興味を持った顧客やすでに利用した顧客に対して配信する方法で、Webサイトへの再来訪を促して再び利用してもらうことが目的です。

メールマーケティングツールの選び方

メールマーケティングには色々な種類がありますが、どれもいちいち手作業でおこなっていてはかなり時間がかかってしまうため、基本的に専用のツールを活用しておこないます。

ただ、メールマーケティングツールといっても色々な種類のツールがあるためどれを選んだら良いか迷ってしまうことも多いかと思います。
そこで、ここではメールマーケティングツールの選び方を解説します。

メール配信に特化したツールかMAツールかを選ぶ

メールマーケティングをおこなうツールは、メール配信ツールとMAツールの2種類に分けることができます。

MAツールとはマーケティング活動の中でも定量化できる部分を自動化できるツールのことで、MAツールの中にはメール配信機能が備わっているものがあります。

どちらを利用するかはコストや目的に応じて異なります。

例えば、
●コストをできるだけかけたくない
●とにかくメールをたくさん配信したい
という場合はメール配信ツールが適しています。
メール配信ツールはMAツールに比べてコストがかかりませんし、単にメールを送るだけであれば配信できる機能さえあれば十分でしょう。

対して、
●セグメントに応じたメールを配信したい
●配信後のリードの行動もチェックしたい
という場合はMAツールが適しています。
MAツールであればメールを配信する機能だけでなく、顧客の行動を記録してセグメントしたり、メールに記載されたURLからWebサイトに訪問があったか確認したりすることが可能です。

配信上限によって選ぶ

メールマーケティングの専用ツールの多くは配信できる数の上限が決まっているものが多く、上限を超えてしまう場合は追加で費用が発生してしまうことが多いです。
よって、ツールを選ぶときは、月にどのくらいメールを配信できるのかチェックして、配信数が足りているものを選びましょう。

配信設定に富んでいるものを選ぶ

先述したように、メールマーケティングといっても配信方法に種類があります。
ツールを使うのであれば、色々な方法で配信できるものを選んだ方がマーケティングの幅が広がります。
そのツールでどのようなことができるのかは欠かさずチェックしておきましょう。

効果測定ができるものを選ぶ

メールマーケティングの効果を簡単に測定できるかもツールを選ぶ上では重要です。
メールマーケティングをおこなう際に作成したメールを配信しても思ったような効果が得られないこともあります。効果が芳しくない場合は、効果測定をおこなって改善していかないとなかなか効果を得ることができません。

例えば、開封率やクリック率をチェックし、集計・分析できるツールであれば、問題点を見つけ出して改善を繰り返していくことでより効果の高いメールを作り出すことができますし、効果の出る配信方法や時間も見つけることができます。

ツールを選ぶときは効果測定が可能かどうかもチェックしましょう。

サポート体制が整っているものを選ぶ

これまでメールマーケティングツールを使ったことがない場合、導入や運用に迷ってしまうことも多いでしょう。
サポート体制が整っているであれば、導入や運用に困ってしまったとしてもサポートしてもらうことができます。
利用面で不安がある場合はサポート体制が整っているツールを選ぶようにしましょう。

おすすめメールマーケティングツール10選

では、実際にどのようなメールマーケティングツールがおすすめなのでしょうか。
ここでは、おすすめメールマーケティングツールを10種類紹介します。

メール配信に特化したツール

まずここではメール配信に特化したツールをご紹介します。

blastmail

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▶︎blastmail-公式サイト

blastmailは株式会社ラクスライトクラウドが提供している、メール配信に特化したツールです。メール配信ツールの中でもシェア率が高くて多くの企業に導入されており、その数は18,000社以上です。

シンプルな設計のツールで誰でも簡単にHTMLメール(カラー文字や画像を用いたメール)を作成することができます。メールマーケティングの中でも、メルマガの配信を考えている方にぴったりです。

また、blastmailにはメールを配信する機能だけでなく、効果測定機能も備わっているため、配信したメールの開封率や開封日時、メール内のURLのクリック率もチェックすることができます。
効果測定で得たデータは今後のメールマーケティングに生かすことができるでしょう。

