自社に合った請求書管理ツールの選び方&おすすめ請求書管理ツール10選

DIGITOR編集部

「毎月請求書を作るのに膨大な時間がかかっている」
「今のフローでは電子帳簿保存法やインボイス制度に対応できない」
などの課題がある企業におすすめなのが請求書管理ツールです。

請求書管理ツールとは請求書を作成・管理するためのツールで、請求書を作る時間を大幅に削減したり請求書をクラウド上で保管したりすることができるメリットがあります。
そのため、導入することで請求書業務に関する様々な課題を解決することが可能です。

ただ、請求管理ツールは多くの企業から提供されており種類が豊富です。
そのため、どのツールがよいのか迷ってしまう担当者も少なくないかと思います。

そこでこの記事では、おすすめの請求書管理ツールを厳選してご紹介します。
ぜひ、自社にあったツールを見つけてください。

​請求書管理ツール​とは?

​請求書管理ツールとは、請求書を作成してそれを保存しておくことができるツールのことを指しており、請求書発行ソフトとも呼ばれています。

登録した企業の住所・印鑑データ・請求内容などを元に請求書を簡単に作成することができ、作った請求書はPDFとしてダウンロードしてメールにそのまま添付して送信することができます。
そのため、効率よく請求書を作成・発行することが可能です。

また、作成した請求書はツール内で管理しておくことができるため、紙媒体で保管しておく必要もありません。

請求書管理ツールを導入するメリット

請求書管理ツールを導入するメリットとしては次の4つが挙げられます。

●請求書を短時間で作成できる
●ペーパーレス化が実現できる
●請求書を一元管理できる
●電子帳簿保存法やインボイス制度に対応できる

それぞれ詳しく解説します。

請求書を短時間で作成できる

これまで請求書は文書作成ソフトや表計算ソフトを使って作るか手書きで作るかが一般的で、作成・発行するのに毎月時間がかかっていることがほとんどでした。

しかし、請求書管理ツールなら自社の住所や印鑑情報、振込先の情報を登録してテンプレートを作成できるので、請求先の企業の住所・発行日・金額・項目・振込期日だけを入力するだけで簡単に請求書を作成することができます。
よって、効率よく短時間で請求書を作成できます。

また、見積書発行機能が搭載されているものであれば、見積書を作成した際の企業データを流用することもできるので、とてもスムーズに請求書を作成できます。

ペーパーレス化が実現できる

請求書などの経理に関する書類は、これまで紙に印刷してファイリングして月ごとに保管しておくことが一般的でしたが、請求書管理ツールを導入すればツール上で請求書を保管しておくことができます。
そのため、わざわざ紙に印刷する必要がなく、ペーパーレス化を実現することができます。

また、ペーパーレス化が実現することで、書類の紛失や盗難などのトラブルを防ぐことにもつながります。

請求書を一元管理できる

請求書管理ツールを社内に導入すれば、全ての請求書は請求書管理ツールで作られツール上で保管されることになるので、請求書を一元管理できます。
部署や課を横断して請求書を管理することができるので、請求書の紛失も防げますし、経理業務に請求書を使用する際もスムーズに業務にあたることができます。

電子帳簿保存法やインボイス制度に対応できる

請求書管理ツールを導入すれば国税関係の帳簿・書類を電子データで保存することを認めた電子帳簿保存法に対応できるようになります。

また、2023年よりインボイス制度(適格請求書保存方式)が導入されますが、請求書管理ツールにはインボイス制度に対応しているものも多く、スムーズにインボイス制度に適した請求書を発行することも可能です。

自社に合った請求書管理ツールを選ぶポイント

請求管理ツールは種類が多く、導入する際には自社に合ったものを選ぶことが大切です。
ここでは自社に合った請求書管理ツールを選ぶポイントを解説します。

事業形態に合ったツールかどうかチェックする

企業によって事業形態は変わるため、適した請求書管理ツールというのも異なります。
例えば、案件ごとの取引が多い場合やウトソーシングが多い場合は案件単位で作成できるツールがよいです。

搭載されている機能をチェックする

請求書管理ツールの中には請求書を作成・発行する以外にも、見積書・納品書・支払明細の発行や入金の管理、決算書の作成などの機能が備わっているものもあります。
よって、請求書管理ツールを選ぶときはツールを使ってどのようなことができるようにしたいのか明確にしてから選びましょう。

他のシステムと連携が可能かどうかチェックする

すでに会計ソフトやCRMシステムを導入している場合は、導入済みのツールと連携できる請求書管理ツールがおすすめです。

なお、他のツールとの連携する方法には、データをCSVファイルで抽出してインポートする連携方法と、APIで直接連携する方法の2種類があります。
いずれの方法でも連携は可能ですが、できるだけ効率よく業務を進めたいのであればデータを抽出する必要がないAPIで連携できるツールを選ぶのがおすすめです。

