オンラインで受験可能な実務に欠かせないIT資格8選

DISITOR編集部

今やオンラインで取れる資格が多くなっており、「オンラインで簡単にIT資格を取りたい」と考えている方もいるかといるのではないでしょうか。
ITパスポートなどの国家試験は指定された試験会場で受験する必要がありますが、民間企業が認定しているベンダー資格であればオンラインで受験・認定が可能な資格も存在します。

ただし、オンラインで受験可能なIT資格の全てが実務や就職活動・転職活動に役立つ訳ではありません。

ここでは、実践できるIT知識を身に付けられて、キャリアップに役立つようなIT資格をご紹介します。

オンラインで受験できるIT資格は限られている

IT業界への就職やキャリアアップに役立つ資格はさまざなものがありますが、実はオンラインで受験できる資格の数は限られています。

IT資格は国家が法律のもとに認定している国家試験と、企業が認定しているベンダー資格がありますが、ITパスポートや基本情報技術者試験などに代表される国家試験はオンラインで受験ができません。

ベンダー資格でも難易度が高いものは指定会場での受験が必須ですし、一次試験はオンラインでの受験ができますが、二次試験は試験会場での受験が必須なものもあります。

オンライン受験はネット環境さえあればどこでも受験できて確かに手軽ですが、オンラインで受験可能かどうかでIT資格を絞ってしまうとかなり数が絞られてしまうので、できるだけ自分のキャリアアップや実務に役立つかどうかで資格を選ぶのが望ましいです。

オンラインで受験できるおすすめIT資格

オンラインで受験できるIT資格はいくつかありますが、知名度があり業界でもよく知られているものだと限りがあります。
ここでは、オンラインで受験できて役立つIT資格を、ITエンジニア向けのものと非エンジニア向けのものに分けて紹介します。

オンラインで受験可能なITエンジニアにおすすめのIT資格

ITエンジニアを目指している方やエンジニアとして知識を深めたい人、キャリアアップを目指している人におすすめの資格です。
全て民間のベンダー資格ですが、業界で知られているものも多いのが特徴です。

HTML5プロフェッショナル認定 レベル1/レベル2

HTML5プロフェッショナル認定は、HTML5やCSS3などのマークアップ言語をはじめ、Webやシステムの開発に欠かせないプログラミング言語であるJavaScriptの基礎やAPIの知識があるかどうかを認定している資格で、LPI-Japanが試験を実施しています。

HTML5プロフェッショナル認定には、マークアップ言語の基本的な内容が問われるレベル1と、JavaScriptの知識やセキュリティ問題などが問われるレベル2の2種類があります。
レベル1には受験資格がありませんが、レベル2はレベル1を合格している必要があります。
▷HTML5プロフェッショナル認定の公式ページはこちら

Linux技術者認定資格「LinuC(リナック)」

LinuC(リナック)は、無料で使えるオープンソースであるLinuxの認定資格で、LPI-Japanが試験を実施しています。
LinuxはOSの開発やサーバ構築に役立つOSなので、LinuCはITエンジニアに欠かせない資格の1つとなっています。

LinuCは、レベル1(LinuC-1)・レベル2(LinuC-2)・レベル3(LinuC-3)と難易度が3つに分かれています。

レベル1(LinuC-1)は物理や仮装環境下でのLinuxサーバの構築・運用に必要なレベルの知識、レベル2(LinuC-2)はLinuxを使ってシステムやネットワークを構築したり運用したりするのに必要なレベルの知識が必要です。
レベル3(LinuC-3)は、試験が分野ごとに分かれていますが、各分野最高レベルの技術力と知識が求められます。

▷Linux技術者認定資格「LinuC(リナック)」の公式ページはこちら

シスコシステムズ 認定資格(アソシエイト/プロフェッショナルのみ)