料金プランはLight・Standard・Proの3種類ですが、登録できるアドレスの数によってさらに細かく分けられています。そのため、できるだけ必要な分だけを払うことが可能となっています。

配配メール

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▶︎配配メール-公式サイト

配配メールは株式会社ラクスが提供している、大手企業をはじめとした9,000社以上に導入されている信頼性の高いメール配信ツールです。

配配メールではよりメールマーケティングの効果を高める機能が備わっています。
まず、挙げられるのがセグメント配信機能です。
リードを年齢や性別などの属性で絞り込むことができるので、各リードに対して適切な内容のメールでアプローチをすることが可能です。

また、配配メールで送信したメールにはメールごとに異なるFromアドレス(差出人)を設定することができるため、リードからの返信があった場合にそのリードの営業担当者が個別にメールを受け取ることができます。

さらに、配配メールでは電話やメール等でコンサルタントによるサポートが受けられるようになっており、不安がある場合は相談できるようになっています。
導入後も安心して使用したい場合は配配メールもおすすめです。

Cuenote FC

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▶︎Cuenote FC-公式サイト

Cuenote FCはユミルリンク株式会社が提供しているメール配信ツールです。
メールを配信する際に独自に開発した配信エンジン(MTA)を使用しており、リードに対して素早くメールを配信できる強みがあります。

また、海外リードへのメールマーケティングにも長けており、日本語以外の言語でメールを作成・配信した場合でも文字化けを防ぎ、正しい内容でアプローチをかけることが可能です。

さらに、Cuenote FCはA外部のシステムと連携できるようになっています。
そのため、すでに別のシステムで会員情報を管理していたとしてもデータを移すことなくメールマーケティングがおこなえるのも魅力です。

他にも、効果測定の機能やABテスト機能など役立つ機能が備わっており、分析を繰り返しながらメールマーケティングがおこなえるでしょう。

MailPublisher

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▶︎MailPublisher-公式サイト

MailPublisherはエンバーポイントホールディングス株式会社が提供しているメール配信ツールです。
まだ、メールマーケティングが一般的でなかった頃から運営されているツールであるため、およその20年があり、そのノウハウを生かした高いメール性能が備わっています。

特に、MailPublisherはとても配信処理性能に優れており、1時間あたり4,100万通のメール配信が可能です。 そのため、中でも多くのリードを抱えている企業におすすめのメール配信ツールとなっています。

また、MailPublisherは設計時にシステム連携を想定して作られているため、MAツールやECサイトのシステム、SNSなとなどマーケティング活動で使用されているあらゆるツール・システムとSFTPやAPIを用いて連携できます。 外部ツールとの連携が可能なので、社内で保管している顧客情報を活用できますし、メールマーケティングで得たデータを他のツールで分析することも可能でしょう。

WiLL Mail

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▶︎WiLL Mail-公式サイト

Will Mailは株式会社サパナが提供しているメール配信ツールです。これまで1800社で導入されており、メディアで取り上げられた実績もあります。

スムーズに使用できるようとても操作しやすい設計になっており、中でもNTMLメールはドラッグ&ドロップだけで作成できるようになっています。
その上、作成したメールをしっかり配信できる高性能配信エンジンも備わっているので、抱えているリードが多い企業でも安心してメールマーケティングがおこなえます。

また、Will Mailには高性能のメール作成・配信機能だけでなく、効果測定機能も備わっていて、メールを配信した分析結果をリアルタイムで集計したり複数のメールマガジンと結果を比較したりすることができます。
ツール上だけでなくGoogleアナリティクスと連携させて分析することもできるので、効果の高いメールマーケティングをおこないたい場合は効果測定機能も利用してみるのがおすすめです。

メール配信が可能なMAツール

次にメール配信が可能なMAツールをご紹介します。

HubSpot Marketing Hub

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▶︎HubSpot Marketing Hub-公式サイト
HubSpot Marketing HubはアメリカのHubSpot社が提供しているCRM(企業と顧客の関係性を構築・管理するためのシステム)であるHubSpotに搭載されているMAツールです。

