スキルアップ・転職に役立つマネージメント職におすすめなITの国家資格

DISITOR編集部

開発や運用・保守の現場でITエンジニアを始めとするメンバーの管理やプロジェクトの進行管理、品質担保や現場責任を負っているのがマネージメント職です。
マネージメント職はIT業界の中でも重要な職の1つで、開発・運用・保守などの専門職的な知識はもちろん、プロジェクトやメンバーの管理能力、コミュニケーションスキルなど様々な能力が求められます。

IT資格の中には、マネージメント職に適した能力・知識・スキルがあることを証明できる資格もあり、実務や転職活動に役立てることができます。

マネージメントに関するIT資格

マネージメントに関するIT資格は大きく分けると、国家が認定しているものと、企業が認定しているものの2つに分けられます。

国が試験を実施しているITマネージメントに関する国家試験

国が認定しているIT資格の中でもマネージメント職向けなのが次の4つ。
●ITサービスマネージャ
●プロジェクトマネージャ
●システム監査技術者
●ITストラテジスト

4つとも経済産業省の所管法人である「情報処理推進機構」が認定しています。
情報処理推進機構がおこなっている資格試験の難易度はレベル1〜レベル4にまで分類されていますが、どれもレベル4に相当する「高度情報処理技術者試験」に分類されています。

とても難易度と専門性が高い資格ですが、対外的評価が高い特徴もあります。

ITサービスマネージャ試験(SM)

そもそもITサービスマネージャは主に運用・保守に関わる職種で、システムの運用管理チームのリーダーとして正常に動かせるよう管理したり継続的なシステムの改善を実施する、障害が発生した際の対応を指揮したりするなどの業務を担当しています。

そのためITサービスマネージャ試験は、ITエンジニアの中でも運用の管理責任者が対象となっていますが、キャリアアップを目指しているITエンジニアやシステムアーキテクトに合格した人など受験しています。

試験内容はITサービスに関する専門知識からシステムの監査や実務経験を活かした審査まで幅広く問われます。

現在試験は4月(春季)におこなっており、試験時間50分の午前Ⅰ・40分の午前Ⅱと、試験時間90分の午後Ⅰ・120分の午後Ⅱの4つに分かれています。
午前の試験はマークシート方式、午後は記述・論述となっています。

▷ITサービスマネージャ試験(SM)の公式ページはこちら

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャは別名PMとも呼ばれる職種で、システムやWeb、アプリなどの責任者として開発の企画や工数の見積もり、メンバーの確保やプロジェクトの進捗管理などを行います。

すでにプロジェクトマネージャとして経験を積んでいる人のほか、ITエンジニアからキャリアアップしたい人、ITの管理職に興味を持っている人などが受験しています。

試験の内容はプロジェクトのマネジメントに関する設問が中心で、プロジェクトの立ち上げ・計画・管理・実行に欠かせない知識があるかどうかが問われます。

現在試験は10月(秋季)におこなっており、試験時間50分の午前Ⅰ・40分の午前Ⅱと、試験時間90分の午後Ⅰ・120分の午後Ⅱの4つに分かれています。
午前の試験はマークシート方式、午後は記述・論述となっています。

▷プロジェクトマネージャ試験(PM)の公式ページはこちら

システム監査技術者試験(AU)

システム監査技術者とは、独立した立場から情報システムの監査を行う職種です。
提供されている情報システムに対し、どんなリスクがあるのか分析を行ったりコントロールを検証したり、改善を勧告したりするなど、システムの専門家として調査などを行います。

システムの監査や評価を行う立場であるシステム監査技術者の試験なので、システムの監査に関することはもちろん、情報システムや組込みシステム、通信ネットワークに関する基礎知識が必要です。

現在試験は10月(秋季)におこなっており、試験時間50分の午前Ⅰ・40分の午前Ⅱと、試験時間90分の午後Ⅰ・120分の午後Ⅱの4つに分かれています。
なお、午前の試験はマークシート方式、午後は記述・論述となっています。

