IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月28日

たいあっぷこうこく

タイアップ広告

メディアと協力して商品をコンテンツと連携して宣伝する手法

別名
英字

POINTタイアップ広告とは

タイアップ広告は、媒体側(メディア)と協力して商品やサービスをWebサイトや雑誌内のコンテンツとして宣伝する手法です。記事広告や記事広と呼ばれることもあります。タイアップ(tie up)は協力・提携を意味します。

 

タイアップ広告のメリット

①メディア媒体のブランド力を活用できるのが最大のメリットです。依頼先のメディアの認知度やユーザーからの信頼度をによって、商品・サービスの宣伝を行うことができます。もし、認知度の低い企業の商品であっても、媒体と読者との間に信頼関係があるので記事を読んでくれる見込みが増えます。

②ユーザー層を把握できることも挙げられます。なぜなら、メディアは自分たちの抱えているユーザーを把握しているケースが多いからです。よって、自分の商品と相性の良いユーザーと信頼関係を構築しているメディアに依頼することによって広告効果を最大化することができます。

タイアップ広告のデメリット

タイアップ広告のデメリットは依頼先のメディアによって様々ですが、一般的に大きく2つあります。
①費用が高いことが挙げられます。料金は様々ですが、例えば3万円の安いメディアや1000万円以上の大きなメディアもあります。メディアを選ぶ際は料金だけではなく成果の出る知名度の高さに注目するのも良いといわれます。

②時間がかかることがあげられます。企業側が依頼をした後に、メディア側が取材する人を選び、取材、記事の作成という流れになります。依頼してから掲載までは平均して1ヶ月と言われています。

タイアップ広告が注目されている背景

タイアップ広告が注目されている背景には、近年広告を嫌がるユーザーが増加していることが挙げられます。そのため、ユーザーにネガティブなイメージを持たれないためにもメディアに広告を溶け込ませる手法が注目されています。

また、SNSの発達によって掲載できるメディアが増え、規模や種類も増えているので、タイアップ広告を出稿する媒体・メディア選びも重要になってきます。

タイアップ広告の注意点

タイアップ広告の注意点は、記事中に必ずタイアップ広告であることを記載することが必要です。具体的には、PRや広告を記載することが挙げられます。もし、記載せずに掲載した場合はステルスマーケティングとして批判されてしまう可能性があるので注意が必要です。

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タイアップ広告の使用例

「我が社もタイアップ広告を出稿しよう」

タイアップ広告を利用した方が良いケースは大きく4つあると言われています。
①自社の商品やサービスに競合との大きな差がない場合
②新しい商品やサービスを世の中に提供する場合
③クチコミが少ない、もしくはマイナス要素のクチコミが多い場合
④多くの情報の中からじっくり吟味して欲しい場合

「紙媒体のタイアップ広告からWeb媒体に変えよう」

紙媒体とWeb媒体ではタイアップ広告の役割は異なります。
紙媒体の特徴は、製作において読者とクライアントが喜ぶクリエイティブを徹底的に作り込みます。
Web媒体の特徴は、効率的にクリエイティブを作成し、広告効果が明確に分かることです。注意点はPRの表記が必要となります。よって、記事広告を出す目的によって紙媒体とWeb媒体を使い分けることが必要です。

「紙媒体のタイアップ広告にPR表記を忘れた」

紙媒体のタイアップ広告のPR表記をするかは雑誌によって変わります。よって、必ずしもPR表記をしなければいけないと言うわけではありません。
雑誌でタイアップ広告と記事を見分けるポイントは、ページ番号があるかとショップ情報がページ内にあるかです。

「タイアップ広告の効果があまり出ない」

タイアップ広告の効果的な手法の例は2つあります
①特化型メディアの利用です。大手メディアに乗せることが必ずしも効果的ではありません。宣伝したい商品やサービスと同じメインターゲットをターゲットとしている特化型メディアを利用することも効果的であると言えます。
②多面的なアプローチです。タイアップ広告は基本的には1つの媒体で1つの記事を作成して終わる場合が多いです。そのため、連載企画にすることや複数メディアに掲載するといった手法を取り入れることでより多くのユーザーに情報を届けることができます。

タイアップ広告に関係した気になる話題

商品訴求しない「エディトリアル広告」とは

エディトリアル広告とは、商品やサービスを直接訴求する広告手法と異なり、広告主の商品やサービスを紹介・解説する記事体裁の情報広告です。
インターネットによる情報量の増加を背景にユーザーに面白いコンテンツを提供することで信頼関係を構築することを目的とします。

タイアップ広告と混同してはいけないステルスマーケティング

ステルスマーケティングとは、企業からPRとして金銭を受け取っているのに、マーケティング手法の一種であり、それが消費者に宣伝であると気づかれないように宣伝する手法です。例としては、あくまで中立的な立場を装ってでの批評良い口コミを書いたり装ったり、当の商品と直接の利害関係がないファンを装って商品をおすすめしたたりすることですが挙げられます。
アンダーカバーマーケティングやヤラセ行為・サクラ行為とも呼ばれています。
近年では、芸能人やインフルエンサーを利用したペニオク詐欺事件や、食べログのヤラセ事件などがステルスマーケティイングの例として挙げられます。

タイアップ広告と似ているネイティブ広告

ネイティブ広告とは、ネット広告の一種であり、広告をメディアに溶け込ませることで、広告をコンテンツの一部として見てもらうことを目的とした広告です。バナー広告やリスティング広告のように見るからに広告という体験をしないため、ユーザーに受け入れられやすいという特徴があります。ネイティブ広告は一般的に、インフィード型、ペイドリサーチ型・レコメンドウィジェット型、プロモートリスティング型、ネイティブ要素のあるインアド、カスタム型とされています。


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