POINTティザー広告とは
「ティザー広告」とは、意図的に商品の要素を隠すことによって、消費者の注目を集めることを目的としたプロモーション方法のことです。英語の「Tease(じらす)」という言葉を語源とするように、商品の断片的な情報のみを公開することで消費者を焦らし、好奇心や興味を引くことを目的としています。
ティザー広告は覆面広告とも呼ばれ、情報を隠すことによって消費者の関心を引くことを意図したWebサイトのことを「ティザーサイト」といいます。
てぃざーこうこく
意図的に商品の要素を隠すことで消費者の注目を集めることを目的とした広告
「ティザー広告」とは、意図的に商品の要素を隠すことによって、消費者の注目を集めることを目的としたプロモーション方法のことです。英語の「Tease(じらす)」という言葉を語源とするように、商品の断片的な情報のみを公開することで消費者を焦らし、好奇心や興味を引くことを目的としています。
ティザー広告は覆面広告とも呼ばれ、情報を隠すことによって消費者の関心を引くことを意図したWebサイトのことを「ティザーサイト」といいます。
ティザー広告では、商品を大々的に取り上げず、断片的な商品情報のみを公開します。これにより、広告において本来公開されるべき情報が入っていないという謎が生まれ、消費者の注目を集めることができます。
また似たような商品やサービスがすでにある場合、一般的な広告手法によって注目を集めることは非常に難しいです。しかしティザー広告は消費者の関心を引く効果が高いため、大きな広告効果を得られる可能性があります。
一般的な広告は、商品情報を詳細に説明し、消費者に購入してもらうことを目的としています。これに対しティザー広告は、意図的に商品の情報を隠すことで消費者の注目を集めることを目的としています。
そのためティザー広告においては、あえて商品を押さず、消費者の好奇心や興味をかき立てることが重要となります。
基本的にティザー広告は一般消費者をターゲットとしています。
しかし、ティザー広告が採用された商品やサービスは「金銭面において余裕がある」「若い頃にホビー・カルチャー分野に夢中になっていた」「ネットを中心に情報収集をおこなっている」などの特徴をもつ消費者をターゲットとしている傾向があります。
ティザー広告を制作する際は、商品のどのポイントをアピールするかが重要となります。そしてそのポイントの魅力を最大限に引き出す広告にすることで、消費者の注目を集められるティザー広告を制作することができます。
ティザー広告は効果的なプロモーション手法である一方、制作の難易度が高いというデメリットがあります。
ティザー広告を制作する際、商品やサービスの情報を隠しすぎてしまうと、消費者にとって訳の分からない広告となってしまい、期待される広告効果が得られない可能性があるからです。逆に多くの情報を公開してしまうと、ティザー広告として成り立たなくなってしまいます。ティザー広告を制作する際は、隠す情報の選定が重要となります。
近年のティザー広告の流行により、消費者が「焦らされる広告」に飽きている可能性があります。場合によっては反感を買ったり、誇大広告となってしまう恐れもあるので、注意が必要です。
ティザー広告とSNSを連携させることで、SNSによる拡散も期待できます。
商品の認知度を上げたい場合やブランディングを目的とした場合、ターゲティング広告よりもノンターゲティング広告の方が適している場合があります。
ティザー広告を作成する際は、企業や商品のどのようなイメージをアピールしたいか、きちんと選定することが重要となります。
Apple社の製品である「Macintosh」「Mac Pro」「iPhone」などの広告では、詳細な情報はほとんど示されておらず、近未来的なイメージを持たせることが重視されています。そのため、CMの映像やWebサイトの画像、キャッチコピーも、消費者の想像を掻き立て、期待を膨らませるようなデザインとなっています。
ティザー広告は、映画の宣伝にも使用されます。
例えば、映画「シン・ゴジラ」のトレーラーでは、奇抜な映像の切り取り方をおこなうことで、衝撃的で強烈な印象を与えることに成功しています。また映画「ワイルド・ストリーム」のWebサイトは、情報を小出しにすることによって、映画に興味をもったユーザーが新たな情報を求めて再訪することを狙っています。
1984年、サントリーが新商品「サスケ」の発売に際して公開したテレビCMも、代表的なティザー広告の1つです。CMの最後に表示される商品の映像とキャッチフレーズ以外は、商品情報が公開されていないため、ユーザーに謎めいた印象を強く与えるものとなっています。