「Google Workspaceを利用したいけれど、どのプランを選んだらいいか分からない」
「結局全部で幾つのプランがあるの?」
Google Workspaceを契約したいと考えている方の中には、このように感じている方も少ないはず。
Google Workspaceは企業や組織を対象に様々な料金プラン(エディション)を用意しているため、契約するときはプラン選びが非常に重要になります。
そこでここでは、各プランどんな組織・企業におすすめなのか、プランごとに特徴はあるのかなどを解説します。
この記事の目次
Google Workspaceにはいくつかのプランがある
Google Workspaceは、様々な企業・組織が利用することを想定して、いくつかプラン(エディション)が用意されています。
エディションは全部で4種類で以下のようになっています。
●Businessエディション
●Enterpriseエディション
●Essentialsエディション
●Google Workspace for Education
Businessエディションは企業向けのエディション、Enterpriseエディションは企業の中でも特に規模が大きい企業のためのエディションです。
一方、企業という大きな枠組みではなくプロジェクトやチームごとに利用できるよう用意されているのがEssentialsエディションとなっています。
また、企業だけでなく教育機関向けにGoogle Workspace for Educationも用意されています。
Businessエディション・Essentialsエディション・Google Workspace for Educationはさらに料金が細かく分かれており、好きな金額のプランを選ぶことができます。
企業向けのBusinessエディション
Businessエディションとは企業向けに提供されているエディションで、1人からだいたい300人前後の企業や団体にオススメです。
ビジネスに欠かせない機能やアプリケーションは内包されているので、中小企業がビジネスに活用するのであれば、Businessエディションで問題ありません。
Businessエディションは、Business Starter・Business Standard・Business Plusの3つに分かれており、プランによって料金が異なります。
Business Starter
Business StarterはBusinessエディションの中で最も基本的なプランです。月額月額680円で利用でき、1ユーザーあたり30GBのクラウドストレージが付与される特徴があります。
コストが抑えられる反面、Business StandardやBusiness Plusに比べると使える機能やアプリケーションに限りはあるもののGmailやGoogleカレンダー、GoogleMeetなどビジネスに使うツールはほぼ使うことができます。
Business Standard
より他のメンバーや社外の人との連携を強化したい場合は、月額1360円で利用できるBusiness Standardが適しています。クラウドストレージは1ユーザーあたり2TBなので、かなり容量があります。
Business Standardには、他にもメンバーとファイルやドキュメント、スプレッドシートを共有できる共有ドライブや、Gmailやドライブ、カレンダーなどアプリケーションを横断して検索ができます。
Business Plus
セキュリティを強化したり、より多くのメンバーと連携することが多かったりする場合は月額2040円で利用できるBusiness Plusがオススメです。
Business Plusは、高度なセキュリティを備えたプランで、重要なデータを保持しておける機能やデバイスを管理する機能、エンドポイント(使用しているパソコンやスマホ)の管理ができる機能などが充実しています。
大企業を中心に活用されているEnterpriseエディション
企業の中でも規模が大きい企業におすすめなのが、Enterpriseエディションです。
最も自由度の高いプランで、企業の規模や業務内容に合わせて容量をカスタマイズできるのが特徴です。
Enhancedサポートがついていますが、有料でPremiumサポートにアップグレードすることができます。
Enterpriseエディションは料金が決まっておらず、個別で見積もりを依頼する必要があります。
コラボレーション業務に特化したEssentialsエディション
Essentialsエディションは、チームで行う業務(コラボレーション業務)を想定したエディションです。
チームで行う業務では情報共有や進捗の管理などを把握することが重要なので、GoogleカレンダーやGoogle Meet、Google Chatなど一通り使うことができます。
クラウドストレージ量はユーザー1人あたり100GBなので、企業内で導入するというよりも、プロジェクトチーム単位で導入するためのエディションとなっています。
教育機関向けのGoogle Workspace for Education
Google Workspace for Educationは、Google Workspaceの中でも、教育機関を対象としたエディションです。
他のエディションとは異なり、政府から認可を受けた教育機関(政府が認定している幼稚園や小・中学校、高校や大学)のみが利用可能です。
Google Workspace for Educationには、Education Fundamentals・Education Standard・Teaching and Learning Upgrade・Education Plusの4つの料金プランがありますが、Education Fundamentals以外は有料プランとなっています。
BusinessエディションやEnterpriseエディション、Essentialsエディションとは異なり、学校機関向けのエディションなので、それに特化した「Classroom」というアプリケーションがります。
Classroomとは、生徒にオンラインで課題を出したり、生徒が提出した課題を教師が採点したり、フィードバックを返したりすることができます。
他にも生徒の課題の進捗を一目でチェックできる機能もClassroomにあります。
Google Workspace for Educationには、Classroomの他にも、GmailやGoogle Meetなどのアプリケーションが備わっていますが学校機関に対応した内容となっているのも特徴です。
Education Fundamentals
Education Fundamentalsとは、Google Workspace for Educationの中でも無料で利用できるエディションです。もともとG suite for Educationとして提供されていました。
Classroomのほか、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシート 、GoogleスライドやGoogleフォーム、Gmailやカレンダー、Googleサイト(簡単なサイトが作成できるアプリケーション)やアサインメント、Googleグループなどを利用することができます。
Education Fundamentalsには、データ損失防止機能や高度な保護機能プログラムが備わっているので、データがなくなって授業などを進められなくなってしまったというトラブルを防ぐことができます。
Education Standard
Education Standardは、Education Fundamentalsと同じアプリケーションが使用できますが、Education Fundamentalsにはないセキュリティセキュリティセンターでの監視やフィッシング・スパムを解決するセキュリティ調査ツールが付いています。
セキュリティ面を強化しつつ活用したい場合はEducation Standardがオススメです。
Teaching and Learning Upgrade
Teaching and Learning Upgradeはより大人数で使用することを想定したプランとなっています。
例えば、Google Meetは一度のビデオ会議に250人が参加できるだけでなく、ノイズキャンセリング機能がついているので、オンライン授業をするのにとても便利です。
また、Classroomやアサインメントで作成できるレポートの数が無制限になるので、より多くの生徒をみることができます。
Education Plus
Education Plusは、最も機能が充実しているプランです。
Education Fundamentals・Education Standard・Teaching and Learning Upgradeまでで使えるアプリケーションに加えて、各アプリケーションを横断して包括的に検索できるCloud Searchが利用できます。
また、セキュリティやサポートも充実しており、電話、メール、チャットによるサポートに加えて、スペシャリストで編成されているチームがすばやく対応します。
まとめ
Google Workspaceには様々なエディションがあり、利用する団体の規模や目的に合わせて選ぶことができます。
ぜひ、ご自身に合ったエディションを選んでください。