シスコシステムズ 認定資格は、アメリカの企業シスコシステムズが提供しているネットワーク機器に関する認定資格です。
シスコシステムズが認定していますが、試験の実施はピアソンVUEが担当しています。

シスコシステムズ 認定資格の難易度は、エントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパートの4つに分かれています。
各難易度の中でもさらに複数の試験に分かれており、シスコシステムズ 認定資格だけでもかなりの数の資格がありますが、オンラインで受験できるのはアソシエイト・プロフェッショナルのみとなっています。

▷シスコシステムズ 認定資格の公式ページはこちら

AWS認定資格

AWS認定資格はAmazonが認定している公式の資格です。
AWSとは「Amazon Web Services」の略で、Amazonが提供しているクラウドコンピューティングを活用したサービス(クラウドサービス)を指します。
AWS認定資格を取得すると、AWSを使うための一定の知識があることの証明ができます。

AWS認定資格は基礎コース(1資格)・アソシエイト(3資格)・プロフェッショナル(2資格)・専門知識(5資格)がありますが、全てオンラインで受験可能です。

▷AWS認定資格の公式ページはこちら

OSS-DB Silver/Gold

OSS-DBはオープンソースデータベースシステムに関する資格で、LPI-Japanが実施しています。試験はOSS-DB SilverとOSS-DB Goldの2種類があり、合格するとオープンソースデータベース、特にエンタープライズ領域で利用が広まっている「PostgreSQL」の知識と技術力があることを証明できます。

▷OSS-DBの公式ページはこちら

ITエンジニア以外の職種で役立つオンライン受験可能なIT資格

IT業界ではエンジニア以外の職種もたくさんあり、非エンジニアとして実務経験を積んでいる方にもおすすめの資格があります。
その中でも、資格で身に付けた知識を有効活用できる役立つ資格をご紹介します。

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)

Google アナリティクス個人認定資格は、Googleが無料で提供している解析ツール「Googleアナリティクス」に関する資格です。

資格試験では、アナリティクスの導入からデータの収集方法、設定や管理、データの見方などが問われます。
試験は無料で行われ、Googleアカウントさえあれば受験できます。

Googleは試験を無料で実施しているだけでなく、無料のオンラインアカデミーも実施しています。
オンラインアカデミーの講座はGoogle アナリティクス初級者向けコース・Google アナリティクス上級者向けコースの2種類が用意されているので、試験を受ける前に受講すればより合格に近づけます。

▷Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の公式ページはこちら

Google広告認定資格

Google広告認定資格は、Google広告に関する資格となっています。
こちらもGoogleが認定しています。

Google広告認定資格は、Google 広告の検索広告認定資格・Google 広告のディスプレイ広告認定資格・Google 広告の動画広告認定資格・ショッピング広告認定資格・Google 広告「アプリ広告」認定資格・Google 広告測定認定資格の6つの資格に細かく分けられており、それぞれ証明できる内容は違います。

全て無料で受験できるので、実務の内容に合わせて取得するとよいでしょう。

▷Google広告認定資格の公式ページはこちら

ウェブ解析士資格

ウェブ解析士資格は、一般社団法人ウェブ解析士協会が認定している資格で、アクセス解析やデータ活用などの知識があることを証明する資格です。
WebディレクターやWebマーケターなどの職種に役立つ資格で、難易度はウェブ解析士・上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターの3つがあります。

このうちオンラインでの受験が可能なのはウェブ解析士のみです。
上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターは自宅で受験できない上、レポートの提出や講座への参加などが必要で、試験の難易度も高いです。

▷ウェブ解析士資格の公式ページはこちら

まとめ

IT資格といえど、国家試験はまだまだオンラインでの受験はできず、自宅で受験可能なのは民間の資格(ベンダー資格)の一部になります。
今回は、オンライン資格の中でもITエンジニア向け・非ITエンジニア向けに分けておすすめの資格を紹介しました。
「オンラインで簡単にIT資格を取りたい」という方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。