HubSpot Marketing Hubには様々な機能がありますがその中の1つにメール作成して配信できる機能があります。
直感的な操作でデザイン性の高いHTMLメールを作成できるだけでなく、様々な用途に応じたメールテンプレートが用意されているので、時間をかけず簡単に配信するメールを作成することができます。

さらに、A/Bテスト機能によっていくつかのメールパターンを用意することでより効果の高いメールを作成できたり、アナリティクス機能を使ってメールの効果を分析したりすることもできるので、よりメールマーケティングの効果を高めることができます。

b→dash

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▶︎b→dash-公式サイト

株式会社データXが提供しているMAツールであるb→dashにもメール配信機能が搭載されています。メールマーケティングができるかどうかで選ぶ場合はb-dashの中でも「Marketing Cloud for web」を利用すると良いでしょう。

b-dashはノーコードで扱えるのが特徴で、メール配信機能も他の機能と同様、直感的なマウス操作でメールを作ることができるようになっているので、特別な知識は必要ありません。

また、b-dashではセグメントに分けてアプローチできる機能が備わっており、メールマガジンだけでなく、セグメントメールなども送れるようになっています。
よりターゲットを絞って施策をおこないたい企業にはぴったりです。

さらに、メールマーケティングの結果を可視化できる機能も備わっているので、効果をしっかりチェックして次に生かすこともできます。

SATORI

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SATORIはSATORI株式会社が提供しているMAツールで、SATORIにも様々な機能がありますが、リードナーチャリング機能の一環としてメールを配信する機能とシナリオを設定する機能があります。

メールを配信する機能ではHTMLメールの他、マルチパートのメール(受信者のメールソフト環境に合わせて表示が変わるメール)を送ることができます。
そのため、より高いメールマーケティングの効果が期待できるでしょう。

また、シナリオを設定する機能では、事前にトリガー(開始条件)いくつか設定をしておくだけでステップメールを自動で送信することが可能です。

さらに、SATORIはMAツールなのでメールマーケティングの結果をレポーティング機能で確認することもできます。
より効果の高い施策をうちたい、メールマーケティングを含め、マーケティング活動全般を楽にしたいという方におすすめです。

BowNow

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▶︎BowNow-公式サイト

BowNowはクラウドサーカス株式会社が提供しているMAツールで、これまで多くの企業に導入されてきた実績があります。

BowNowはリードへのアプローチに特化しているMAツールなので、数ある機能の中にはメール配信機能も備わっています。

BowNowのメール配信機能はとても充実しており、HTMLメールやマルチパートのメールを配信できる機能はもちろん、テンプレートからメールを作成できる機能やステップメールを配信する機能も備わっています。

また、メールの配信リストの管理機能も充実しており、リストは常に最新の状態になるよう更新されます。そのため、いちいちステータスを変更する必要がありません。
メールの内容を考えるのに時間を使いたい、施策の内容をじっくり考えたいと考えている方にぴったりのツールと言えるでしょう。

List Finder

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▶︎List Finder-公式サイト

List Finderは株式会社Innovation & Co.が提供しているMAツールです。

List FinderはMAツールですが、HTMLメールの作成をはじめ、配信リストの管理機能、A/Bテスト機能やレポート機能などメール配信ツールに搭載されている機能は基本的に全て揃っており、メールマーケティングツールとして活用しても問題ありません。

また、List Finderには上記で紹介した機能だけでなく、メール配信後にリードがどのような行動をとったのかが把握できるようになっています。
そのため、より購買に近いリードを洗い出すことができますし、新たに効果の高いメールを作成するヒントも得ることができます。

メールマーケティングでコンバージョン率アップを図る

メールマーケティングはBtoBビジネスでは現在でも盛んに行われているマーケティング手法です。
ぜひ、コンバージョン率を挙げたいと考えている企業は、今回ご紹介したツールを使って実践してみてはいかがでしょうか。