▷システム監査技術者試験(AU)の公式ページはこちら

ITストラテジスト試験(ST)

ITストラテジストとは、企業の経営戦略を練り、打ち出した経営戦略を元に業務を最適化できるIT技術の策定やシステムの改善・開発を担当する職種です。
ITで課題解決するITコンサルティング的な視点と、経営者的な視点の両方が必要となるため、ITエンジニアやITコンサルティングとしての経験や知識が必要な職種です。

そのため、ITストラテジスト試験も非常に難易度が高く、合格するにはITエンジニアにも匹敵する専門的な知識と経営に関する専門的な知識が必要です。

現在試験は4月(春季)におこなっており、試験時間50分の午前Ⅰ・40分の午前Ⅱと、試験時間90分の午後Ⅰ・120分の午後Ⅱの4つに分かれています。
午前の試験はマークシート方式、午後は記述・論述となっています。

▷ITストラテジスト試験(ST)の公式ページはこちら

民間企業が行なっている試験

ITのマネージメント資格には国家試験の他に、企業が認定している民間資格(ベンダー資格)もありますが、国家試験と同様とても難易度が高いものが多いです。

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)試験

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)は日本の団体が行なっている試験ではなく、アメリカのプロジェクトマネジメント協会・PMIが認定している、プロジェクトマネージャ(PM)の能力を証明する資格です。

PMP資格はIT業界だけでなく様々な業界からも注目されており、PMとしてスキルを可視化したい、転職に役立てたいという場合に最適です。

ただ、以下の条件を満たしていないと受験ができません。
●4年制大学卒業に相当する資格を持っている
●最低でも36か月のPM経験があること
●プロジェクトを指揮する立場として4500時間にわたる実務経験

4年制大学卒業に相当する資格を持っていない場合は以下の条件になります。
●高校卒業に相当する資格を持っている
●最低でも60か月のPM経験があること
●プロジェクトを指揮する立場として7500時間にわたる実務経験

▷PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)試験の公式ページはこちら

プロジェクトマネジメントアソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A™)

プロジェクトマネジメントアソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A™)は一般社団法人日本PMO協会が認定しているプロジェクトマネジメントに関する資格です。

IT業界だけでなく、幅広い業界を対象としており、名刺や履歴書に記載できる、全て受講から受験まで全てオンラインなので自宅にいたまま取得できるなどのメリットがあります。

実務経験がなくても受験することはできますが、指定の教材での学習が終了してからの受験となるので、受ける際にはNPMO認定教材での学習が必要です。

▷プロジェクトマネジメントアソシエイト認定資格(NPMO認定PJM-A™)の公式ページはこちら

PMOスペシャリスト™認定資格(NPMO認定PMO-S™)

PMOスペシャリスト™認定資格(NPMO認定PMO-S™)もプロジェクトマネジメントアソシエイト認定資格と同じく、一般社団法人日本PMO協会が認定しています。
こちらもIT業界だけでなく、幅広い業界に対応している資格で、オンラインで取得することができます。

ランクアップ制度があり、PMOスペシャリスト(★)に合格すると、PMOスペシャリスト(★★)™に進むことができます。

実務経験がなくても受験することができますが、PMOスペシャリスト™認定資格も受験する前に指定の教材で学習する必要があります。

▷PMOスペシャリスト™認定資格(NPMO認定PMO-S™)の公式ページはこちら

まとめ

IT資格の中には、マネージメントに関わる資格があります。

ただ、マネージメントに関わるIT資格では、マネージメントの知識はもちろん、ITエンジニアに匹敵するIT知識や経営に関わる視点などが必要となるので、難易度・専門性共に高いのが特徴です。

そのため、ITのマネージメント職を目指している場合はいきなり資格を取るのではなく、ある程度実務経験を積むことを優先することをおすすめします。