電子書類に対応していない企業への対応が可能かどうかチェックする

取引している企業の中には、電子書類に対応していない企業もあるかと思います。
そのため、紙媒体で郵送代行を依頼できる機能が搭載されているツールや、取引相手に電子請求書の導入を案内するツールなどを選ぶと、スムーズに電子請求書に移行することができるでしょう。

厳選!おすすめ請求書管理ツール10選

ここではどの請求書管理ツールを導入したらよいか迷ってしまうとお悩みの担当者向けに、おすすめの請求書管理ツールをご紹介します。

freee会計

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▶︎freee会計-公式サイト
freee会計はfreee株式会社が提供している会計ソフトで、機能の1つとして請求書発行・管理機能が搭載されています。
請求書は案件ごとに発行することができ、郵送代行を依頼することも可能です。

また、SaaS型のクラウドサービスなのでリモートワークやテレワークを導入している企業でも利用しやすい魅力がある上に、電子帳簿保存法に対応しているので、どのような企業も安心して利用できる。

freee会計は会計ソフトなので請求書以外にも見積書や納品書など経理に関する書類を作成したり、帳簿や決算書を作成して企業内の経理を見える化したりすることも可能なので、請求書だけでなく社内の経理業務全体を効率化したいと考えている企業に適しています。

利用プランは次の2種類です。
●月額1,980円のミニマムプラン
●月額3,980円のベーシックプラン
なお、経理を全て外注したい場合は、月額29,800円のおまかせパックが用意されています。

BtoBプラットフォーム請求書

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▶︎BtoBプラットフォーム請求書-公式サイト

BtoBプラットフォーム請求書は株式会社インフォマートが提供している請求書管理ツールです。​​国内シェアトップを誇るクラウド請求書システムで、大手企業をはじめとした70万社で利用されています。

BtoBプラットフォーム請求書では請求書を作って送るだけでなく、相手が請求書を確認したかどうかチェックしたり自動で消込作業や督促をおこなったりできるので、効率化を図れるだけでなく未入金を防ぐことも可能となっています。

さらに、BtoBプラットフォーム請求書は請求書の受取機能も搭載されており、受け取った請求書を自動で仕分けたり、会計システムに自動で取り込んだりできるため、請求書を発行する業務だけでなく受け取った後の業務も効率化が図れます。

BtoBプラットフォーム請求書を利用するには、初期費用10万円〜+月額料金20万円〜が必要です。

請求管理ロボ

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▶︎請求管理ロボ-公式サイト

請求管理ロボは株式会社ROBOT PAYMENTが提供している請求書管理ツールで500社以上の企業に導入されている実績があります。 企業が抱える課題に合わせてサービスが選べるようになっており、CRMシステムの1つであるSalesforceと連携できるサービスや請求業務をまるごと依頼できるサービスなども用意されているのが特徴です。

請求管理ロボの機能としては、クラウド上で請求書を発行・管理できる他、売上や売掛金を管理したり、入金や債権を管理できる機能があります。
また、決済代行サービス「サブスクペイ」を連携させれば決済を管理することも可能です。

・請求管理ロボのプランは
●月額10,000円の電子化プラン
●月額30,000円の請求管理プラン
の2種類です。

楽楽明細

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▶︎楽楽明細-公式サイト

楽楽明細は株式会社ラクスが提供している請求書管理ツールです。
請求書管理ツールの中でもトップシェアを誇っており、4,000社以上で導入されています。

楽楽明細は導入が楽なのが特徴で、現在利用している基幹システム・販売管理システムから帳票データを出力してアップロードし、発行方法(メール添付/郵送/FAXなど)を選ぶだけとなっており、とても使いやすいです。

また、発行できるのは請求書だけでなく、納品書・支払明細・領収書なども発行することが可能で、販売管理システムや決済システムとの連携が可能な上、電子帳簿保存法・インボイス制度にも対応しています。

料金プランはシンプルで、初期費用10万円〜+月額25万円〜です。

マネーフォワードクラウド請求書

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▶︎マネーフォワードクラウド請求書-公式サイト

マネーフォワードクラウド請求書は、株式会社マネーフォワードが提供している請求書管理ツールです。
請求書の他、見積書や納品書、領収書などをクラウド上で作成することができ、直感的に操作できるツールなのでとても使いやすいのが魅力です。

マネーフォワードクラウド請求書は案件ごとに請求書を作成することも可能ですし、定期的に発行している請求書は自動で作成することも可能なので請求漏れを防ぐこともできます。
また、ボタン一つで請求書を郵送したりメールで送信したりすることもできるので、とても楽に業務がおこなえます。

さらに、作成した請求書の情報をはマネーフォワードクラウド会計に自動で反映されるので、経理業務全体の効率化が図れます。

マネーフォワードクラウド請求書のプランは
●月額3,980円のスモールビジネスプラン
●月額5,980円のビジネスプラン
の2種類です。

MakeLeaps(メイクリープス)

