IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月19日

ゆーざーえーじぇんと

User Agent / ユーザーエージェント

Webサイトにアクセスするためのプログラム

英字

POINTUser Agent / ユーザーエージェントとは

ユーザーエージェントとは、Webサイトにアクセスするためのプログラムのことで、英語で「User Agent」と表記されることもあります。
ユーザーエージェントは、Webブラウザの種類・バージョンや、OSの種類・バージョン、スマホの機種などのユーザー情報をWebサーバーに送信しています。これに対しWebサーバーは、受け取ったユーザーエージェントをもとに各自のユーザーにとって適切なコンテンツを選択しています。
つまり、ユーザーエージェントによってユーザーは各自の閲覧環境に適したWebページを閲覧することができます。

ユーザーエージェントが伝える情報

ユーザーエージェントは、Webサーバーに情報を伝えるプログラムです。
Webサーバーに伝えられる情報の中には、Webブラウザの種類・バージョンだけでなく、端末のOSの種類・バージョンや、HTMLの表示エンジン、コンポーネントなどの情報も含まれています。
通常の場合、個人を特定するような情報は含まれません

ユーザーエージェントの活用方法

ユーザーエージェントの情報は「アクセス解析」や「アクセス制限」に活用される場合があります。

・アクセス解析
Googleアナリティクスを使用し、アクセス解析に利用できます。ブラウザ別・モバイル端末別に、セッション数やユーザーの行動履歴を確認することができます。
ブラウザ別のセッション数などは「レポート→ユーザー→テクノロジー→ブラウザとOS」の手順で確認することができます。
また、モバイル端末別の場合は、「レポート→ユーザー→モバイル→デバイス」で確認できます。

・アクセス制限
ユーザーエージェントの情報を使って、特定のWebブラウザからのアクセスを制限することができます。しかし、ブラウザがバージョンアップした場合、制限できなくなる可能性があるので注意が必要です。

ユーザーエージェントとレスポンシブデザイン

レスポンシブWebデザインを導入する上で、ユーザーエージェントの理解は重要となります。ユーザーが使用しているデバイスやWebブラウザに関する情報が含まれているユーザーエージェントを把握することで、レスポンシブWebデザインを検証することが可能となります。

ユーザーエージェントの正確性

ユーザーエージェントは必ずしも正確とは限りません。
レジストリを変更して文字列を書き換え、ユーザーエージェントを偽装することができるからです。また、Webブラウザの設定によっては、簡単にユーザーエージェントを変更することができます。

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User Agent / ユーザーエージェントの使用例

「ユーザーエージェントを活用して、ブラウザ別のセッション数を確認しよう」

Googleアナリティクスを使ってユーザーエージェントの情報を分析することにより、ブラウザ別のセッション数やユーザーの行動を確認することができます。

「ユーザーエージェントが正しいと信じ込むのは危険だ」

ユーザーエージェントは人為的に書き換えることができます。そのため、必ずしも正確なものだとは限りません。

「ユーザーエージェントの情報をもとに、このブラウザからのアクセスを制限したい」

ユーザーエージェントを用いて、特定のブラウザからのアクセスを制限することができます。

User Agent / ユーザーエージェントに関係した気になる話題

レスポンシブデザインとは

レスポンシブデザインとは、ユーザーの使用しているデバイスに関係なく、画面サイズに応じて表示を変えることができるWebサイトを構築する手法のことです。Googleによって推奨されているもので、上位表示を狙う上では重要となります。
共通のHTMLを作成し、デバイスごとに指定したCSSで制御する仕組みとなっています。


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