Google Workspaceで独自ドメインを取得する方法

DISITOR編集部

Googleが提供しているグループウェアであるGoogle Workspaceでは独自ドメインを取得することができるため、@gmail.comのメールアドレスではなく社名を入れたメールアドレスを利用することができます。

ただ、「どのようにして独自ドメインを設定するのか?」「メールアドレスはどんな風に設定するのか」など気になることは多いかと思います。
また、Google Workspaceのプランによっては独自ドメインのメールアドレスを取得するのが難しいケースもあります。

そこで今回は、独自ドメインを取得できるGoogle Workspaceのプランやドメインの取得方法について解説します。

【おさらい】Google Workspaceとは?

Google Workspaceとは、Googleが提供しているグループウェア(組織内のコミュニケーションや業務を円滑に進めるためのソフトウェア)です。
元々はG Suiteという名前のサービスでしたが、 2020年10月6日に「Google Workspace」と言う名前にリブランディングされ、提供されています。

Gmailをはじめ、Googleドライブ・Googleカレンダー・Google Meetなどのツールと、充実したセキュリティが1つにまとまっており、Googleのサービスをビジネスで利用するのにとてもおすすめです。

Google Workspaceでは独自ドメインを取得できる

Google Workspaceでは様々なサービスを利用することができますが、その1つに独自ドメインのメールアドレスを取得できるというものがあります。

通常、Gmailを利用する際は「@gmail.com」が付いたメールアドレスが発行されますが、Google Workspaceの場合は独自のドメインを取得できるので、企業や組織独自のメールアドレスを利用することができます。

独自ドメインのメールアドレスを利用するメリット

独自ドメインのメールアドレスには様々なメリットがあります。

まず、フリーメールに比べて信頼性があることが挙げられます。
「@gmail.com」のようなフリーのメールアドレスはプライベートで利用する分には問題ありません。
ただ、第三者でも似たようなアドレスを発行できるため企業や組織が利用するとなると、トラブルに発展する恐れがあります。

対して独自ドメインのメールアドレスであれば管理者しか発行できないので、第三者が似たようなメールアドレスを作ることもありませんし、その企業や組織の関係者から送信されたメールであることが一目で分かります。

また、色々な場面で利用できることもメリットとして挙げられます。
ツールやサービスに関する資料を請求したりダウンロードしたりする際に、フリーのメールアドレスでの請求を禁じている企業は多くあります。

しかし、独自ドメインのメールアドレスであればどんな場面でも利用することができるので非常に便利です。

全てのプランで独自ドメインのメールアドレスが利用できるわけではない

Google Workspaceでは独自ドメインのメールアドレスを利用することが可能ですが、全てのプランで利用できるわけではありません。

中でも、個人事業主やフリーランスなど向けのGoogle Workspace Individualでは独自ドメインのメールアドレスは利用できず、アカウントを作成しても「@gmail.com」のアドレスが付与されます。

ただ、Google Workspace Individual以外のBusinessエディションやEnterpriseエディションでは独自ドメインのメールアドレスが利用できるので、独自ドメインのアドレスを利用したい場合は、BusinessエディションやEnterpriseエディションのプランがおすすめです。

独自ドメインのメールアドレスを取得する方法

では、Google Workspaceで独自ドメインを取得するにはどのような手順で進めるとよいのでしょうか。
ここでは、取得する手順を解説します。

Google Workspaceに申し込む

独自ドメインのメールアドレスを利用するには、Google Workspaceに申し込みする必要があるので、まずは申し込みからおこないます。

Google Workspaceへの申し込みはGoogleの公式サイトからもできますし、代理店からも可能です。
プランがいくつかあるので適したものを選んで申し込みします。
※大企業向けのEnterpriseエディションの場合は企業規模等によって価格が異なるので、見積もり依頼をするのがよいです。

Googleの公式サイトの場合、各プランの申し込みボタンをクリックするとビジネス名・従業員数・国・連絡先を入力する欄があるので入力します。

すると、既存ドメインを使用するか確認する画面が表示されます。
使用できるドメインがある場合は、「使用できるドメインがある」をクリック。
ドメインがない場合はドメインを取得します。

ドメインを取得する

既存の独自ドメインがない場合はドメインを取得しなければならないので、「ドメインを購入」をクリック。

すると購入できるドメイン名を検索できる画面が表示されるので、希望のドメインを入力して利用可能かチェックしてみましょう。
ドメインに対する費用はドメインの種類によりますが、代替年額で数百円〜数千円です。

金額等に問題がなければ「次へ」をクリックして手続きを進めます。

独自ドメイン名を決める際の注意点

独自ドメイン名を決める際にはいくつか注意点があります。

まず、ニッチなドメインは利用しない方が無難です。
ドメインには「.com」や「.jp」といったよく知られているものもあれば、あまり使用されてないドメインも存在しています。
ビジネスで利用する目的で独自ドメインを取得するのであれば、ニッチなものを避けて、比較的多くの企業が利用しているものを選んだ方が信頼性が得られます。

次に、希望のドメインはいくつか用意しておいた方が良いです。
希望のドメインであっても他の企業や組織ですでに利用されているのであれば、利用することができません。
いくつか希望のドメイン名を用意しておくとスムーズにドメインを決定できます。

項目に従って必要な情報を入力する

ドメインが決まると、ビジネス情報や通知の有無などを設定する画面が表示されるので、項目に従って情報を入力して「次へ」をクリックします。

さらに、ビジネス情報や通知の有無を設定すると、ログイン情報(ユーザー名・パスワード)を設定する画面が表示されます。
ログイン情報のユーザー名はメールアドレスの前半部分に使用されるため、氏名を英語で設定するケースが多いです。

独自ドメインをGmailに登録する

最後に独自ドメインをGmailに登録します。

Gmailに登録するには「Google Admin」というツールを開き、独自ドメインで取得したメールアドレスおよびパスワードでログインします。
本人確認が完了すれば登録が完了です。

独自ドメインを利用したいならGoogle Workspace

無料のGmailの場合は@gmail.comのアドレスが付与されますが、Google Workspaceの場合は独自ドメインのメールアドレスが付与されます。
独自ドメインのメールアドレスは社会的にも信頼性があり、企業や組織が利用するのであればおすすめです。

今回の記事では独自ドメインのメールアドレスの取得方法を解説しているのでぜひ参考にしてみてください。