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▶︎MakeLeaps(メイクリープス)-公式サイト

MakeLeaps(メイクリープス)はメイクリープス株式会社が提供している請求書管理ツールで、大手企業をはじめ多くの企業に導入されている実績があります。
インボイス制度と電子帳簿保存法に対応しているので、これらの対応に不安がある企業でも利用できます。

MakeLeapsの機能としては、請求書を含めた経理書類(見積書・発注書・納品書など)を作成できる機能と、メールや郵送で送付できる機能、入金管理できる機能などが搭載されています。
基本的にテンプレートに沿って書類を作成できる上に、ワンクリックで送付できることからとても使いやすいのが魅力です。

また、Salesforceやkintoneなど外部ツールと連携できるようになっており、営業との連携の効率化が図れます。

MakeLeapsのプランは
●1ユーザーあたり500円の個人プラン
●1ユーザーあたり800円の法人プラン
●1ユーザーあたり25,000円のエンタープライズプラン
の3種類です。

Misoca(ミソカ)

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▶︎Misoca(ミソカ)-公式サイト


Misoca(ミソカ)は弥生株式会社が提供している請求書管理ツールで、中でみフリーランスや個人事業主、スタートアップ企業向けのツールとなっています。
請求書をはじめとした経理書類をテンプレートに沿って作成できるので、初めて経理にツールを導入する場合でも利用しやすいでしょう。

機能としては書類の作成はもちろん、ワンクリックで送付できる機能や売り上げをレポートにまとめる機能や回収代行機能などが搭載されています。
とりあえず請求書周りだけでもデータ化・自動化したいと考えている企業におすすめです。

Misocaの料金プランは
●1年あたり8,000円で利用できるプラン15
●1年あたり30,000円で利用できるプラン100
の2種類です。
無料プランもありますが、作成できる請求書が5通までなので企業が利用するなら上記2種類のいずれかがよいでしょう。

board(ボード)

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▶︎board(ボード)-公式サイト
board(ボード)はヴェルク株式会社が提供している請求書管理ツールで、請求書をはじめ見積書・発注書・納品書など様々な書類を作成・管理することが可能です。
有料プランで導入している企業の数は4,300社以上と実績が確かなので安心して利用できます。

書類の作成以外の機能としては営業を管理する機能や支払いの有無を管理する機能、売り上げをレポート化する機能などが搭載されており、請求書に関することだけでなく社内の経営全体を一元管理することができます。

また、freee会計やマネーフォワードクラウド会計、弥生会計や勘定奉行などの会計ソフトとの連携ができるので、経理業務全体の効率化を図ることができるのも魅力です。

boardの料金プランは
●月額980円のPersonalプラン
●月額1,980円のBasicプラン
●月額3,980円のStandardプラン
●月額5,980円のPremiumプラン
の4種類となっています。

イーメイサイプロ

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▶︎イーメイサイプロ-公式サイト

​​​イーメイサイプロは株式会社シスプロ​が提供している請求書管理ツールです。
請求書の作成と発行だけでなく受取にも対応しており、請求書周りの業務をまとめて効率化することができます。

また、株式会社pringが提供している送金システム「pring法人送金」と連携することもでき、pring法人送金とAPI連携すれば請求書を受け取ってから振り込むまでスムーズにおこなうことが可能です。

イーメイサイプロの料金プランは
●月額10,000円のAプラン
●月額50,000円のBプラン
●80,000円で利用できる受取り1,000通パック
●42万円で利用できる受取り6,000通パック
●90万円で利用できる受取り15,000通パック
の5種類です。
なお、それぞれ初期費用(15万円or30万円)が発生します。

INVOY(インボイ)

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▶︎INVOY(インボイ)-公式サイト

INVOY(インボイ)はFINUX株式会社が運営している請求書管理ツールで、少人数で請求書作成や入金管理をする企業におすすめです。
アカウントを作成するだけですぐに請求書の作成や入出金管理ができるのですぐに導入できる手軽さがあります。

また、スマートフォンからも利用することができるので外出先やパソコンがない環境でも請求書を作成できるため、隙間時間も有効に活用できるでしょう。

さらに、有料ですが法人口座とオンラインで連携することができるので、INVOYで口座を一括管理することもでき、入金のチェックもおこなえます。

料金プランは
●無料プラン
●月額980円のStandard
の2種類です。

請求書管理ツールを導入して業務を効率化しよう!

請求書管理ツールを導入することで、請求書を作成する時間を大幅に削減したり、作成した請求書を社内で一元管理することができます。
「毎月請求書を作るのに膨大な時間がかかっている」「請求書が社内でバラバラになってしまっている」という企業は請求書管理ツールを導入することで、請求書に関する課題を解決することができるでしょう。

ぜひ、今回の記事を参考に請求書管理ツールを導入してみてはいかがでしょうか。