Google Workspaceを解約する方法&解約前にやっておくとよいこと

DIGITOR編集部

「機能が多くてうまく使いこなせない」
「新しいグループウェアを導入することになった」
といった理由からGoogle Workspaceを解約しようと考えている企業もあるのではないでしょうか。

Google Workspaceは解約することができますが、タイミングや契約しているプランによっては請求が発生する場合があります。

また、解約する前にいくつかやっておくとよいこともあります。

そこで、この記事ではGoogle Workspaceを解約する方法と解約前のポイントなどを解説します。

Google Workspaceを解約するとどうなる

運用やコスト面の問題からGoogle Workspaceを解約しようと考えている方もいるでしょう。
しかし、その後の影響を考えずに解約してしまうと困ったことになってしまうケースもあるので、まずは解約するとどんな影響があるか解説します。

保管しているデータ全てが削除される

Google Workspaceを解約するとそのアカウントに紐付けられているすべてのデータが削除されます。

Googleドライブに保管しているファイルはもちろん、Googleカレンダーの情報や登録しているブックマークに至るまですべて利用できなくなります。

また、一定期間をすぎて再度契約しても削除されたデータは復元されません。
手元に残しておきたいデータは出力しておく必要があります。

51日以内に契約すればデータは残る

解約するとGoogle Workspaceを利用できなくなってしまいますが、解約から51日以内なら、これまで登録した情報で引き続き利用できます。

「やっぱりGoogle Workspaceを使っていきたい」という場合は、できるだけ早く新しいGoogle Workspaceのサブスクリプションサービスに契約しましょう。

組織のアカウントを消さなければGoogleアカウントは残る

Google Workspaceを解約するとGmailやGoogleドライブなどが利用できなくなりますが、Googleアカウントがなくなったわけではありません。
そのため、Google Workspaceに含まれていないYoutubeなどのサービスは引き続き利用することができます。

Googleアカウントも削除するには解約だけでなく、組織のアカウントを削除する必要があります。

年間/定期プランの場合は残期分の支払いがある

Google Workspaceスペースを1年分あるいは複数年分で契約していた場合は、途中で解約すると残期分の金額を支払う必要があります。

ただ、月単位で料金を払っていくフレキシブルプランや14日の無料試用期間の場合は支払いを請求されることはありません。

Google Workspaceを解約する前にデータを出力しておく

Google Workspaceを解約すると保存しているデータはすべて削除されてしまうため、解約前にはデータを出力しておく準備をすることが大切です。

主に出力しておくとよいのが次の2つのデータです。
●ユーザーアカウントのデータ
●保管データ
ここではそれぞれの出力方法を解説します。

ユーザーアカウントのデータの出力方法

管理者アカウントで管理コンソールにログインして、「ユーザー」をクリック。
その後、右上にある「ユーザーをダウンロード」をクリックするとユーザーアカウントのデータを出力できます。

保管データの出力方法

保管データ(メールなどのデータ)を出力する際に活用するとよいのがGoogle Workspaceの「データエクスポートツール」です。

まず、管理者アカウントで管理コンソールにログインして、右端にある「データ エクスポート」をクリック。
「データ エクスポート」画面の「エクスポートを開始」をクリックするとデータの出力がおこなわれて、アーカイブに各ユーザーのデータがzip形式で保存されます。

なお、保存されたzipファイルは30日をすぎると削除されるので早めにダウンロードしておくことが大切です。

Google Workspaceの解約方法

データを出力できたらいよいよGoogle Workspaceを解約します。
解約する際には、管理者アカウントで管理コンソールにログインし「お支払い」から「サブスクリプション」をクリック。

「ご利用のサブスクリプション」が表示されるので「その他」から「サブスクリプションをキャンセル」をクリックすると、解約の理由を選択する画面が出てきます。

適した理由を選択して「続行」をクリックして手順に沿って進めると「サブスクリプションを解約する」というボタンがあるので、クリックして完了です。

その後、「アカウント」の「アカウント管理」にある「アカウントを削除」で手続きを進めれば組織のアカウントを削除することも可能です。 組織のアカウントを削除したい場合はそちらも一緒に進めましょう。

Google Workspaceを解約する際は慎重に

Google Workspaceは解約してしまうと保管しているデータ全てが削除されてしまいますし、契約しているプランや解約のタイミングによっては残りの期間の料金を払わなくてはならないこともあります。

Google Workspaceを解約する際はデータ出力等の漏れがないよう、慎重に進めることが大切です。